バージェスとほのぼのエチ1
サシュラ・ゲダオームゴット十二月二十八日。晴れ。航海順調、特に何もない退屈な日々。
そんな中、黒ひげ海賊団一番船船長“チャンピオン”ジーザス・バージェスは自分の誕生日に己の副船長──恋人という間柄に落ち着いた──であるリラ・ニースが送ってくれた手縫いの白のチャンピオンマスクに視線を落とす。
本来ならリラのプレゼントに破顔する所であるが、バージェスの表情は少しだけ神妙に曇っていた。
最近、アイツの様子が変だ。というか、あからさまに避けられている。
朝に目を覚ませば「おはようバージェス!」と飛び掛かってくるはずなのに、今日もそれはない。バージェスの誕生日が過ぎてから様子が一変した。
いや、正確には、初めてリラと交わって彼女の処女を食った日から。
「おはよ! バージェス! ごめん、今日はラフィット様に呼ばれてて!」
「ドクQ様がまた爆弾入りのリンゴを食べちゃったらしくて、手当してくるね~!」
「デボン様と女子会するの! お土産楽しみにしてて!」
何かしら用事を付け一番船から離れるリラ。ブチギレようにも彼女の書類仕事は爆速で終わらせて、しかも完璧なのでキレられない。理不尽な言いがかりになってこじれるのは目に見えている。ああ見えて、リラは芯のある女だから。
しかしあからさまに避けているのはわかるし視線も合わない。
甚だ不快。恋人の枠に収まりたくて猛アタックして来たんじゃないのかアイツは。付き合い始めてから倦怠期になるのが早くないか? バージェスが遅れているだけで世の女という生き物はこういう物なのか?
「それで俺のところに来たわけか、バージェス」
「オーガー! どうすりゃいいんだよこれ!」
肉をかみ切りながら、バージェスは共に船長とともに初期からいるオーガーに愚痴を垂れ流した。
オーガーは愛銃を丁重に整備していて、その眠たげに見開かれた目は一心に愛着の色が宿っている。
「それに、その手にある白のマスクはなんなのだ? お前が編んだのか?」
「リラがやってくれたんだぜぇ! 不器用なのにすげぇよなぁ!」
所々小さなほつれがあるが、それでも努力した形跡が認められる白のレスラーマスク。リラが一か月かけて編んでくれたものだ、大切に使わなければならない。
「欲しいっつってもやらねぇからな!」
「いらん……それで、俺に何を望む? 嫌われたのもまた巡り合わせ」
「嫌われるようなことしてねーぞ俺は!」
「どうだか。たまにお前はデリカシーの無さを発揮することもあるからな。……例えば強引に事に迫ったり」
「ちげーよ! 元と言えばアイツから誘って──てか何を言わせんだテメェは!」
「勝手に自分が吐いただけだろう」
オーガーの半ば呆れ気味な突っ込みにバージェスは柄にもなく落ち込んでしまう。
「……本当に心当たりはないんだな」
見かねたオーガーはようやく銃から視線を外し、いつもの自信満々な態度からぬしおれた様子の彼を見た。
「ある訳ねぇだろ!」
「そうか……」
何やら考え込んでいるオーガーは、こほんともったいぶるように一つ咳払いをする。
「荒治療なら提案してやれないこともない」
「おいそれは本当か!? 教えてくれよ!」
オーガーが不敵な笑みを浮かべ、その作戦をバージェスに教えるのだった。
リラは思い悩んでいた。
悩みの種は勿論バージェスである。
数日前、リラは念願かなってバージェスとお付き合いすることに相成った。しかも流れで……エッチもしてしまった。
今も思い出せば赤面ものであるが、爆速で恋愛のコマを進め過ぎた結果、かえって気恥ずかしくなり話しかけづらくなってしまったのである。
