トレ✕コラSS
トレーボル✕コラソン
エロないけど、窒息プレイ+失禁あります。
(『また』か…)
コラソンは朦朧とした意識の中、諦観の吐息を喉の奥にしまう。喋れない『設定』なのはもちろん、今は口と鼻が『物理的』に塞がれていて、まともに息も出来ない。
身体もトレーボルの粘液により壁に張り付けられているため、己の生殺与奪の権利は不本意ながら目の前の男の手に委ねられていた。
「べへへえ〜!んね~ね~コラソン、苦しいか〜?」
(当たり前だ!)と吐き捨てる代わりに、トレーボルを睨みつける。しかし酸欠で涙目になっている顔では、余計に男の加虐心を煽るだけであった。
「態度だけは立派だなぁ、間抜けのくせに!でも後どれくらい持つかな~?」
正直、限界に近いがコラソンは動かない。暴れると苦しくなるのは経験済みで、大人しく解放を待つしかないのだ。
そんなことは相手も当然わかっていた。トレーボルは杖を手にとると、その先をコラソンのみぞおち辺りに押しつける。ゆっくりと、しかし力を込めて。
(……っ!!何を……っ?!)
瞬間、喉から逆流してくる流体が全ての思考を塗りつぶす。ダメだダメだダメだ何もできない死ぬ死ぬ死ぬ!!
ドサッ!!
「ッ……ゲボッ…!!……ェ……フゥ……!!」
声を出さなかったのは奇跡だった。顔の穴から出る液体が全て出ており、吐瀉物がぶち撒けられた床を呆然と眺めながら、すぐさま冷静な考えを取り戻せたのはスパイとしての矜持か。
「べっっヘヘヘへ〜〜!!コラソン、お前その年で小便漏らしたのか?!鼻出るわ!!」
「………ゥ?!!」
男の嘲笑と指摘で床を見れば吐瀉物に混じって、透明な液体が股間を中心に確かに広がっていた。酸素を取り入れ始めたばかりの顔は、一気に赤みを増す。
粘液と汚物に塗れた間抜けな男の姿に、トレーボルは非常に満足感を得ていた。しかし、ここまでは所詮『前座』に過ぎない。
「んね~んね~コラソン、粗相した奴には『お仕置き』が必要だよなぁ?」
男の声色に『色』が混じったことを感じた道化師は、静かに震えるしかなかった。