ヒュプノシスターがライズベルトと真っ当に仲良くなれたIFでいちゃらぶエッチもの
ああああにまん「お兄ちゃん」
「やあヒュプノ。今日はどうしたのかな」
穏やかな昼下がり。ヒュプノシスターとライズベルトは庭先で寝転がる。
「……」
「どうかした?ヒュプノ」
ヒュプノシスターはじっとライズベルトを見つめる。
「ううん。何でもない」
(やっぱり洗脳は効かない、か)
「んふふー」
ヒュプノシスターはライズベルトの膝の上に頭をのせ、甘える。
「全く、ヒュプノは甘えん坊だな」
ヒュプノシスターの目的は、ライズベルトを操り、闇堕ちさせることだった。だが、それが何故か上手くいかず、機を窺っていた。
それがもはや言い訳でしかないことに気づいたのも、もはや遠く。
「お兄ちゃん。キスして」
「もう、しょうがないな。ヒュプノは」
ヒュプノシスターの瞳が紅く輝いた。
「ん、ちゅ……くちゅ、ちゅぷ」
ライズベルトは、何の疑いもなくヒュプノシスターに口づけをし、欲望を滾らせ、身体に手を這わす。
本来、それはライズベルトにとってありえない行動。妹のように思っているヒュプノシスターに対して、欲情を抱いたとしてもそれを抑えるだろう。優しく包み込むだろう。
しかし、ヒュプノシスターによって意思を歪まされている。
洗脳の効果は確かにあった。初めのうちは、少しずつ効果を広めればあるいは……
「ひゃん、お兄ちゃん……そこ、もっと……」
そんな考えはライズベルトと身体を重ねるうちに消えた。そして、自分のこの卑劣な力を捨て去ることもまたできなかった。
「ほら、おいでヒュプノ」
「うん……」
抱っこをするように身体を反転させて向かい合い、ライズベルトの首の後ろに手を伸ばす。対面座位の体位で、ヒュプノシスターはライズベルトの肉棒を収める。
「ん、あああああああああ!!」
ヒュプノシスターの身体は敏感で、挿入されればすぐに絶頂してしまう。それをライズベルトはヒュプノシスターの頭を撫でながら落ち着くまで待つ。
「それじゃあ、動くよ」
「うん。ん、ん!」
見かけよりもライズベルトのたくましい腕に身体を支えられ、貫かれる。小さいヒュプノシスターの身体では、すぐに子宮口まで叩きつけられ、少し辛い。
「おにいちゃん……」
「……ん、ヒュプノ……?」
ライズベルトはヒュプノシスターが涙を流しているのに気づいた。
「……だいすきぃ……」
ヒュプノシスターはなぜ自分が泣いているのか、分からなかった。ただ、どこか遠い未来で、目の前のお兄ちゃんを失くしてしまったような……そんな喪失感が、突如胸を衝いた。
「うん、僕も大好きだよ。ヒュプノ」
「お兄ちゃん……! ぁん! はぁん! んん! お、にいちゃ、んん!!」
ヒュプノシスターはがっしりと抱き着き、先ほどまでよりもぐっと感じてしまいはしたないほどに喘ぎ声が漏れ出す。
「ヒュプノ……出すよ」
「うん、キて、キてお兄ちゃん!!!!」
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行為が終わってすぐ、ヒュプノシスターは行為の痕跡を隠し、ライズベルトの記憶を消す。
とはいえ、恐らく完全にとはいかないだろう。
そして、また何食わぬ顔でライズベルトの膝の上に寝転がる。
「あー! また二人で仲良くしてるー」
あ現れるもう一人の影。セームベルだ。
「ヒュプノ! そこどいてよ」
「えー? やだー」
「はは、二人ともケンカしないで」
ただ、穏やかな三人の兄妹の日常が、そこにあった。