ハイウェイ365の幽霊
【原典】都市伝説
【CLASS】アヴェンジャー
【マスター】
【真名】ハイウェイ365の幽霊〔トラフィック・アクシデント〕
【異名・別名・表記揺れ】Vanishing hitchhiker、消えるヒッチハイカー、交通事故死者の幽霊
【性別】女性
【身長・体重】140cm・38kg
【肌色】白【髪色】茶【瞳色】青
【スリーサイズ】71/55/73
【外見・容姿】ずぶ濡れの小学生くらいの少女
【地域】アメリカ・アーカンソー州・ハイウェイ365、全世界の道路周辺
【年代】類型の物語は17世紀頃から存在~現在
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】人型・子供・死霊・群体
【ステータス】筋力:E 耐久:E- 敏捷:E 魔力:C++ 幸運:E 宝具:D+
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【クラス別スキル】
復讐者:C+
復讐者として、人の怨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。怨み・怨念が貯まりやすい。
周囲から敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにアヴェンジャーの力へと変わる。
日常に潜む脅威、その悲劇の円環に囚われたアヴェンジャーは"それ"に向けられる恐怖と怨念が現在進行形で蓄えられ続ける。
忘却補正:EX
人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。
何故忘れてしまったのだろう?何故忘れてしまうのだろう?
迫り来る死の刹那、そう思った時には何もかも遅すぎて。
自己回復(魔力):C++
復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。
手向けられた花と想い、鮮血と燃え盛るガソリン、恐怖と怨嗟が無尽蔵に積み重なる。
魔力を微量ながら毎ターン回復する。
騎乗(相乗り):D+
騎乗スキルの亜種。アヴェンジャー本人は騎乗能力を持たないが、既に誰かが騎乗している乗り物に"相乗り"する事が出来る。
近代以降に作られた乗り物(vehicle)にしか相乗りする事は出来ない。
アヴェンジャーの場合、相乗りというよりは「憑依」に近い形で乗り物へと侵入する。
【保有スキル】
地縛霊:EX
レジデュアル・ホーンティング。
土地に縛り付けられた、或いは執着をもって土地から離れようとしない亡霊・死霊が持つスキル。
シールダーやゲートキーパー等のクラスが持つような、陣地や領域に対する支配能力を手に入れるが、サーヴァントとして召喚された土地から離れられないデメリットを背負う。
交通事故死者の幽霊、その総体として振る舞うアヴェンジャーは規格外のランクでこのスキルを保有する。
いかなる召喚であっても自動車が通行可能な道路にしか召喚されず、また道路から出る事は敵わない。
ただし、道路内から目視可能な脇道程度までなら移動可能。しかし如何に道路に近い場所にあろうと、屋内への侵入は例外無く不可能。
加えて自身が生存していようとも、結び付いた陣地が破壊された時点で霊基を保つことが出来なくなり消滅する、という大きな代償も抱える。
...コンクリートで舗装された巨大な道路を、一撃で完膚なきまでに木っ端微塵に破壊出来る存在は、英霊であっても限られそうであるが。
ここまで来ると「道路上に居さえすれば、如何なる攻撃を受けても復活可能」な存在続行能力として機能する。
怨霊浄化の類も土地単位のものでなければ基本的に通用しない。
神性:-
この手の都市伝説では「ヒッチハイカーの正体は土着の神性、精霊であった」というオチが付くことがあるが、事故死者の霊の集合体として定義されているアヴェンジャーはそれらの要素を持たず、神性を有さない。
降り止まぬ豪雨:C+
降雨に特化した特殊な天候操作スキル。
曇天が光を遮り、降り注ぐ雨が体温を奪い、視界を塞ぎ、濡れた地面が転倒を誘発し、遠雷が思考を掻き乱し、帰路を焦らせる。
幸運ステータスを引き下げ、体力と判断力を弱体化させ、ありとあらゆる事故発生率を跳ね上げる。
催眠術:C
ハイウェイ・ヒプノーシス。
眠気を誘発し、注意力と判断力を大幅に弱める。
効果は低いが、道路内に存在する者に無条件で行使可能。