というか、あの日を想像して照れる。話したいのにどう話せばよいのかわからなくなっている。
恋人あるあるなのだろうが、どこか彼を避け気味になっている自分の間抜けさに腹が立つ。
「どーしたものだろうな……これ」
「悩み事か?」
「ひょえ!」
ばっと振り返れば、黒に洋装の服を身に着けたオーガーが覗き込んできていた。
「お、オーガー様……何かご用件でしょうか?」
「いや。目に入ったから声をかけただけだ」
実のところ、オーガーという男に対し、リラは少し苦手意識があった。バージェスやデボン様のように分かりやすいこともなければ、ラフィット様のように笑顔を浮かべている人でもないから。
その双眼からは何を考えているかが読み取れない。
整った顔立ちをしているのだけれど。
「そうですか……」
それきりで話が止まってしまう。束の間の嫌な沈黙の後、やがてオーガーが口を開く。
「時にリラ。お前に渡したいものがあるのである」
「渡したいもの、ですか」
差し出されたのは、なんてことのないチョコレートであった。
「チョコレート?」
「あぁ、食べると良い」
「……ありがとうございます」
いや怪しすぎるだろこんなの、というツッコミは面に出さない。オーガー様までドクQのようなことをし始めたのだろうか。待ってよせっかくお付き合いできたのに爆速で死んじゃうの……?
「安心しろ、別段健康を害するようなものは入っていない。俺もバージェスの想い人を消すのははばかられるのである」
「本当ですか……?」
のっぺりとした顔には何を考えているかわからなくて、本意か否かわからない。
「この俺が不用意な嘘をつくと思うのか?」
「……いただきます」
信じるほかない。冗談が通じない男なのだ、多分冗談は言わない……ハズ。
でもこの人好戦的だしなぁ……。クール風を気取ってすぐブチギレして発砲してたしな……。
銀紙をはがし、意を決してぱくりとほおばる。味に変わりはない、なんてことのないチョコレートである。
もきゅもきゅと咀嚼し嚥下するも、別段体調に変化はない。ジッとその様子を見降ろされていたのは少し不安だったが。
「おいしかったです。ありがとうございます、オーガー様」
「礼には及ばん。……もとよりそれは強力な媚薬入りだからな、言われる筋合いもない」
「そうですか──え」
媚薬!? なんでそんなものはいってるんだ!?
「ちょっと待ってくださいオーガー様! 健康に害しない物は入っていないと!」
「ただの媚薬だ。明日になったら回復する。効果は十二時間継続し即効性のある。ドクQが以前拷問用に開発したものである、象すら一瞬で発情させるほどの品物だ」
「何でそんなもの私に──!」
刹那、体の体温が上がってくる感覚がしだした。
「別に。それがお前の巡り合わせだったということである」
今からでも吐き出そうかと腹に手を当てようとすると、オーガーが銃を抜き眉間に押し付けてきた。
「吐き出したら、殺す」
「……オーガー様、まさか、私を慰み者にでもするおつもりですか?」
うすうすと考えた可能性を口にすれば、オーガーは口の端を吊り上げた。
「貴様に欲情するなど巡り合わせであろうとあり得ないことだ。早く部屋にでも戻り欲でも発散していると良い」
文句を言おうと口を開くも、動悸もひどく頬にうっすらと汗をかいた状態ではそんな余裕はない。
「……次あったら殺す」
「やってみると良い。では」
オーガー様に対する好感度が一気に低下するのを感じながら、リラはホテル身体を引きづって自室に引き返した。
ベッドに倒れこみながら、鳩尾の甘い疼きに耐える。なんでオーガー様はこんなこと、と思考を巡らせようとするが、何分媚薬の効果が絶大らしい、そこまで頭が回らない。
