或る少女達の或る記憶
太陽の照りつける美しいビーチ。ある貴族のプライベートビーチだというその場所は、普通に海遊びをするなら最高の思い出を作れただろう。
しかしナナセとアリアにはこれから嫌な思い出がまた一つ増えるだけだった。
「んんっ……ご主人様、気持ちいいですか……」
「性奴隷の母乳……たんとお召し上がりください」
吐き気を催す言葉の数々だった。思ってもいない言葉を、大嫌いな媚びるように言わされてナナセとアリアは嗚咽をこらえる。
12歳にしては不釣り合いな早熟体型のアリアは悪趣味な牛柄のビキニを着せられており、母乳体質も相まって乳牛さながらの扱いをされていた。
同じく13歳としては胸のよく膨らんでいるナナセは、数少ない故郷の持ち物であるスクール水着を悪趣味に改造され着せられている。この世界においては珍しいらしいスク水を、貴族は乳首のあたりだけを穴を開けさせたのだ。
「ひぐぅっ!ゃぁっ……か、噛まないでくださいっ……んぐ、あぁっ……」
「ご、ご主人さまっ……わ、私ががんばりますから……」
少しでも物足りないと見做せば、傲慢な貴族は甘噛みとは言えぬない強さで普段は陥没し隠れているはずの乳首を噛んでくる。この男のせいで乳首が敏感にされたうえ、そんな仕打ちをうけたナナセは涙ぐんで震えることしか出来ない。
そんな彼女を庇おうとアリアは彼の口元へよく膨らんだ胸を差し出していく。
醜悪な趣味をした彼はニヤニヤと笑いながら、口直しでもするようにアリアの乳房にむしゃぶりついた。
「ひぐっ……お気に召して、いただき……こ、うえいですっ……」
必死に胸を差し出したアリアに上機嫌にむしゃぶりつく中年の貴族。娘どころかそれ以上に年の差が離れているが、彼は当然の権利のようにアリアを弄んだ。
母乳で喉を潤しつつ乳房にくっきりと歯形がつくように噛んでくるので、鈍痛にアリアも耐え忍ぶこととなる。
「ぁっ、アリアっ……ひぐぅっっ……」
アリアを心配して声を上げるナナセだが、中年貴族は器用にも彼女の乳首を抓んで捻りあげる。
互いが互いを庇おうとするのを彼は楽しんでいるのだ。
「申しわけ、ございませんでしたっ……もう、逆らいませんっ……」
「ど、どうか、お許しください……」
何も悪いことなんてしていない。むしろ自分達をこんな目に遭わせるこの貴族こそが真の悪だ。それをわかっていてもナナセとアリアは逆らえない。
逆らえば逆らうほど酷い目に遭わされる。それは制度にされた最初の三日間で嫌と言うほど思い知らされた。
やがて中年貴族は彼女達のそんな反応に満足したらしい。今度は二人で授乳手コキを命じてくる。
「んっ……ひうっ……ご主人様のここ、かたくなってますね……」
「私たちが、ご奉仕いたします……」
自ら中年貴族の口元に乳房を差し出していくナナセとアリア。幼くも身体は育っている二人の乳房を咥えた彼は、優しさの欠片もなく口内で二人の乳首をもてあそぶ。ブレンドされた母乳を楽しむという下劣な快楽のために。
だが反応してはならない。
「んっ、くぅっ……シコシコ、シコシコ……ご主人様のココ……ほぐしますね」
「はぁ、はぁっ……んっ……よしよし……ご主人さまっ……おかげんは、いかがですか……」
涙を流さぬよう堪えながら、ナナセとアリアは乳房を襲う刺激に息をこぼしつつも中年の貴族の愚息を扱いていく。
ナナセはこの男のモノ以外見たことはないが、アリア曰く平均以下程度らしい。だがそんなことを口にすればまた折檻されるので、彼女達は心にも無いおべっかを欠かさない。
「ん、はぁ……くぅんっ……」
「ご主人さま……びくびくして、きましたね……」
臭い、汚い、気持ち悪い。吐き気が催すような感情を必死で押し殺してナナセとアリアは手を上下に動かしていく。
