トレーボル視点ss

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トレーボル✕コラソン

R−18だけど最中の話は書けない…



コラソンは喋ることができないため、筆談が主なコミュニケーションの手段である。


「コラソン、金の回収はできたか?」


ディアマンテに尋ねられたコラソンはこくり、と軽く頷く。そしてメモとペンを取り出して、書き出した内容をこちらに見せた。


『しぶったヤツもいたけど、おどしたらビビっておおくだしてきた』

「ウハハ!馬鹿な野郎だ、出し惜しみするからかえって損をする…一応ドフィにもソイツのこと知らせておけよ」


コラソンは再び頷くと、報告のため兄のドフラミンゴの元に向かう。そして少しもしないうちに何もない廊下で派手に転んだ。いつもの光景だがディアマンテは機嫌が良いのか、コラソンの間抜けな様子にまた笑う。


「あれだけドジッてると案外話せない方が気楽かもな!いちいち紙に書くのは面倒だが…」

「声が出てたら一日中悲鳴だらけだろうなぁ〜、ベヘっ!」

「ウハハハ!違えねぇ!!」


ひとしきり笑い、新しい酒を開けてやればコラソンの話題はそれきり出ることはなかった。




そんな数日前のやり取りを思い出したのは、ひとえにコラソンの強情さのせいである。


「んね〜んね〜コラソン、書かねえといつまでも苦しいまんまだぞ~」


コラソンの近くに置かれたメモを指差して促すも、肝心の本人はペンを持ったまま耐えるように震えているだけだ。

ただ『挿れてください』とでも書けば楽にしてやるというのに。

数日前にできた脇腹の傷をなぞれば、滑稽なほど身体が跳ねる。コラソンの自身は粘液で根元を縛ってあるため、前から熱を吐き出すことは叶わない。浅く息をつき、口の端から唾液が流れる様子はまるで犬のようだった。

こちらの考えを知ってか知らずか、コラソンはペンをメモに押しつけ、短く書き殴る。ようやく観念したのかとメモを覗き込んでみると。


『ヘタクソ』

「…あぁ〜?」


コラソンは歯を食いしばり、涙で潤んだ目でこちらを睨む。明らかに熱に浮かされた顔であるにもかかわらず、媚びないその様子に頭に血が一気に昇った。



『もうやめて』

『ゆるして』

『ゴメンナサイ』

『コワレル』


シーツに散らばる紙切れは劣情を煽る材料でしかなくなった。それでもと何かしら伝えようとするその手段もついには床に落ちる。追いかけようとしたその手は絶頂に遮られ、そのまま虚空を彷徨った。

部屋に響くのは、二人分の荒い息遣いとベッドの軋む音。当分それが止むことはなかった。

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