転がり耐えながら時計を見やる。まだ五分しか経過していない。効果はあと十一時間五十五分。果たして耐えきれるだろうか。
口の中に残ったチョコレートの風味が忌々しい。浅ましい呼吸音。
……体が熱い。冷水でも浴びるほかないか。クソ、どれだけの強毒性の媚薬を盛られたのだ? ドクQ様の所に本気で行くべきか? 戦場だったら多分死んでたな、私は。
駄目だ、思考がまとまらない。
洗面所に入り、ペットボトルのふたを開け、黒コートを脱ぎ捨てつつ頭から水を被る。
そのまま衣類を脱ぎ散らかし、ブラとパンツのみになるもまだ体の熱は留まるどころか悪化している。
……しかも、少しパンツぬれてるし。
「淫乱なのかな……私って」
いや、媚薬のせいだ。本来こんな自分の好くが制御できないことなどあるはずがない。ドクQ様の所に、バージェスに見つからないように赴かねば。時刻は深夜に近いが、多分起きているだろう。
……バージェスに見つかったら、どう思うだろう、今のウサギのように発情しきっている私を。
軽蔑されるかな。最近避けてたし。
……いや、案外彼は単純なところあるから、尋問されながら無理やりされちゃうかも。
洗面所から出ながらポヤポヤと考える。それがリラにとって最も悪影響を及ぼす思考回路だと気づかずに。
オーガー様に会ってこうなったって話したら嫉妬してくれるだろうか。どう見てもこの反応事後だもん。オーガーに無理やり頂かれちゃいましたって、そういう感じだもん。
その後は数日で他の男にしっぽを振ったと思われて、この淫乱女がって失望されて、そのまま容赦なく裏切りオマンコ容赦なく虐めてくれるのかな……♡
ドキドキしながら、リラはベッドに再び横たわり、乱雑に自分のパンツを脱ぎ捨てる。
ドクQ様の所に行く前に、この劣情を慰めようと考えたのだ。……バージェスのことを考えていたら、どうにも体が疼くのだ。
決して自分が淫乱なわけじゃなく、ただオーガー様が持った媚薬のせいだ。三大欲求の一つである性欲、これを解消することは決してリラの精神が惰弱だからではない。少しだけ落ち着いてから出発しても悪手ではないだろう。
秘部に指を当てれば、淫靡な水音とともに愛液が滴っているのがわかる。
「ん……♡」
少しだけ呼吸音が荒くなるのは仕方がないことだろう。そのまま自分の欲情しきったクリを指で刺激しながら目を瞑る。
バージェスは確か、こんな感じで手荒で……。
彼の動きをなぞる様に、秘部に指を差し入れて入り口をほぐしていく。バージェスの指だ、と体が勝手に勘違いしたオマンコは、リラのほっそりした指を簡単に受け入れた。
違う、こんな細くない。
バージェスの指はごつごつしてて、ぶっとくて、それでいて火照った体温で暖かくて。
クチュクチュ♡と音を立てて、彼にされている妄想とともに己の熱を冷まそうとする。
気持ち良い♡気持ち良い♡
強く気高く、バージェスに追いつけるように研鑽してきたはずなのに、この瞬間だけはどうしてもメスを意識してしまう。よわよわオマンコが、「私は発情しきっている欲張りな淫乱メスです」と主張しているのがわかってしまう。
「バー……ジェス……♡」
名前を呼ぶ。……返事は当然聞こえない。
それすらも寂しくなるほどに、いつの間にかリラは彼を求めている。
Gスポットを刺激するのも、彼の力強さと乱雑さを再現しようとして、あっという間にグズグズになっている始末。ハジメテを失いまだ数日しか経ってないのに、体を貫くような快感が忘れられない。
「これも……♡どれも♡ん♡媚薬の♡せいだから♡」
鼻を突くような嬌声とともに自分を正当化する。こうも体が疼くのも、バージェスのエッチを思い出して一人無様にしてしまうのも、何もかもオーガー様が持った媚薬のせい♡
