ニンジャスレイヤー サプライズ・”フロム”・ルビコン

ニンジャスレイヤー サプライズ・”フロム”・ルビコン

BGM:ニンジャスレイヤー=サンがニンジャを◯す時に流れる曲(ナラク・ウィズイン)


 火に満ちる百鬼夜行!悲鳴があたりに散らばっている!おぉ、先生よ!寝ておられるのですか?!

いや、彼は寝てなどいない!彼は今、花鳥風月部の尖兵・箭吹シュロにより痛めつけられて倒れているのだ!おお、なんと言う無様な姿なのだ!百花繚乱調停委員会も死屍累々!誰か助けてくれる人はおらぬのか!


「イヤーーーーッ!!!」


するとそこにけたたましいシャウトが鳴り響く!次の瞬間、シュロの頬を何かがかすめる!どうやらチェーンハンマーのようだ!


「ワッザ?!だ、誰ですか?!手前に鎖分銅を投げつけたお方は?!」

思わずといった様子で悪童が叫ぶ!そしてそこには男がいた。


紺色のメンポと装いをし、素早く手繰り戻したチェーンハンマーを頭上でぐるぐると振り回す男の姿が!!(「忍」の文字が反転している…)


どっからどう見てもあからさまにニンジャなのだ!!!


「「「「アイエエエエエエエエ?!!ニンジャ?!ニンジャナンデ?!!」」」」

「"コワイ!オボボーッ!!"」

いつの間にか復活した調停委員会と先生、そしてシュロはしめやかにニンジャリアリティーショックを発症!先生に至っては下からも液体を垂れ流している!フケツ!!


「ドーモ、箭吹シュロ=サン。六文銭=デス。」

「あ、ドーモ、六文銭=サン。箭吹シュロ=デス」

なんとこんな災禍の中で奥ゆかしくアイサツを交わした!

イクサ前にはアイサツをし、されたものはアイサツを返さなければならない!

これはヒャッキ=ヤコに伝わる古文書「古事記」にもそう書かれている!

ではアイサツ前に攻撃するのはいいのか?!それも問題ない!

アイサツ前のアンブッシュは一度までなら許される!

これも古事記に書かれている!


「百鬼夜行に対するこの仕打ち、断じて許しておけぬ…!

三途の渡しの六文銭、しかと受け取れぃ!!!」


そう叫びながら六文銭はチェーンハンマーを再び振り回し、悪童目掛けて投げつける!なんというワザマエか!


「あ?え?ハァ?!ウワァアアアア?!!!」

なんとか正気を取り戻したシュロ=サンが見事なブリッジ回避を繰り出した!やはりヒャッキ=ヤコの住人は全員潜在的にニンジャになれる素質があると言われているがそのとおりなのかもしれない!


「イヤーッ!!」

「イヤーッ!!!」

「イヤーッ!!!!」

しかし避けたところで危機を脱したわけではない!!次々と繰り出される六文銭=サンのワザマエにシュロ=サンはブリッジ回避することしかできない!!お得意の口車も回るに回らずこれでは足しか回っていないではないか!!!


「こ、こうなれば・・・!」

だがシュロ=サンは名案を思いつく!百物語に出てくる妖怪、その絵を見せてしまえばいいのだと!そうとなったらやらねばならぬ!


「これを見なさい…?!」

本を開いて該当したページを向けた瞬間、六文銭=サンのスリケン・ジツが炸裂!!本は瞬く間に串刺しになった!!コワイ!!

これには気前にふるまっていたシュロ=サンも失禁は必至!!なんと嘆かわしい姿なのだ!!



「妙なジツを使う…!幼子の皮を被った悪鬼め、この百鬼夜行の土となれぃ!!!」

そしてついにチェーンハンマーがシュロ=サンの腹部に命中!凄まじく鈍い音がした!!


「アバーッ?!」

もんどりうって倒れるシュロ=サン!攻勢に使える手は全て潰された!!もはやコレマデか?!

いや、彼女には秘策がある!!もしものために用意した煙玉(姑息な手だ)を懐から取り出すと複数一気に地面にたたきつけた!!


「ワッザ?!」

コレにはルビコンで鍛え上げられた六文銭=サンも困惑は必至!すぐさまチェーンハンマーをふるうが手ごたえがない!!見事なまでに逃げられたのだ!!


「・・・理によって行えば恨み多し…!

悪童よ、キヴォトスと共にあれぃ!!」


ポエット!!



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