トネリコで遊ぼう!(本番無し)
「リツカ、昨夜はありがとうございました。…素晴らしい夜を過ごさせてもらいました♡」
「こちらこそ。モルガン、凄く気持ちよさそうだったね。何回気絶したか覚えてる?それなのに、最後は玉座に座った俺に妖精国の女王陛下がお掃除フェラまでしてくれるなんて」
「貴方の妻として当然のこと。これからも如何様にも伽の相手をしてあげましょう♡……ですが今日は、少し趣向を凝らさせていただきました」
「?」
もうすぐ夜にさしかかるマイルーム。そこにいる藤丸とモルガンの会話は、前夜の2人の淫らすぎる交わりについて。
モルガンの名の下に支配欲を発露させていたはずの妖精妃も、このマスターの前ではただの雌。見かけと言葉遣いはそのままに、幼きヴィヴィアンのごとくオモチャにされるのだった。
そんな夫の手で絶頂させられるのが大好きになってしまった彼女からの申し出とは。
「見てください、この水晶玉を。私のマジックアイテムですが」
「相変わらず道具作成EXは凄いね…あれ?この映ってる部屋にいるのって」
「その部屋はリラックスルーム…用途はベッドが置いてあることからわかる通り、一つです。そしてそこにいるのはトネリコ。私のかつての姿を取った分身体です」
水晶玉を覗き込んだ藤丸に見えたのは、キングサイズのベッド一つ置いてあるシンプルな部屋。リラックスルームと彼女は言ったが、つまるところヤリ部屋。そのベッドの縁に金髪の美少女、”救世主”としてのかつてのトネリコが座っていた。所在投げに、きょろきょろと時折首を振って周りを見たりしている。
つまり、今日の贄は彼女というわけだ。
「ああ、この間の雨の魔女みたいな?」
「ええ。性愛に触れたこともない純真な私の身体を好きなだけ弄んだのは気に入ったでしょう?今度はあのように。……ですが一つだけ。
“あのトネリコは、かつてのウーサーへの想いを残してあります”」
「えっ!?ちょっと、それは」
モルガンに分身体を作らせ、あるいはモルガンに姿を変えさせ。疑似ハーレムとして楽しむやり方には藤丸もしょっちゅうお世話になっていた。何しろ姿だけでなく、振る舞いや記憶すら変えてしまうから、ほとんど別人のようなもの。そうやっていくらでも楽しめるのがモルガンという神域の魔術師との夜だったが…。
「肝要なのはここから。それに加えて…あの私には、リツカの体液にのみ反応する淫紋を入れ、あなたのその令呪が本来とは比較にならぬ強制力を持つよう調整し。セルフギアススクロール…に似た効果を持つ魔術を使い、そもそも貴方を害する魔術、貴方を巻き込む魔術にはセーフティが発動するようにしてあります」
「淫紋って…つまり」
「ええ、リツカが令呪で動きを止め、口付けで唾液を流し込むか。それともそのまま性器を挿入してしまうか。そうしてしまえば、あれは強制的に性感を絶頂寸前まで昂らせ、常時発情状態にさせ、相手への愛情も感じるようになってしまうことでしょう。あれから魔術と筋力を取り上げるのも付属します」
「……だんだん趣旨がわかってきた。つまり、”そういう楽しみ方”でいいんだね」
「勿論です。”他の雄を想う雌を無理矢理奪いとる遊戯”、きっと楽しめるかと♡」
あの救世主トネリコは、どうやっても彼に敵わないように作られているということだ。
彼が押し倒し、どんなに乱暴な扱いをしても、服を破りとって足を無理矢理開かせて雌穴でも尻穴でも精液を出せば出すほど、彼女の自意識は藤丸のオナホ、愛玩人形としての役割に塗り潰されていくことになる。
トネリコが泣き叫ぼうと他の男の名を助けを求めるように呼ぼうと、それも相手を興奮させる要素でしかない。
「もっとも、別に無理矢理することもないのですよ?多少強引にでも口付けまでしてしまえば、そもそもあれは貴方に好意を持つようにしてありますから。過去の男がどうあろうと、手順を踏めば愛情深い性交も楽しめることでしょう」
モルガンはかつて「全てを捧げなさい」と言ったが、もはやとっくの昔に、モルガンこそ主たる雄の藤丸に自分と言う雌の全てを捧げている。それは”自分の過去も含めて”だ。
悲劇的な過去、その時の自分の想いも、藤丸のためには躊躇いなく楽しめる玩具として扱う。
今のモルガンには、心から愛し、運命を共にする伴侶として思う彼が全て。
「ああそれと。体液と言いましたが、つまり…小便を飲ませる、尻穴に注ぎ込む、などでも淫紋の発動条件を満たせるのだと言い添えておきましょう。楽しみ方はお好きなように」
「ひどいなあ。ただでさえ俺のチンポ、モルガンに色々されたおかげで普通よりずっと大きくて、しかも絶倫になっちゃってるのに、分身体とは言えそれでトネリコをオモチャにさせるなんて」
「あれもかつてのとは言え私です。我が夫に嬲られるならば、女としてこれ以上の幸せはないでしょうから♡」
話しているうちに、既に藤丸のそこはいきり勃ってきていた。
彼とトネリコの夜がラブラブエッチだろうとレイプ&調教だろうと、もうトネリコの運命は決まったようなもの。
ひたすら鳴かされ、泣かされ、イきっぱなしにされて、ハメ潰され、心からの服従を誓わされ、最終的には彼のチンポをねだって土下座し、ハメ乞いしながら媚びることになるだろう。
今のモルガンがそうであるように。
「じゃあ、楽しませてもらおっかな。ありがとね、モルガン」
「その、お礼と言ってはなんですが…次の機会には私で楽しんで下さい♡あなたが私でもこんな趣向を楽しみたいと言うなら、それこそウーサーというリツカの前では何でもないただのつまらぬオス、男としての劣等種でしかなかった彼を私から全て塗り潰してくれたリツカに。心から堕ちきっている姿をお見せします♡」
「ははっ、それもいいかも。床に置いたモルガンの王冠にむけて潮吹かせるのも楽しかったけど、昔の…ロンディウムの結婚式だったっけ?そのときの指輪とか衣装をもう一度作ってもらって、それにイきションさせたりしようか」
このアイディアは、シミュレーションでロンディウムの結婚式を再現し、その中でモルガンを生き恥ウェディングドレス衣装で土下座させ、肉棒の先にキスさせて衆人環視の中でハメ潰すという形で実行されることになるが、それはもう少し後の話。
「それはまたの楽しみに。……この水晶玉に手を振れればリラックスルームに飛びます。行ってらっしゃい、リツカ、愛する我が夫♡」
そうして彼は与えられた贄を貪り尽くすために飛び込んだ。
再現された救世主トネリコにとっては、長い長い夜となりそうだった。