きっとバージェスがいたら『俺の副官がそんなに淫乱だとは思わなかったぜぇ!』とニヤニヤしてからかうのだろう。けどその軽薄な言葉とは裏腹に指はリラの膣を虐めてリラを女官からメスに堕とすのだ。
「駄目だよバージェス♡オマンコ虐めないで♡貴方の副官がよわよわなメスだってばらさないで♡」
理性のタガが外れ、勝手に出てくるのはバージェスに対する卑猥な言葉の数々。クチュクチュという水音とともに快感も大きくなっていく。
こんなところ、バージェスにバレたら……♡
想像するだけで達してしまいそうなほどの背徳感。自分の体を抱きしめるように空いた左手を首の後ろに回す。
指の動きが速まるにつれ、呼吸が深く、荒くなっていく。
熱が、淫欲が高まる。理性が、融ける。
「ヤバ……イッ……ク♡」
ゾクゾクゾク♡と甘美な快感とともに、ベッドの上でリラはそのまま果ててしまった。脳内の妄想も相まって、かなり深いイキ方をしてしまう。
「ッ~~~~~~~♡」
足を延ばし切り、やがて脱力するようにベッドに体を横たえる。体の汗のせいで、じっとりとシーツが濡れてしまう。
「はぁ~♡はぁ~♡……ふぁあ……♡」
甘美な余韻に浸り、胸を上下して呼吸を整え、ようやく目を開く。
「違う……」
漏らすのは、イッた直後の多幸感ではない、切ない声色。昔だったら一人で満足できた。自分が快楽に弱いことくらい承知していて、こういうオナニーは安全が保障された宿とかでしかしてなかった。一回一回がかなり深く達してしまうから。しかもほとんどが事務的な仕方で、自分は性欲が薄いと自分を捉えていた。
けど、何十回もしたそれを物足りないと感じてしまうのは、先日ようやく愛しき人と体を繋げることができた満足感のせいで。
「足りないよ……やっぱり」
バージェスが欲しい。
その武骨な指でいじって欲しい。頭を撫でて欲しい。抱きしめて欲しい。そのぶっとい彼のオチンポでオマンコに栓をして欲しい。
……彼に抱かれたい。
寂しい。
エッチしたい。
「はぁ……」
ようやく双眼の焦点が合い始める。
バージェスと、したい。
駄目だ、とわずかに残された理性がブレーキをかける。もし彼にこんな姿を見せたら幻滅されるどころではない。
ドクQ様の所に……解毒剤を、すぐに。
遠くに投げたワイシャツに手をかけ、ベッドから起き上がり、入口を見やり──
リラの思考は完全に硬直した。
そこには、一人の巨漢の男が立っていた。いや、現実逃避はよそう。
バージェスが、見たこともない絶句の表情を浮かべ、入口で立ち尽くしていた。
比喩ではなく、リラの表情は固まった。
どうしてバージェスがここにいるのかという現実を受け止められなかった結果、リラの頭の中でオーバーヒートが起きている。
どうして、彼がここに? いや、ここは一番船だし、何ならバージェスとリラは恋人関係になる前も部屋を行き来していたし。
「の、ノックは?」
開口一番飛び出た言葉に、バージェスはレスラーマスクから覗く双眼を泳がせる。
「あー……したぜ? けど返事とかねぇからよぉ、寝てんのかなって」
頭をガシガシと掻くバージェス。……見られてしまった。一番見られてはならない場所を。熱に浮かされて一人で本気オナニーしてたところを。
「いつから、いたの……?」
聞いてはならない質問。しかし、聞かなければならない。タイミングによっては絶望的だが言い逃れくらい──
「俺の名前を呼んでた……あたりだが」
終わった。
どうすればいい、とまとまらない頭を強引に起動させる。
嫌われる。
淫乱な女だってバレちゃう。