ブヨブヨとしつつも妙に硬く生暖かい肉棒の感触はあまりにも悍ましかった。
それなのに調教を重ねられた身体は二人の感情など無視して悩ましい声を漏らしてしまう。
それがどこまでも不快で、今にも泣き出してしまいたいほど。特に元々別の世界で生まれ育ったただの女子中学生だったナナセにとっては耐え難き苦痛だろう。
黒髪ロングは美しく大人びた顔立ちもあってクラスで一番の美少女とも言われていたナナセは、今別の世界でこんな男のために身体を使われているのだ。それも薬で母乳の出るようにされて。
むろん短い茶髪に幼い顔立ちのアリアとて、元々はただの小さな村の子供だったのだ。それが全てを亡くし天涯孤独となり、男共の汚い要望に曝されながら今度はこんな場所に来てしまった。
「ん、くぅんっ……ふぁ……いつでも、お出しになってくださいね……」
「ご主人さま、どうぞ……す、好きなだけ、おっぱいをお吸いください」
それでもナナセは恥辱に耐えながら懸命に奉仕を続ける。アリアもまた媚びた声で中年貴族の機嫌を取り続けた。二人の健気な努力はなんとも健気でいじらしい。
近い境遇ゆえか、少しでも互いに負担を減らし庇い合うのだ。
そうしているうちに中年貴族の射精が近付いてきたのだろう。二人の乳首を弄び、妨害を啜り続ける男の口内が忙しなくなってくる。
「んっ……シコシコ、しこしこ……んくぅっ……ふぅっ……」
「はぁっ、はぁっ……しこしこ……きもちいいですか……ご主人さま」
堪えていたはずのナナセとアリアの声が震え、喘ぐような色を帯びてくる。今にもやめて逃げてしまいたい。こんな男に感じさせられている事実が悍ましい。しかし二人は男の機嫌を損ねないよう気丈にも奉仕を続けた。
そうして限界を迎えた中年貴族はナナセとアリアの乳房を咥えたまま勢いよく射精する。彼女達の小さな手の平に遠慮なく強烈な臭気を放つ白濁液を吐き出した。
「ひっ……うぅっ……」
「んっ……ぁっ……」
嫌悪で顔を歪ませるのを必死に我慢するナナセとアリア。ただでさえ不快な匂いなのに、こんな不浄な精液を直に手の平にかけられたのだ。いくら穢されなれてもこれだけは好きになれると思えない。
しかしそんな様子などお構いなく、中年男は二人に『掃除』もするよう命令する。
「わかり、ました……」
「し、しつれいします……」
目尻に涙をたっぷりとためてナナセとアリアは先走りと精液まみれの自分の手を舐め取って見せていく。
苦い。気持ち悪い。吐き気がする。最悪の気分だが拒むことは許されないし、この後はもっと悍ましいことをさせられる。
自分の口で手を綺麗にし終わった二人は、今度は先走りと精液でドロドロになった中年貴族の肉棒に小さな唇を近づけて行く。
むせかえるような異臭に胃酸が込み上げるのを必死にこらえて舌を這わせた。
「ん、ふぅっ……ちゅっ……れろぉ……」
「ん、はぁ……ちゅるるっ……」
二人の少女の舌は怯えつつも、少し手慣れたように中年貴族の肉棒を舐めていく。何度も教え込まれた口淫は嫌でも上達してしまっていた。
竿の根本から亀頭の先まで。アリアに至っては睾丸へのキスまで強制されていた。泣きそうなアリアを見てナナセは庇いたくなるが貴族はそれを許さない。
「んっ……れりゅ、ちゅぅ……」
「ちゅるっ……はぷっ……んんぅ」
その後も二人でカリ首の裏まで丹念に舐め回して綺麗にすると、肉棒は嬉しそうに先走りを溢し始めた。
すると貴族は次の命令を下す。ナナセに肉棒を咥えろと。もちろん拒むことは許されない。
「は、い……」
ナナセは泣きそうな顔で中年貴族の肉棒を咥えていく。本来なら嫌悪感しか湧かないはずの男のモノを自分から舐めていくなんて気が狂ってしまいそうだった。
