トレーボルしか知らない生存if
※トレーボル✕コラソン
※トレーボルしかコラさんが生きてるの知らないif
※概念詰め合わせただけだし、エロはない
トレーボルが女を囲っているという噂がドフラミンゴの耳に入ったのは、ドレスローザの王になってしばらくのことだった。
「トレーボル、あの噂本当か?お前が囲うってことはよほどいい女なんだろうな」
「ベヘヘ〜、まあな~」
トレーボルは王の言葉を肯定する。心なしかいつもより機嫌が良い。その様子にドフラミンゴの興味が引かれた。
「どんな女だ?一度会わせてくれよ」
「あいつがドフィに惚れるからダメだな〜、べへっ」
「フッフッフッ!そこまで入れ込んでるのか!」
好奇心がうずくが、トレーボルの機嫌を損ねるまでのことではない。また別の機会に聞いてみるか、とドフラミンゴはその話題をそこで終わらせた。
「ドフィがお前の噂を聞いて会いたがってたぞ~、コラソン」
トレーボルの言葉に、コラソンことロシナンテは唇を噛んだ。
トレーボルが女を囲っているという噂は、自分の性別を除けば間違っていない。足枷を嵌められているため部屋からは出られないが、出なくとも不自由なく生活できるこの状況は囲われていると言っても過言ではない。
加えて、以前より髪は伸びて筋力も落ちてる上に、露出の低いドレスを身につけている自分の姿は傍目から女性と思われても仕方なかった。
「弟だと知ったら驚くだろうな〜、ん〜、会ってみるか?ドフィは甘いから喜びそうだけどな〜」
「…ッ!やめてくれ!!」
ロシナンテは思わずトレーボルに縋り付く。相手の笑みが深くなったが気にしてる余裕はない。
「ドフィにだけは…言わないでくれ……」
結局兄を止められず、ドレスローザの国盗りを許したばかりか、死に損なって愛人の真似事をしている自分を兄に見られたくなかった。裏切り者の弟があの場で死んだと思った方が、兄にとっても幸せだろう。心の底の情が、ロシナンテを苦しめる。
「ならわかるよな〜コラソン、んね~ね〜、何すればいいか」
目の前の男が何を求めているか、わかってしまうのが恐ろしい。それでもロシナンテに選択肢はない。
ロシナンテは震える手で、身に纏うドレスを脱いで床に落とした。