どうしよう。せっかく、せっかく恋人になれたのに。
分かっている。どれもそれも自分が照れくさくてバージェスの近くに歩み寄らなかったせいだって。自業自得とはまさにこのこと。火照った体が一瞬で冷えていき、量の手に平に汗が滲みだした。
どういえばいい? どう言い訳すれば……。
「おい、リラ」
「え」
いつの間にかすぐ真正面に、バージェスが立っていた。弾かれたように視線を上げれば、ニヤリと笑ったバージェスがいた。
「ご、ごめんね……?」
「何で謝るんだ?」
「……お、オナネタに、してて//」
「お前妙に正直なところあるなぁ! まぁ、構わねぇけど」
あっさりと言い切ったバージェスは、にやにやしたまま硬直しているリラの肩を押し、あっという間にベッドに組み敷いた。
「ひゃ……//」
「つらいんなら、欲の発散につきやってもいいんだぜ、こっちも数日振りで滾っちまってる」
滾って──つまり、バージェスの性欲も溜まっているということかと分析するよりも先に、彼の大きな口が、リラの小さな口を補足した。
「~~~!」
悲鳴もかき消され、寧ろ開いた口にバージェスの肉厚な舌が入り込んでくる。ゾゾゾ♡という背中を伝う快感は、念願のバージェスに触れて、愛されることに対する興奮か。
舌がリラの歯を舐め取り、上手に己の舌に絡め、吸い、そしてリラの理性をトロトロに溶かしていく。
「バージェ……」
「集中しろ」
強引な口吸いに抵抗しようにも、バージェスのバカ力から逃げられる訳なく、大人しく彼の好きなように蹂躙される。
息ができないほど苦しくて、それでも彼からの久々のディープキスにトロ顔になりかけるほど気持ち良くて。
ぷはぁ、と口が離れ、淫靡な銀の橋ができ、重力に従いそれが落ちていく。
「バージェス?」
「つらいんだろ? ったく、変なもの飲ませやがって、オーガーの野郎は」
「知ってた……の?」
コテンと彼の胸元によりかかれば、彼の暖かい両腕がリラの背中に回る。大切にされていることがわかる、力任せでない、寄り添うような触り方。
「ったく、下らねぇ薬盛られやがって。……しかも不用心に一人オナってたんだからなぁ」
「ち、ちが……私、そんな淫乱な子じゃない──ひぅ♡」
「だったら何でこんなびしょびしょなんだ? 俺じゃなくて他の奴が来てたらどうなってた? あぁ?」
愉悦の笑みとともに、おもむろにバージェスがリラの下着の中に腕を突っ込んだ。その指がリラのオマンコを探り、同時に慎ましいながらも赤く充血したクリを刺激していた。
「ごめんにゃしゃ、あ……♡ま、待って♡反省した♡反省したから♡んあぁ♡」
太い指がリラの秘部を探り、自分の声とは思えない妖艶なそれが漏れ出していく。しかも先ほど深く絶頂してしまったせいか、彼の刺激の一つ一つが敏感に拾ってしまう。
「おいおい、そんな抱き着くなよ、そんなに気持ち良いのかリラ?」
「気持ち良い♡ん♡気持ち良いよぉ♡」
醜態をさらし、トロ顔を隠せないリラにバージェスは「可愛い女だなぁ」と口走っていた。
あっという間に再び絶頂へ上り詰められる。明らかに手慣れていて、しかも的確なところをこりゅこりゅしてくる。多分そこがGスポットという場所なのだろう。
ジンジンと下腹部が熱く、そして何かが来る感じが強くなっていく。
ヤバい、イキそう。
「待ってぇ♡イッちゃうから♡だから少しだけ♡」
「イけ」
キュゥウウウと子宮が悦び、彼の命令に従うようにリラは無様にイッた。
「~~~♡」
「は、マンコ締めすぎだぜ、どんだけよかったんだ、リラ」
「あ……あぁあ、あぁ♡」
余韻に浸りビクビクと痙攣する身体。必死に彼の方に回す両腕の力が強くなってしまうも、バージェスは揺るがない。