ニンジャスレイヤーinマヌル

魔族の『ロクでも無い世界へ敵を叩き込む』術によって忍殺世界へと転移したマヌル→

コハク師匠から学んだ針術で針術師として生きるマヌル→

ネオサイタマのヤクザに搾取（ショバ代を取られ、気まぐれに暴行をされる）されるマヌル→

マヌルは内心で誰かに助けを求め、しかし誰も助けにこない→

最初こそ「辛いな」「悔しいな」と感じていたが段々なにも感じなくなる→

ヤクザから別のヤクザに支配者が変わり、しかしマヌルの生活はなにも変わらない→

感情を殺して搾取に甘んじるマヌル→

かつて抱いていたコハクやゆーしゃちゃんの思い出がマヌルの空虚な人間性を留めていた→

天獄の針だけが過去の思い出と今の自分を繋いでいる→

暴行が度を超し、ついにマヌルは死んでゴミ箱に捨てられる→

マヌルにニンジャソウルが憑依→

シン・ジツでヤクザ達を片端から針串刺し→

心底から湧き上がる邪悪な衝動（ニンジャソウル憑依者共通の現象）に心が満たされるマヌル→

スカウトに来たソウカイヤを返り討ちし、シン・ジツへの理解を深める→

衝動の赴くままにヤクザやニンジャをオタッシャしまくってカチグミ化するマヌル→

ある日シックスゲイツに襲われて苦戦する最中、シン・ジツの本当の力が発現→

シン・ジツの本当の力は『ニンジャソウル憑依者を元に戻す』（厳密には元の姿へ変異させている）というオンリーワンなモノ→

命乞いしてきたニンジャは力だけを奪って見逃す→

他から守る代わりに金をとるヤクザの真似事なんかもする様に→

満たされた生活の中、天獄の針を未だ大切にするマヌル→

いつものようにヤクザをシン・ジツで殺し回る→

ヤクザの金庫内に潜んでいたニンジャスレイヤーがエントリー→

善戦するも負けるマヌル→

ニンジャスレイヤーから『お前は暴虐を振るえども、まだ外道に堕ち切ってはいない、自分のジツで力を捨てるなら見逃す』と情けをかけられる→

しかし『ニンジャになる前の自分は空虚な弱者だった。ニンジャとしての衝動と力が心の空虚を埋めてくれた。ソレが無い自分はただの故郷を失った…………』とマヌルは言って天獄の針を握りしめる→

天獄の針だけがその場に残され、針は降り出した重金属雨に流されていった