ネイチャとターボエアプの人間が勢いで書いた何か
「ふんふっふ~ん!おでかけおでかけ、ネイチャとおでかけー!」
音程のちぐはぐな歌を歌いながら、軽快に跳ねて先を行く背中を、ナイスネイチャは苦笑交じりに追う。
「これこれ、ターボさんや。あんまりふざけて歩くと、すっころんで怪我するよ」
「ふざけてない!勝手に足が跳ねちゃうんだもん!い~からはやくいこーよーネイチャ!」
「やれやれ、人気者は辛いねぇ。ネイチャさんは逃げませんよ」
ネイチャはくつくつと咽を鳴らすが、それ見てターボはむすりと頬を膨らませる。はてと首を傾げるネイチャに、ますますターボはむすぶくれた。
「にげないけど、とられるもん」
「ほう。その心は?」
「だってネイチャ、いつもみんなといるからな!あ、そ、それが嫌って訳じゃないぞ?!ただ、二人だけでお出掛けするのは特別だから、うれしい !」
「――!」
頬を膨らませたかと思えば、にへりと屈託のない笑顔を浮かべるターボ。その笑みに、ネイチャは驚いた後、まるで噛みしめるかのように目蓋を閉じた。今度はターボがきょとんと首を傾げる。
「どうした?」
「いんや?なんでも。ただ、ターボは可愛いなぁと思ってね」
「え?そーか?へへん!」
「可愛い可愛い。よしよ~し」
そういって頭を撫でる。暫く誇らしげに胸を張っていたターボだが、ふと何かに気が付いたように真顔になり、すぐさまぐわと顔を滾らせた。
「って子供扱いするなぁ!もう、ネイチャなんて知らない!おいてっちゃうもん!」
「あ、ちょいちょい、待ってよターボ!私そもそも目的地も教えられてないのに~!」
「へっへー!競争だ!捕まえてみろー!」
「お、言ったなこのー!ヘロヘロになるまで追いかけ回してやる~!」
「わー!ネイチャおこった!あははは!」
駆け出したターボを、ネイチャが追う。二人してきゃらきゃら笑いながら、遠く遠くまで駆けていく。結局ターボが目的地を忘れて、この日二人は大いに笑いながら町中を駆け回っただけに終わった。だが、その気持ちはとても晴れやかで、二人はかけがえのない友情を感じる一時を過ごすのだった。
その時、ふと閃い(ry