ナカマザウルス(後)

ナカマザウルス(後)


・グロ&カニバ注意

・船内捏造

・モブ船員出ます&モブ船員視点

・キャラ…崩壊?

・申し訳ないがスマホで書いてるのでPCからは読み辛い

・参考元 前スレ>>87 >>91 >>98 >>103 >>104 >>154 >>162 >>166

現スレ>>26 …等

 大丈夫な方のみお進み下さい

"食べたら戻れなくなるぞ"

 その先輩達の言葉も今や後の祭り覆水盆に返らず。あれからおれは、ずっと飢えていた。あの日から数週間……おれはマトモな人らしく有ろうとしたが限界だった。仕事の休憩時間に船内をまるでゾンビの様に"人肉"を求めヨロヨロ歩いた。すると――フワッと肉料理の匂いがしおれはその方向へ歩き出した。この船には船員達の普通のメシを作る為に在るデカい厨房と船長が自分で食べる"人肉料理"を作る為だけにある一般家庭程の広さのキッチンがあり、この肉料理の匂いはキッチンの方からしていた。

 様子をこっそり覗いてみるとキッチン内の音がしなかった――水で洗う音も、包丁で切る音も、フライパンで炒める音も、独り言を呟いているだろうドレーク船長の声もここからでは聞こえない。こんな至近距離なのになんでだ??と疑問に思っていると、おれが覗いているのに気付いてドレーク船長がこちらに近寄り聞こえないが声をかけてくれた様だった。

 お互い何も伝わらず首を傾げていると"あ!"と言う表情をしてから「やはりこれか」と、どうやったのか分からないが"何か"を船長は元に戻した。すると――今まで聞こえなかったキッチンの音も"戻ってきた"水で洗う音、包丁で切る音、フライパンで炒める音……他も全部だ。

「……コーヒーでも飲むか?」

「あっハイ頂きます……」

――――――――――――――――

 その後、キッチンに付属している椅子に腰掛け……二人でコーヒーを飲みながら話した。先に「あの日はすまなかった」とドレーク船長が謝った。おれはおれで「こちらこそ美味しい唐揚げ吐いてしまってすいません」と謝り返した。

「おれからしたら普通の事だからついな……初心者に人肉はなかったと反省している」船長はそう申しわけなさそうに言うとコーヒーを飲んでから「人喰い豚の肉とか最前線のハゲタカの肉で慣らせば良かったな…」と冷蔵庫の方を見てそんな事を言い出した。

『おいコラ! スットコザウルス!! 布教すな!!』とかまた船医や先輩達に怒られそうだなこの人。おれはそう思いつつも言わない様にコーヒーでその想いを喉の奥へ流し込み……少ししてから

「今日は何を作ってらしたんですか?」

とおれは聞いてみる事にした。ドレーク船長は言っても大丈夫かそわそわしながら「前のリベンジも兼ねてまた唐揚げを作っていた…今度は鳥のミンク肉だ」そう心配そうに答えた。それを聞き、"食べたい!"と言う想いがおれの中で爆発した。

「あれからおれ、おかしいんです飢えが止まらなくて……ドレーク船長」おれは船長の服の袖を掴みジッと見つめながら……

「おれに人肉を…人肉を食わせて下さい…」

そう懇願し、おれはその日からドレーク船長達の"仲間入り"をした。

――おまけ(書いた人の思考)――

・この噺のドレークはナギナギだと気付かずアロサウルスの『奇妙な』部分なんだろうと妙に納得しちゃったイメージで書いた。後完全には使えてない 使えるっちゃ使えるんだけどたまに無自覚発動しちゃうイメージで書いた。

・この噺だと船員全員がカニバってはなさそう? 船内でも人肉食べる側/食べるけど認めない側/食べないけど認めてる側/食べないし認めない側 の四タイプ居そう。ただ割合は人肉食べるし認める側に寄ってるかなと思い書いた。

・この噺のドレークは「やっぱり悪いことだよな…」と「でも仕方ない事なんだ! おれには普通の事なんだ!」って思考が行ったり来たりしてると思われる。ただ最初に人肉食った時から少しずつ考えがズレてきてる。ワノ国編になったら"美味しかった"で孤軍出来る様になるのでは?

・この噺のドレークは少なからず悪魔の実に人格寄ってる。弁当数分放置して"人肉の事語り合える仲間"が釣れるのを待っていたけど…これは"餌"を無自覚に集めているのでは? それでどんどん絆して行ってカニバザウルスの時みたいな環境を作り、"頂きます"してるのでは?と思いながら書いた。


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