ヒナちゃん、雌畜に憧れ堕ちるの巻
――私はその日、運命と出会った。
いつも通りのパトロールの最中、通報を受けて不良生徒達が暴れているという現場に急行した。
まぁ、ゲヘナでは日常。私に休息の時間が無いのも含めていつも通り。
だから、いつもの様に不良達を蹴散らして、その場を収めるつもりだった。あの光景を見るまでは。
私が現場に着いた時、暴れている不良はどこにも居なかった。
いや、不良生徒は居たのだけど……全員、暴れてなどいなかった。誰もが皆狂ったように盛り合っていた。
異様な光景。しかし、私の警戒心はすぐに溶かされた……辺りに漂う甘ったるい乳の匂いによって。
「お待ちしておりました。空崎ヒナさん」
そう語りかけてきたのは、不知火カヤ……連邦生徒会の防衛室長だという情報は知っていた。
その彼女が、全裸で……ふしだらな身体を晒し、乳首や陰茎を弄りながら、周囲の不良達に体液を浴びせている。
「いえ、今の私は防衛室長ではありませんよ。畜産室長へと異動になりました」
言いながら、アヘ顔で喘ぐカヤ。時折「お゛っ♥ イグッ♥」と叫んでびゅるびゅると上下のミルクを吹き散らす。
その度に、淫らな甘臭が広がり、盛っている不良達は嗅ぐだけで絶頂に達している。……そして、私も。
目の前の痴態を咎める事も無く、自らの衣服をはだけてもじもじと性感帯を撫で擦る私も、既におかしくなっていた。
「おや、こんなにも早く堕ちかけているなんて……よほど、疲れているのでは?」
聖母のような微笑を浮かべて、歩み寄る防衛室長……否、畜産室長。
近付くにつれ、発情を誘う淫靡で素敵な匂いが濃くなっていく。目を細め、深呼吸して堪能する私。――イイ匂い♡
「私のお乳には、疲労回復・精力増強の効果もありますから。――いかがです? あんっ♥」
誘われたから、という訳でも無く。ただ手の届く範囲まで寄って来たから、何も考えずカヤの乳首にしゃぶりつく。
ちゅぱちゅぱ吸う度、口に広がる濃厚な味わい。脳が真っ白になって、日頃の疲れやストレスが飛んで行く。ただ味わうだけで子宮が疼く。
暫くの間、頭を優しく撫でられながら授乳に熱中していた。まるで優しい母と幼い娘だ。――母が快楽でアヘ顔絶頂して無ければ。
そして私も。カヤの体液に含まれる媚薬成分が体中に、脳や子宮に回り切ったのか。性的な快楽を感じ始めている。
敏感になった体は、ただ風が肌を撫でるだけで甘イキ絶頂するに至った。……風? そういえばいつの間にか全裸だ。どうでもいいか。
頭がぽーっとしている間に、乳首から引き剥がされる。イヤイヤと首を振って抵抗したが、今の私は無力だった。
「ヒナさん、あなたにお願いがあります」
改まった様子でカヤが言う。何の用だと言うのだろう。何でもいい、全て従うからすぐにでもその乳にもう一度――
「私と同じ身体になって、畜産室の一員になりませんか♡」
……え?
