バゼット敗け

バゼット敗け


「んん、んんんんん♡」


力の入らない四肢を震わせ、マナナン・マク・リールの力を借りたバゼットが絶頂する。


(これ、は………魔術、にぃ♡)


呪本に敗れ、ページから飛び出す触手に絡めとられたバゼットを襲うのは、過酷な凌辱の数々。

両腕はページに飲まれ、衣類は引き裂かれ、両脚は触手に絡め捕られ。


「むぐ、んん♡んぃ、んぐ、んぎゅぅうううううう♡」


呪いで、淫毒でその肉体を蕩かされていくバゼットから、どんどん抵抗する為の力が奪われていく。口内を蹂躙する触手も、二穴で蠢く触手も、彼女に快楽と淫毒を与えるのみで、拒絶の意思は何ら意味を成さないまま、彼らにとって都合のいい牝へと作り替えられていく。その霊基すらも侵し蝕むことが出来るのは、彼女という存在が呪本を形成する術式の一部として組み込まれつつあるからか。


(脱出しな、ぃいいいいい!?)


触手の先端が子宮口に突き刺さり、淫毒を直に注ぎ込む。触手から逃れようと必死に力を籠めれば、刻まれた呪いが魔力の高まりに呼応して励起し、彼女の体内に強力な淫毒を生み出してしまう。その毒で更に絶頂が加速してしまえば、もう脱出どころではない。抵抗を試みた愚か者への制裁として、激しく深いピストンで二穴を開墾し、バゼットを捕らえる触手に力が籠る。

いつの間にか、その両腕は手首どころか肘まで飲まれ、下腹に小さく刻まれていたハート型の呪刻は成長し、広がり、子宮を模した形に変化。妖しく輝き始めたかと思えば、淫毒を注がれた子宮から伝播するように疼きが、快感が全身に広がり、そこに調教ピストンまで加わってしまえば、もう耐えられない。イき過ぎて抵抗が弱まった瞬間、その首から上が呪本のページに飲まれ、体が一層狂ったように跳ね回る。


「~~~~~~~~♡♡♡」


声は届かずとも、体は何よりも正直だ。より苛烈に責め立てる二穴の触手に成す術なく牝潮を噴かされ、引き締まった下腹全体でイっていることを示し、乳頭への念入りな愛撫から逃れようと上半身を揺らして。そんな無様な姿を愉しむように、弄ぶように二穴淫辱の手が緩み、乱暴なピストンがイかせないギリギリのねちっこい愛撫へと変わる。

バゼットの抵抗が緩んだ一方、絡み付く触手は着実に魔力を貯め、彼女のカラダを加工すべく準備を進めている。それはバゼットが引き摺り込まれた先も同様で、腕と頭だけの彼女を取り囲む触手たちが魔力を高めていくのを、封印指定執行者は成すすべなく見ているしか出来ない。彼女の警戒を快楽で弱め、焦らすような責めで叛意が緩んだところで、呪本は留めにかかった。


(な、しまっ)

「んんんんんんんん♡♡♡」


強烈な魅了の魔術による、強制絶頂。我慢など許されず、バゼットは怪しい光を前に浅ましいイき顔を晒してしまう。同時に、呪本の形成する異界の外側でも凶悪な呪いをその乳房に、胸元に、尻に刻み込まれ、淫靡な形の刻印が発光するとともに霊基を侵す淫毒が生じ、三穴同時の淫毒射精と併せて、一瞬のうちにその頭にあった抵抗の意思を押し流す。


「 ♡♡♡ ♡♡♡ ♡♡♡」


完全に脱力した肢体は、そのまま何の抵抗もなく呪本へと引き摺り込まれる。


変質したページに描かれていたのは、触手の苗床となったバゼットの姿であった。

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