アリアに心配そうに見守られる中、小さな口いっぱいに中年貴族の肉棒を収めて動かしていく。
その度に先走りと精液の臭いが充満し、彼女は吐き気を必死に堪えた。
「ん、んぅっ……んむぅっ……」
舌を竿に絡めるように滑らせて、口淫を続けていくナナセ。こんな汚いものをしゃぶらされるなんて、本当に嫌で嫌で仕方がなかった。
しかし彼女は耐えるしかない。どれだけ嫌でも、どれほど苦痛でも、彼女達に自由などないのだ。
「んんぅ……れりゅ……んぐっ……ちゅる」
アリアに比べれば拙い口淫だが、中年貴族はそれで十分だったようだ。興奮した男はナナセの頭を掴むとそのまま乱暴に腰を振っていく。
「んぐぅっ!?んんっ……むぅっ……」
「ナナセさんっ……!」
いきなりの行為にナナセは目を白黒させるが、アリアは苦しそうな彼女を心配した。だが中年貴族はそのまま肉棒を彼女の喉奥まで押し込むと、うねる喉の感触を楽しんでいく。
このまま噛み千切ってしまえば……そんなことが一瞬脳裏をよぎるが、『この時』のナナセにはまだ選べなかった。
「んぐぅぅっっ………」
そのまま熱い精液を吐き出され、ナナセは華奢な身体を震え上がらせる。喉に絡みつくネバネバとした感触にナナセは目を見開いて不快感を顕にするが、決して逃れることはできない。全て飲み干すまでこの男は許してくれないのだ。
されど喉に絡みつく精液の味と不快感はどう足掻いても慣れることはなく、一旦咳き込みそうになればもう止めることはできなかった。
「んぐぅっ……ぷぁっ、はぁ……けほっ……げほっ……」
喉奥に絡みついた精液を吐き出して咳き込むナナセ。それを見て中年貴族は不満そうに舌打ちをした。
「……も、もうしわけありません……」
しかしこの男が目の前で起きた失態を許すはずもない。
中年貴族はナナセに四つん這いになるように命令する。
「わ、わかり……ました……」
震える声でナナセは言われた通りに四つん這いになり、スク水に包まれた尻を突き出させられる。彼女はまた羞恥で耳まで赤く染まっていた。
中年貴族はその尻を平手で何度も叩いていく。乾いた音がビーチに響くたび、ナナセは痛々しい声を漏らした。
「ひっぐ……ぅあっ……」
「ご主人さまっ……やめてあげてくださいっ……私が、かわりに」
アリアの悲痛な声は中年貴族には届かない。彼はナナセの赤くなってきた尻を揉みしだきつつ、スク水の股間部を横にズラさせた。
そのまま怒張した肉棒を押し付けられてナナセは震え上がるが止められない。平均程度と言ってもまだ13歳のナナセにとっては十分な脅威だった。
「ひぐうううっっっ……!」
一気に根本まで肉棒が突き込まれてくる。すでに処女なんてとっくに散らされていたナナセの膣は、侵入してきて異物をきゅうきゅうと締め付けることしか出来ない。
気持ちよくない。断じて気持ちよくなんてならない。そう思っていても、開発されてきた身体は中年貴族の肉棒に尽くすように締め上げていた。
「やあっ、ああっ……んくぅっ……!」
波の音に負けないほど肉を打つ音が響き出す。何度も叩かれて赤く腫れてきていた尻肉は、今度は男の腰に打たれることとなった。
乾いた音と共に衝撃が尻から背中、そして脳にまで伝わる。その感覚にナナセは惨めなほど甲高い悲鳴をあげてしまった。
「ひあああっ、あうっ、やああっ……!」
ぱんっぱんっぱんっ!どちゅっどちゅっどちゅっ!と激しい音を立てながら、中年貴族の肉棒はナナセの膣を支配し蹂躙していく。最奥を突かれる度に乳首からは母乳が噴き溢れ、砂浜を濡らしていく。
先ほどまで口淫していたこともあり、中年貴族も我慢をするつもりはないようだ。ただひたすらにケダモノのように責めたててきた。
