ドレスローザ編の右腕切り落とされたあたり

ドレスローザ編の右腕切り落とされたあたり



「今からお前は間違いなく死ぬ。救いのねぇ犬死だ」

「だが……どうせ死ぬんだ」

そう言ってドフラミンゴは持っている銃口をローの左胸に伸ばし2回、胸を叩いた

「理のある最期にしないか?」

「っ!」

「お互いにとって有意義な話だ」

「1度しか言わねぇからよく聞けよ?トラファルガー・D・ワーテル・ローよぉ……」

「俺に……オペオペの実の究極の技、不老手術を施し」

「……そして、死ね」

「っ!!」

絶対にこいつのために死ぬだなんて嫌だ

俺には、仲間ができたんだ

俺の事、大事にしてくれる大好きな仲間が!!

あいつらを置いて、こんなクソ野郎のために死ぬだなんて絶対に嫌だ!!

「断る!!」

「フッフッフッフッ!!そう言うと思ったよ……ロー……」

「フッフッフッフッ……お前は、本当に変わったなぁロー」

「お前が変わった理由はコラソンのおかげか?それとも……」

「お前の言う"仲間"のおかげか?」

ドフラミンゴはまるで忌々しいと言わんばかりに顔を歪め言い放つ

「どうせそいつらもお前のせいで死ぬんだ!!"コラソン"も"ドレスローザの国民"も"麦わらの一味"も!他でもない!お前のせいで死ぬんだよ!ロー!!」

「っ!!」

(俺の、俺のせいで……っ!)

ローはそのドフラミンゴの言葉を聞いて涙を滲ませた

ドフラミンゴはそんなローを見て笑みを深める

「可哀想になぁ……お前が俺に歯向かいさえしなければドレスローザの人間は死ぬことは無かった」

そう言ってドフラミンゴはゆっくりと腕を上げて開いていた拳をそっと閉じる

「よく見ておけロー……今から、この鳥かご内にいる奴らは全員死ぬ」

そんな時

「ドフラミンゴォォォォ!!!!」

「っ!!ルフィ……」

獅子の咆哮が響き渡る

ドゴンッッ!!

下の階層ごと突き破りルフィは降り立った

そこからルフィはドフラミンゴと戦闘を続けていき、ローの近くへとやってきた

「!ロー!?お前、右腕どうした!!」「るふぃ……」

ルフィはローの肩を掴んで事情を問いかける

一方ローはルフィが来てくれたことで安堵したのか一気に涙腺が緩んだ

「っ!!どうした、ロー!」

「おれ……だめだった……でも、がんばったんだ」

「ぜんりょくで、たたかったのに……あいつを……おいつめることもできなかったっ!」

「なのにおれは、うでまできりおとされて……」

「おれ、おれ……っ!やくたたずだ!!」

そう言ってローは溢れ出た涙を残った左腕で必死に拭う

それでも涙は止まらずに次々と溢れてくる

「……」

「おれ、おれっ!!」

「……大丈夫だロー」

泣きじゃくるローの左腕をそっと下ろしルフィはローと目を合わせる

「後は、俺が何とかする。だからローは少し休んでてくれ」

「るふぃ……っ」

「それに、お前は約立たずなんかじゃない。お前は確実にドフラミンゴを追い詰めてた!」

「後は、任せろ!!」

ルフィはローと決して目を逸らさなかった

ローはルフィの目を涙で濡らしながらしっかりと捉えた

「……う"ん!!」

「ここにいろよ」

ルフィはゆっくりとローの肩から手を離してドフラミンゴと向かい合った

「……」

ドフラミンゴと向かい合ったルフィは先程までとは違い無表情で佇んでいた

だが、しかし今のルフィは覇王色を滲ませドフラミンゴを鋭く睨んでいた

「フッフッフッフッ!何をそこまで怒っている?」

「お前……」

「俺の仲間を!!泣かせるなよ!!」

ルフィの怒りと連動して覇王色が辺りに轟いた

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