バーサーカー

バーサーカー


「バーサーカー・張献忠。悪いけれど、こう見えて殺人が趣味でね。

アサシンで呼ばれなくて良かったと心から思うよ。

まぁ尤も、本来なら僕はそれが良かったとも思わないんだ。

実は狂化スキルこそ、この僕に理性を与えているって寸法さ。瀬戸際でね。」


【出典】史実

【クラス】バーサーカー

【真名】張献忠

【別名】字/秉吾

【性別】女

【身長・体重】166cm・53kg

【外見】ゆったりとした着物の穏やかそうな美人、糸目

【年代】明末

【属性】混沌・狂・人

【その他属性】人型

【ステータス】

筋力:A 耐久:C 敏捷:A 魔力:E 幸運:D 宝具:A

【クラス別スキル】

狂化:EX

狂化を受けても彼女は普通に喋るが、それは彼女本来の狂気と相殺されているためであり現在はバーサーカーというクラス故に辛うじて会話が可能である。勿論、このEXランクは"高過ぎる"という意味で付けられているのだが、その恩恵は中途半端にしか受けられていない。

「英霊の座も僕について迷ったみたいでね。ほら、何だかんだ言って反英雄という括りがある訳で、しかも僕ってば秦良玉殿からすれば美味しい敵役だったろう?でも、その上で駄目だと言うのが全体の意思だった訳だ。うん、当然とは思うよ、アサシンで呼ばれて何するかって言われたらそりゃ殺すしか無いじゃないか。僕だよ?だからまあ、滅茶苦茶殺すのが上手いだけのサーヴァントに押し留められたのが、ご存知バーサーカーの僕さ。」


狂気:EX

言わずもがなの殺害欲求。美学も無く理由も無く、ただあるがままに大虐殺を引き起こす天性の人殺し。喜ばしいから殺し怒っているから殺し悲しいから殺し楽しいから殺す。

「そう言えばマスターはサーヴァントのスキルを見られるんだったか。ご感想はどう?え、理解不能?それはそうとしか言いようがないね。我ながら悍ましいとか疎ましいとか、そういう善悪にしろ憎悪にしろ、そういう常識的な尺度での理解すらしない方が良いタイプだと思うんだ。しかし、納得だ。僕では反英雄として光を際立たせる事も不可能だろうね。相手からすれば、悪を制したのだという感触すら無くただアレは何だったのかと頭と心が汚れるばかり。とんでもないな僕って奴は。」


【固有スキル】

加虐体質:EX

戦闘において、自己の攻撃性にプラス補正がかかるスキル。彼女の場合は加虐性を増した所で元から上限の為、最早普段通り振る舞うしかない。要するに、デメリットが無視されている。

「面白いスキルだと思っているのは、やはり僕が狂気を保っているお陰かな。燃え盛る焔に次々と薪がくべられていく感覚…とでも言おうか。尤も、僕の場合は元の火力が火力だからね。確かに火の勢いは強まっているけど、だからと言ってリアクションを変える程じゃあない。寧ろ、狂気と狂化と嗜虐性の三つ巴とでも言おうか。ちょっぴり頭が澄んで来る気さえしてくるよ。まあ或いは、絵具を全色混ぜたような汚い色に更に何をぶちまけようが汚いままって事かもね。」


人体破解:EX

人に対する殺戮者として、霊基並びに信仰を確立しているが故のスキル。相手の急所を極めて正確に狙うことが可能となり、攻撃時のダメージにプラス補正が加えられ、被攻撃時には被ダメージを減少させる。対人に限っての解体速度で言えば、直死の魔眼を遥かに上回る。

「というかマスター、直死の魔眼って分かる?万物の死を視覚情報として視て、それにアクションを加えたらはい即死って代物でさ。流石に分が悪いとは思ったけど、いやあ勝てちゃうんだねえ。だからなんだって話でもあるけどね。真面目にさ、競技でもあるまいしって話だろ?秒単位で計るなんて、逆にそっちの方が余程悪趣味ってものさ。それにしてもたかが良く切れる刃物だと示す為にEXランクというのは…些か過剰なんじゃないかな?」


皇帝特権(鏖):B

本来殺し切れない対象も、本人が主張する事で鏖殺可能。具体的には、一度に数十人を相手に攻撃したり、首を攻撃しながら心臓を貫いたり等。人を殺す事に関してならば、彼は不可能を可能に出来てしまえる。