元々は高速道路での走行中には単調な風景が続く為、運転者の眠気を誘発するという現象であるが、スキルとしては運転手のみならず、交通事故の原因となるあらゆる不注意を誘発させるものとして成立している。
【宝具】
ランク:D+ 種別:対交通宝具 レンジ:50~全道路内 最大捕捉:事故規模による
死霊・悪霊としての大規模な霊障の発露。
アヴェンジャーが存在する道路と、そこに繋がった道路全域を射程範囲とするが、特定対象へ対する攻撃として扱うならば自身の周辺へとレンジを絞る必要がある。
自身の霊的ポテンシャルを分割し、周囲の土地や環境、そして車両へと憑依。
明確な悪意を持って大規模な交通事故を連鎖させる。
この宝具によって発生した被害は二次災害を含み複合的な呪層汚染現象により侵食されている為、サーヴァントですら「交通事故」が致命傷となり得る。
魔力を消費する事により、追加の事故車両を大量召喚して被害を拡大させる事も可能。
約1~2tの質量を伴って時速80km以上の高速で迫り来る呪怨の塊。強力なサーヴァントであっても、直撃すれば無傷では済まない。
【Weapon】
『事故車両』
最大加速時にはCランクの宝具攻撃に等しい破壊力を発揮する。
無論、それなりの英雄であれば回避する事は容易いだろう。
しかし、アヴェンジャーのスキルによる度重なる妨害を受ければ、僅かな不注意により、無惨に轢き殺される可能性は大いにある。
『遠雷』
第二スキルによる気象操作の一端。
ただし、召雷スキルのように相手への直接攻撃に転用する事は不可能。
落雷による大規模停電を引き起こす事は可能。
【解説】
消えるヒッチハイカー、或いは幽霊ヒッチハイカー、幻のヒッチハイカーとも。多くの変種やバリエーションが存在する都市伝説、怪談の類型。
自動車で旅行している人々がヒッチハイカーと出会う、またはヒッチハイカーに同伴され、そのヒッチハイカーが何の説明もなく、しばしば走行中の車内から消えるという物語である。
前述した通り、舞台となる地域、ヒッチハイクをする理由、行き先など極めて多くのバリエーション・類話が存在し、日本の場合だとヒッチハイカーではなく、タクシーの乗客が突然消える話なども存在する。
その正確な起源は定かではないが、馬車が交通の要であった17世紀頃から似たような話は存在し、聖フィリポが二輪車の車乗から姿を消す話も類話と見られる事がある。
ハワイなどではヒッチハイカーの正体は女神ペレであった...などの話もあり、土着の神性を正体とするバージョンも存在する。
このサーヴァントの場合、アメリカのアーカンソー州、ハイウェイ365を舞台とする類話を存在・容姿の核としている。
アーカンソー州のハイウェイ365号線を車で走っていた青年が、道端に一人の少女を見かけた。
雨でずぶ濡れで寒そうにしていたので、彼は彼女を車に乗せ、自分のコートを彼女の肩にかけた。
少女の家まで車を走らせ、青年が車から降り、ドアを開けようと反対側に回ったとき、少女は居なかった。
戸惑いながらも、男は家に近づいてドアをノックした。
女性が応対してくれたので、男は何が起こったのかを説明した。
女性は、その少女は自分の娘であり、何年も前に事故で亡くなり、年に一度、ヒッチハイクで家に戻ろうとするのだという。
【人物・性格】
アヴェンジャーとして召喚された彼女は地縛霊...それも悪霊的な側面が強く表れた上に「交通事故死者の亡霊の集合体」として召喚される。
消えるヒッチハイカーの伝説の類型の一つである「幽霊が乗って来た車両に事故を引き起こした」ケースなど「交通事故死者の幽霊がさらなる交通事故を引き起こす」として語られる幽霊譚に引き摺られていると思わしい。
土地に縛られた亡霊であるが故に、元いた家に帰る事も出来ず、自らの死に場所に佇み続けた少女の心は擦り切れており、願いを叶える為であれば己の命を奪った様な...或いはそれ以上の大惨事を引き起こす事を躊躇わない。
微かに元の少女らしい振る舞いや仕草を見せることもあるが、長くは続かず、平穏無事に生きる者たちへの憎悪を静かに蓄え続ける。
単体では幻霊にも満たぬ虚な亡霊である彼女であるが、今となってはもはや「交通事故」という災害、人災を具現化した凶悪なサーヴァントと化している。
イメージカラー:血と泥で汚れた服
特技:大事故の発生
好きなもの:たくさんあった事は、覚えている
嫌いなもの:車、雨、急ブレーキ音、寒さ
天敵:車両
願い:帰りたい
【一人称】 【二人称】 【三人称】
【因縁キャラ】
(キャラ名):