バターケーキの顛末
バターケーキの顛末
ビーマが5轍して起こした悲劇はギーを盗まれたユユツオルタがビーマ自身をギー壺に叩き込んだことで幕を閉じた。
これは、ビーマが壺に封じられるまでの作られたバターケーキの顛末である。
知っていますか?
アルジュナの試食用に切り分けられた分のケーキがどうなったのか。
ビーマの起こした騒ぎの中、アルジュナとユユツオルタのビーマをめぐる抗争中の中、逆に静かになった食堂内に赤銅色の髪を持つ少年がパウンドケーキを食べていた。
「お前、俺なのに食べないのか。」
幼い姿の自分がしていることに疑問しかなかった。まるで時空が違っても必ず同じ行動をするかのような、実際に心の決めたことはするだろうが、目の前の子供が自分だと一瞬アシュヴァッターマンは理解できなかった。
「欲しいものは欲しい。欲しがれ。俺はそう言われたぞ。」
すでにその手にはパウンドケーキはない。食べかすが口についている。
「皿の下にマステが貼ってある。これがお前のドゥリーヨダナの分だろ。」
大元のケーキはラクシュマナーがこっそり持ち出すのが見えた。ここにあるのはその一切れ、試食用に用意された分だ。
「そっちの俺の分はこれだな。食べないのか?」
振り返れば偽王時空のアシュヴァッターマンが控えていた。その手にはすでに偽王のパウンドケーキがある。
「・・・」
「おい、待て。」
静止は届かず、パウンドケーキは一口で消失した。
「ものは粗末にしない。使えるものは使う。俺の主人はそういう人だ。」
ものはいいようでは、と思うがそれもそうだと思う自分がいた。甘いものは、嫌いではない。乳製品も、嫌いではない。
「大きい俺、欲しいものは欲しいと言わないと手に入らないぞ。それともバレた時に気まずいか?」
こいつはドゥリーヨダナの弟として共にあった分、思考がドゥリーヨダナ少し似ている。自分なので考えることもバレているのだと気がついた。
「嘘はつけない。」
「こういう時はギリギリ嘘ではないことを言うといいぞ。アーユスはよく使う。」
幼少期に会ったドゥリーヨダナの外見をしている新しいオルタの系譜、見ていると初めて会った時のことを思い出すからいつも少し眩しい。
「処分した。俺はそう言う。」
間違っていない。嘘はついていない。気がついたら口の中に甘味が広がっていた。少し花の香りもする。甘い、バターの風味が強い。少しスパイシーかもしれない。
「・・・そうだな。処分したわ。」
「そうだな!!」
「残ったやつはヴィヤーサにやるか、怒りを抑えるためにユユツオルタに捧げるか・・・」
「半分こすれば両方に行き渡るぞ!」
「よし、持っていくか!」
「おう!!」
持って行ったところヴィヤーサは泣いたしユユツオルタはビーマをギー壺の刑にした。
⭐︎ドゥリーヨダナのバターケーキはラクシュマナーが持っていきました。
⭐︎アーユス君の分はカルナ(アーチャー)が持っていきました。
それでは他のバターケーキは?ifの一例です。
Case1 ドゥフシャーサナ・ヴィカルナ(兄カルナ時空)
「兄上、食べますか?」
「兄さん、食べます?」
「却下だ。」
→カルナ(アーチャー)が消し炭にしました。
Case2 カリ化ver.
「・・・意外と美味しいですね。」
「よく食えるな。」
「もらっても?」
「全部食え。」
→ヴィカルナが責任を持って食しました。
Case3 ドゥリーヨダナオルタ
「・・・ヴィカルナ。」
「いいですよ。兄上。」
→ヴィカルナが(以下略)
Case4 マジカル⭐︎ヨダナ
無言で焼き払った。
Caes5 ヴァスシェーナ
どうしようかと思ったが一口食べて意外と美味しかったので自分で食べた。
ビーマについては頭パーンダヴァだと思っている。本当にあいつランサーか?
Case6スヨーダナオルタ
切り分けられている分を考えても一切れ少ないのでビーマのやつマジで食ったのか、俺の浸かったギーを使って作ったケーキを、と思っている。
まさかそのせいでSUN値が下がったのではと勝手に責任を感じている。大丈夫、5轍と生前の行いのせいです。ケーキは破棄した。
Case7 スヨーダナ
ケーキはジュナオが回収しました。食べるかどうかは正直わからなかったので個人の判断に委ねます。シュレディンガーのバターケーキです。食べたと思ったら食べた、プララヤされたかもしれない。正直両方ありえると思っている。スヨーダナとジュナオの識者に答えてほしい。
Case8 偽王
ゴミ箱行き。それか勿体無いと言って無言で自分で処理するかの2択ではないかと思っています。