「ごしゅじんさまっ……もう、やめてくださいっ……」
アリアの弱々しい制止の声など聞きいれる気はない。欲望のままに彼はナナセを穢し尽くすつもりだった。
「そ、そっちはっ……ひぐぅっっ」
前だけでなく尻の方のスク水もずらすと、柔らかな割れ目の中にある不浄の穴まで晒された。何をされるのか察してナナセが呻く前に中年貴族の太い指がアナルへと挿し込まれていく。ある意味前穴よりもデリケートなソコがぐりぐりと弄られる感覚にナナセは泣き叫びそうだった。
むろんその間も腰の激しい打ち付けは止んでいない。
「い、いやっ……ひゃめっ……おしりもっ……いやあああっ!……」
女性としての尊厳も何もかも打ち砕かれていくような扱いに、まだ十三歳の少女であるナナセは泣き叫ぶことしかできない。それなのに身体は中年貴族を咥え込み、肉棒を絞り上げるように締め上げていた。
「んああっ、あうっ……やぁっ……!」
ぐちゅぐちゅと湿った音が響く中、ナナセは無意識の内に腰をいやらしくくねらせ始めてしまう。その淫らな動きは中年貴族を昂らせるだけだった。
もう声を抑えることなど出来はしない。ナナセは涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら嬌声混じりの悲鳴を上げ続けた。
「いやっ、やあぁっ……ひっく……」
泣きじゃくるナナセを気遣うこともなく中年貴族は腰を動かし続け、やがて限界を迎える。男の肉棒が一回り膨張すると熱いものが彼女の最奥へと吐き出された。
「んっ……あぁっ……!」
自分の身体の中を汚らしい液体で満たされていく感覚に、ナナセもつられて達してしまう。そうなってしまうほど調教は進められていたのだ。
そしてこの男がたった一回中に注ぎ込んだだけで満足するはずもない。
「いやぁっ……」
早漏なくせに絶倫らしい中年貴族は、その後もナナセの幼い膣を堪能し尽くしていく。
何度も、何度も、好きなだけ。
◯
「うぅ……ぁ……」
呆然とへたり込むナナセに対し中年貴族は若いんだから立てとまだ文句を言う。されど体力の限界だったナナセはそれに従うことは出来なかった。
そのまま屈服するまで犯し抜いてやろうか。中年貴族の穢らしい欲望が再びナナセを襲いかけたところで、アリアが何とか彼の腕を引く。
この男の気を引き、ナナセを休ませるためには何をすべきかアリアはわかっていた。
「ご主人さま……わ、私のアソコもお使いください……」
瞳に涙で揺らし、顔を真っ赤にしながらアリアは牛柄ビキニをずらして秘部を割り開いて見せる。彼女の体質か、飲まされてきた薬の影響か、中年貴族に買われるまでも使われてきたわりに綺麗な媚肉。
アリアは微塵にも思っていないことを言わされていることに泣きそうになるが、ナナセのために勇気を持って庇いに出たのだ。
むろんそんな純粋な勇気も中年貴族の穢らしい欲に使われるだけだが。
「ご主人さま……どう、ぞ……」
そんな淫らな光景に中年貴族は醜悪な笑みを浮かべると、激しい凌辱に放心したナナセを放っておいてアリアへと歩み寄っていく。
「んぶぅっ……!?」
アリアの可愛らしい唇を貪る中年貴族。分厚い舌で口内を舐め回される感触に、アリアは嫌悪感を堪えることしかできない。
一方的な口付けを終えた後、中年貴族はアリアに寝そべって股を開くように命じた。
「んぅ……は、はい……」
また今日も犯されると思い身体を震わせつつ、彼女は逆らわない。ナナセのことを思うと少しでも自分が犠牲になればと思わずにはいられなかったからだ。
そして貴族に命じられるまま仰向けになり股を開く。かつて故郷も家族も喪い独りで生きていくことになったアリアにとって、男に言われるがままこうさせられるのは嫌でも慣れていた。