「皇帝ねぇ…名乗りはしたけど、どうにもね。僕は狂化しているとはいえきちんと"私"でもあるからさ、凄惨なアレコレ含めて記憶があるんだよ。そしたら彼女、矢張りというか皇帝を名乗った理由もとどのつまりは暴力でね。正直こんなスキルを獲得出来るような奴でも無いんだよ。何一つ立派な事はしなかったし、何一つ良いモノを生み出す事もしなかったのが僕なのさ。マスターには、皇帝と呼ばれる人々の中で一番皇帝の自覚が無い塵屑は僕だと言っておこうかな。」


【宝具】


「…ああ、確かにあるとも。僕の宝具。例の七殺碑だろう?」


「それとも、足の塚かな?逸話なら他にも、殺した相手を忘れてしまったというのもあるが…」


「まあ、あれだ。いい加減にしたいもんだよ、本当に。」


『殺殺殺殺殺殺殺(ゆえに、ひとをほふる)』

ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:50~100 最大捕捉:300~1000人


彼女の起源たる『殺人』を世界に現出させるという、掛け値なしに最低最悪な汚染宝具。当然の如く七殺碑の形を伴って顕れる"ソレ"は、言わば殺人という概念そのもの、殺戮行為・ジェノサイドを無理やり実体としたものであり、腥くそして醜い。尤も、彼女のマスターは既に彼女自身こそが"そう"である事を知っているだろう。英霊の規格に収まらない、それこそ高名な大英雄だろうと人格を塗りつぶされる程の狂化スキルによって覆われた彼女の中身、乃ち本性こそがこの『七殺碑』なのである。

この宝具が発動した瞬間から、周囲の常識は破綻を見せ『殺人』の起源が世界の道理を侵食していく。その侵食速度は『七殺碑』に近い程、或いは直視してしまえば急速に進行し、遂には張献忠が行ったという『屠蜀』さながらの様相に周囲は変貌していく。となれば、最早戦場は英雄が鎬を削るような華やかなものではなくなり、ただ単に彼女が人を殺すだけの屠殺場と化すだろう。人であるだけで動きが止まり、抗うには少なくとも天・地属性である必要がある。神や人外であるならば無効化出来るので、人に対してならば無類の刃となる彼女のピーキーさが表れている。

また、人の抵抗を無に帰すだけでなく、命の価値もまた十二分に貶められる事となる。要するに、この宝具の影響下では気合とか精神論とか関係無く、簡単に人は死ぬのである。あっさりと、それこそ心臓を貫けば人は死ぬという当たり前の摂理を体現するかのように、順当に死ぬ。殺人の体現たる彼女に撫でられただけでさえ、それなら仕方がないとでもばかりに息絶えてしまうのだ。とにかく、生きよう生き延びよう死にたくないと足掻く行為が行いにくくなってしまう。


「僕はね、全く持って"私"の事が分からないよ。天の為に殺す?自分の為に殺す?殺す為に殺す?とにもかくにも、ありとあらゆる理屈の下で『殺殺殺殺殺殺殺(ゆえに、ひとをほふる)』って?」




「……成る程ね、そうか本当に"私"は救いようがないな。まさか、見ただけで人が死ぬとは思いもしなかったよ。"私"に見られたから、それなら死んでも仕方がないって…?異常だよ…」




【英霊解説】

・史実

明末清初に大西皇帝を号した流賊。陝西延安衛の出身。

反乱軍の首領、の高迎祥の下に投じ、李自成と共に反乱軍を率いた。

李自成が1644年北京を占領して大順を国号とした後は天下統一の名目を失い、武漢・成都と本拠地を移しながら清朝との対峙と陝西への帰還を目論む。

最終的には清軍に敗れて射殺された。


四川統治の期間、内部引き締めで多くの臣下を粛清した末に彼女は自分の物は自分で壊すと決意し、四川の領民を虐殺して流血の無人の野とした。魯迅が取り上げるに、「殺人のための殺人」。


・Fate

狂化スキルの影響で真っ当な精神を手に入れてしまった殺人鬼。己の所業と記憶の為に常に疲労しており、常時徹夜明けのテンション。元々の口調は"私"。サーヴァントとして普通に忠誠を誓って普通に従って異常に戦う。流石に原液そのままの張献忠とか無理。誰かアサシンの張献忠作って下さい。開口一番マスターを殺すタイプの。


【人物・性格】

イメージカラー:白・橙

特技:虐殺

好きなもの:なし

嫌いなもの:虐殺

天敵:アサシンの自分

願い:バーサーカーは願いを持たない。敢えて言うなら今後張献忠が召喚されないこと





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