「新設の部署ですからね、優秀な職員を募集中なのですよ」
貧乳なのにぷっくり育った真っ赤な乳首やビンビンに勃起したふたなりチンポを、自慢するように晒す畜産室長・カヤ。
ゴクリと生唾を飲む。私も、同じ身体に? ……なんて、素敵。
「ミルク、出したくないですか♡ キモチイイですよ♡ 何も考えられなくなっちゃいます♡ それに、ご覧の通り不良達なんて匂いだけで制圧できちゃうんです♡ もう面倒なパトロールなんて必要なくなるんですよ♡」
見せ付ける様に自らの乳首をぎゅっと潰すと、濃厚なミルクがどぷどぷ溢れ出る。股間からも同様に。
あの身体に、家畜の身体になれば。地獄の労働環境から解放されて、ただ快楽に喘ぐ雌として生きていける……? そんな。そんなの。
「さぁ、私と同じ雌牛家畜に堕ちたいのなら。私のあまぁく品種改良された芳醇ざぁめんミルクを飲っほおおぉぉぉぉ♥♥♥」
――そんなの、堕ちたいに決まってる♡ なる♡ 雌牛になる♡ カヤ室長と一緒に畜産室のミルクタンクになって第二の人生を歩むの♡
『成り方』は本能的に理解していた。カヤのふたなりちんぽから出る精をたっぷり飲めば、私も"そうなる"と。だからその剛直を一気に咥えこんだ。
――出せ♡ せーえき出せ♡ 私を雌家畜に生まれ変わらせる美味しくて気持ち良いカヤミルク、私の喉奥(ナカ)に全部出せっ♡
念じながら、しゃぶり尽くす。さっきまで余裕の表情で誘っていたカヤは、人間である事を放棄して快楽に喘ぐだけの獣と化した。既に理性は無い。
そんな浅ましい姿に、心底憧れる。私も早く"そう"なりたい♡ その一心で、カヤの肉棒を唇で扱き、舌を絡ませ、音を立てて吸い上げる。
その時が来るのは早かった。カヤの貧乳乳首から私を祝福するように白いシャワーが噴き出ると同時、甘苦い独特の風味のとろとろミルクが私の口を満たす。
乳白色の雨を浴びながら、善がり狂って吼えるカヤの雄叫びをBGMに、ふたなり精液の媚薬成分をも味わう様に口の中で転がして、それから嚥下する。……脳に響く味♡
その瞬間、ドクンと心臓が跳ねる。始まった、と悟る。許容量を越えた媚毒の摂取により、私の身体は不可逆な変化を起こす。
膨らみの無い胸はそのままに、乳首だけがビンビンに肥大化し、やがて初乳を噴き出した。理性が蕩ける。きもちいい♡
股間からは雄のミルクを出すための器官がずりゅんと生える。初めての感覚に、既に精通しそうだが、まだ我慢。両手で握って、扱き上げる。
ストロークの度、脳細胞がぷちぷちと潰れる感覚。私の中の、不要な物――人間としての理性や尊厳が喪われる、素晴らしい感覚。
代わりに、一匹の雌として、家畜としての自覚が芽生えてくる。出さなきゃ。沢山の濃いミルクを、上からも下からも気持ち良く生産しなきゃ♡
やがて絶頂の予兆を感じると、両手をちんぽから放す。初めての射精は、理想の形で迎えたかった。精通するなら、乳首でイキたい♡
乳首を捏ね回し、押し潰す度、脳髄に電撃が走る。脳で濾過された電撃は、純粋な射精感となって股間へ送られる。貯まっていく甘い痺れ。やがて限界を迎える。
「お゛っ♥ 出りゅ♥ 乳首こねこねで雌畜初物ミルク、甘イキ絶頂でトロトロ精通すりゅっ♥♥♥」
今までの、ヒトとして生きてきた自分なら絶対言わないような言葉を口にしながら、とぷとぷと鈴口から初々しい精乳を吐き出す。
これからは、これを幾らでも、嫌になるほど、嫌になっても搾られ続けるんだ……それが私の仕事、義務で権利、生業になるんだ……♥
そう実感し、幸福に包まれる。私から出たミルクとカヤから出たミルクが混ざり合った白濁の池の中に沈みながら、私は人であることを手放した。
――ゲヘナ学園の風紀委員長・空崎ヒナがその職を辞し、連邦生徒会の畜産室に転籍した事実は衝撃と共に知れ渡った。
誰もが困惑する中、ヒナの不在を知った不良達は一斉に蜂起。およそ一週間の間、ゲヘナには暗黒期が訪れる。
治安と秩序が完全に崩壊するかに思われたが、一週間を境にそれらの暴動はパッタリと止み、ゲヘナには恒久の平穏が齎された。
その原因は定かでは無いが、畜産室に異動したヒナの『特製』ミルクが出荷され始めたのが丁度その頃だったらしい。
以降、ゲヘナに銃声が響く事は無くなった。――代わりに響き渡るのは、粘っこい水音と艶やかな嬌声だけである。