パンテラさんのつまみ食い
ベリーメロン妖力によって空間が捻じれ、異様に長い階段と、強風行き交う山の中にその社はある。
修験の妖社。妖仙獣を目指す妖達が日夜修行に明け暮れる其処は隠された秘境であった。
そんな場所に訪れたパンテラは、その靭やかでありながら鍛え上げられた身体を駆使して社まで辿り着いていた。
「ハァー、ひっさびさに来たねぇ」
ヒョウの縦陣であるパンテラは、こことも縁が深い。強さを求めるヴァンキッシュソウルの闘士として、各地を渡り歩いていた故に。
ここもまたその一つであり、休日を利用して久々に訪れたのだった。
理由などなくただの気紛れに。
「ま、社に来たなら願掛けくらいしとくか」
言いながらコインを賽銭箱に放り込み手を合わせるパンテラ。
闘士がただの勝利を神に願うなど馬鹿らしい。彼女が望むのは勝利もあるがより良い闘争と良き好敵手である。
そんな折で。
「お?」
ふと視界の端に映る小柄な姿。
この妖社に棲む妖仙獣、鎌鼬三兄弟の末っ子の鎌参太刀だったか。
パンテラがここを出た頃はまだハナタレ小僧だったので、きっとこちらを覚えてはいないだろう。
露出の激しいパンテラの格好に、視線を合わせてこない初々しい様子を見て彼女はニヤッと笑うのだった。
○○○
「んっ……しばらく見ないうちに立派になったもんだね?」
クスクスと笑いながらパンテラは鎌参太刀に馬乗りになっていた。
客として通された部屋の中で、今は留守番をしているという彼の話を聞いたパンテラはついつい『つまみ食い』がしたくなったのである。
闘争も好むパンテラだが、こういった後腐れの無い行為も嫌いではない。
むしろ初々しい少年の童貞を奪うことも。
「へぇ、カノジョいないんだ?まあ女っ気はないからねぇ」
慌てた様子で止めてこようとする鎌参太刀だが、まだ小柄な鼬妖怪である彼が強靭な豹を前に何かをできるはずもない。
流れるように着物を脱がされ、兄達よりまだ劣る細い身体を晒されてしまう。
「すんすん……なるほど、さっきまで一人で修練してたんだね」
そんな彼の身体を軽く嗅ぎ取りながらパンテラは囁いてくる。
女性に汗のついた体臭を嗅がれることに鎌参太刀はカッと顔を赤くするがどうしようもできない。
むしろパンテラはそれに酔うようにチロチロとざらついた舌で鎌参太刀の乳首を舐め上げた。
情けない声を上げる彼に対して、彼女も段々と遠慮がなくなってくる。
「だいじょーぶ、だいじょーぶ♪むしろ気持ちいからさ♡」
言いながらパンテラは自らの衣服を解いていく。チラチラと鎌参太刀が見ていた乳房も見せつけるように。
それを頭に押し付けてやりながら、息苦しさに軽く暴れる彼をケタケタと笑う。
「パンテラ姐さんのおっぱいは柔らかいだろう♪」
そんなことを頭の上から囁かれる鎌参太刀はあっさりと頷きかけるが、ハッとして否定していた。
思春期らしい様子がよりパンテラを調子に乗らせるとも知らずに。
そして否定していても彼の身体は正直で、実物の女の身体に股間のそれは硬くなってきている。
「それじゃ、童貞卒業しちゃおっか♪」
馬乗りになったままパンテラは膨らんだ彼の股間に秘所を擦りつけていく。
未知の感覚に戸惑ったように口をパクパクとさせる鎌参太刀だが、そんな様子もパンテラにとっては楽しくて仕方がない。
やがて擦りつけるだけに飽き足らず、まだまだ成長段階のペニスを自らのナカへと受け入れていった。
「んあっ♡童貞卒業オメデト♡」
情緒の欠片もなく一息で奥まで飲み込んで、パンテラは楽しげに囁く。
鎌参太刀はといえば女っ気のなかった此処で、初めて女を知ることになり快楽に振り回されている。
ただ挿入しただけで果ててしまったのも、童貞少年だったゆえに仕方ないことだろう。
「ありゃりゃ、もう出ちまったか♪でもすぐに元気になったね♡」
腑抜けかけたペニスをきゅうと締め上げるパンテラ。
試合で相手を絞め倒すこともあるのだ。ここを締めるぐらい造作もない。
強い膣圧に晒された鎌参太刀のペニスはすぐに硬さを取り戻してしまう。
それに気を良くしたパンテラは、ゆっくりと腰を揺らし始めた。
「んんっ♡どうだい?初めてオンナとヤる気分は?」
脳まで蕩けそうな状態の鎌参太刀へと、パンテラは喘ぎ声混じりに囁きかけていく。
女を知らなかった彼にとってはこの行為だけでももはやいっぱいいっぱいなのだろう。快楽に抗うこともできずに、返事代わりにへこへこと力なく腰を突き上げ始めていた。
「いいよっ、その調子っ♡一人前のオスにしてやんよ♡」
最初はただの気まぐれの暇潰しのつもりだったが、中々に楽しくなってきたパンテラは更に激しく腰を揺らしていく。
女を教え込むような激しい行為に晒される鎌参太刀は、その後も何度も何度も精を搾り取られていったそうだ。