トイレの鏡

トイレをすませた優佳は、急いで手を洗っていた。
洗面台の上に貼られた大きめの鏡の向こうでも自分が手を洗っている。
「……う」
鑑の中の自分と目が合って、優佳はあわてて視線を下げた。
はやく出ていきたいと気が急いて、石鹸は使わずに水で流してハンカチで手を拭く。
それからスカートに手をかけ、一気に降ろす。
足元にパンツが落ちるのを足を上げてトイレの床のタイルに落とす。
「あれ……?」
自分がなにをしているのか気付いて、優佳はぽかんと口を開いた。
下半身がスースーする。寒いトイレの中で下半身すっぽんぽんなんだから当然だ。
「えっえっえっ、ちょ、わたし、なにやって……」
慌てた声を上げながらも優佳はそのまま上着を脱いでいく。

すぽん、と頭を抜いて、両手を降ろした優佳は混乱しながら顔を上げる。
大きな鏡の向こうで、優佳と同じ顔の少女がクスクスと可笑しそうに笑っていた。
「え……わたし? わたしじゃ、ない? え、え……」
鏡の中の優佳はそのまま上着を脱ぎ棄てて、ついにトイレで裸になった。
そして鏡の前に立つ優佳も、同じように裸になっている。
「ちょ、なにこれ!なにこれ!やだっ、やめてよっ、なにしてんの!!」
優佳は驚きと混乱で涙目になりながら鏡の向こうの自分に怒鳴る。
それを聞いて、鏡の向こうの優佳はにたりと意地悪く笑った。
両足を左右に大きく開いて、がにまたの姿勢になる。
「えっちょ、やっ、やだやだやだやだっっ!!」
優佳は羞恥心で真っ赤になって悲鳴を上げるが、身体は言うことを聞かない。
鏡の前で両足を大きく開いてがにまたの姿勢を晒してしまう。
そしてその両手が、開いた足の付け根に伸びていく。
「やめろぉぉぉぉっっ」
怒声もむなしく、優佳の指が、大事な部分を弄りはじめた。

「うっ、うぅっ、やだっ、やめてっ、やだぁっ、やめろよぉぉぉっ」
泣き声をあげて哀願する優佳の身体を、鏡の向こうの優佳の指が嬲っていく。
動いてるのは優佳の指なのに、その指は優佳が知るはずもない手管で幼い花弁をまさぐり嬲り、容赦なく快楽を引き出していく。
「ぅっ、うあっ…んっ、うっ、うぅぅっ、やっ、んっんんん……っ」
鏡の前の自慰は、優佳が絶頂に至るまで、終わることなく続けられるのだった。