そしてこういう時は終わるまで出来る限り何も考えないでいるのが、幼い彼女が覚えた処世術なのである。
「ふ、ふうぅっ……んくぅ……」
幼い秘裂を掻き分けるように貴族の肉棒が侵入してくるのを、アリアは声を震わせながらも受け入れることしかできない。
アリアの思考とは裏腹に中年貴族のモノを程よく締め付ける膣肉。何度も穢らしい欲望に襲われてきたアリアの身体は、奇しくも男からすれば名器そのものだった。
「ひぐっ……あっ……んんぅっ……」
ぱんぱんと激しくなる男の腰つきにアリアは小さな身体を跳ねさせられながら犯されていく。
やがて中年貴族はピストンの度にぷるぷると乳房へとむしゃぶりついた。
「やっ、ああっ……ひぐっ……」
じゅぷじゅぷと唾液を塗りつけながら、12歳にしてはよく膨らんだ乳房を中年貴族は貪っていく。分厚い唇に喰まれるようにしゃぶられて、アリアは怖気に泣き喚きそうになるがそれだけは回避した。
(なにを、してるんだろう……)
本来なら赤子に与えられるだろう母性の象徴たる母乳は、自分より何回りも歳上の男に啜られてしまう。
そんな状況にアリアはいい加減壊れてしまいそうになるが、現実は終わってはくれなかった。
でっぷりと脂肪のたまった腹の贅肉ごと容赦なくのしかかってこられ、アリアの中も外も強引に使われていく。
「んぐぅっ……く、くるし……」
押し潰されそうなほどの体重が少女へとのしかかり、まだ12歳のアリアは呼吸すらままならなくなる。肺が圧迫され息苦しくてたまらないのだ。
「あっ、ぐぅっ……んんぅ……んぐぅっ」
そしてそんな重さに加えて遠慮のないピストンがアリアのナカを蹂躙し続けていく。
俗に言う種付けプレスとでも言える激しい行為に、アリアはひたすら曝され続けるのみ。
「ひぐっ……ぅあっ、やぁっ……」
腰を打ち付けられながら乳房をしゃぶられるという行為に、アリアは苦痛と違和感しか覚えることができない。されど教え込まれた快感に身体は本当で従っている。ただただ気持ち悪くて仕方がないはずなのに。
(また……なかに……)
中年貴族が腰を深くまで押し付けてきたことでアリアは悟ってしまう。しかしそれを拒むことはナナセには出来なかった。
ただされるがまま、嵐が過ぎるのを待つしかないのだ。
「んぐぅっ……ひっ、ああっ……!」
アリアは中年貴族の肉棒を締め上げながら精液を受け入れる。膣奥を熱い奔流で満たされる感触に、彼女は小さな身体を痙攣させてしまっていた。
(きもち、わるい……)
嫌悪感しかないこの行為にすら身体は反応してしまうように変えられてしまった。その現実が悲しくてならないのに、心に反して身体は絶頂までしてしまう。
「ううっ……あぅ……」
もう自分がどこに居るのかもわからない。いっそあの時に家族とともに……そんな考えさえ脳裏をよぎる。だがそれでも生きる以外にアリアには道がない。
そしてそんな少女の思考なんて中年貴族には関係ないだろう。彼は今度は自分が横になるから騎乗位で奉仕をしろとのお達しだ。それも胸を口元に垂らして吸わせろというオマケ付き。
「は、い……」
もう何も考えたくない。そうアリアは思考のすべてを投げ捨てて、その幼い身体を男を悦ばせるために使っていく。
その後意識を取り戻したナナセと共にたっぷりと夕暮れまで使われ続けたのは言うまでもなかった。
◯
「理想の男の人ですか?」
「うん、私は頼れる人がいいなって……優しくて、いざという時にかっこよくて……」
「それじゃあ私は……優しく抱き締めてくれる人がいいです。不器用でも優しい人が……」
いつかここから出て、そんな相手に出会えたら……少女達は未来に夢を見続ける。この現実だけではきっと、耐えられないから。だから、そのいつかを夢見続ける。