デート・ア・ライブ 立香スプリーム

デート・ア・ライブ 立香スプリーム


少女───本来なら崇宮澪と名乗るはずだった者───は全能者である。

形を持った奇跡たる“天使”……物質化した奇跡たる英霊の宝具にも似た力を持つ超常存在。それが彼女だ。

精霊の中でも最強の、神そのもの。例えるなら真祖にも等しい、木っ端な神など及びもつかない存在。

───その彼女が、ある男に恋をした。

…予め断っておくが、『本来の歴史』における“彼”ではない。同じ声はしているが、彼女が惚れたのは本来交わることのなかった別の存在。世界同士の混線によるイレギュラーだ。

…その男の名は藤丸立香。数多の雌を支配して得た力を使い意図的に世界の混線を引き起こし、誕生したばかりの少女を手籠めにした存在だった。


───


自身を産み出した魔術師達の元から逃走した少女は、幸か不幸か立香の元に流れ着いた。

そして数日後。なんの因果か『本来の歴史』同様澪と名付けられた少女は、驚異的学習力で人を学び、そして立香に堕ちた。

数多の雌を貪り、後に英霊や神霊、死徒や真祖すらも容易く雌奴隷に堕とすこととなる立香のチンポは、頭が良いだけの幼子に等しい澪にとって劇薬以外の何物でもなかった。


「立香♥ 立香ぁっ♥♥♥ それ気持ち良いっ♥ 私もうイっちゃうっ♥ イっちゃうからぁッ♥♥♥」

「そうそう、気持ち良い時はオレに何か言われない限り素直にイくんだぞ?」

「うん、うんっ♥ 私、色んなこと教えてくれた立香の言う通りにするっ♥ 言う通りに、イっ……ぁっ♥ あっ♥ ぅアあァァァあああッッ♥♥♥♥♥」

「…良い子だ」


豊満な身体は立香の手垢に塗れ、『本来の歴史』において誰の精も受け止めなかった子宮は立香の精で染め上げられた。体重をかけてのしかかってくる立香を、澪は拒まなかった。立香によって運命を捻じ曲げられたことで、澪の“恋人”もまた立香であるという風に捻じ曲げられたからだ。

魔術師達が悲願のため生み出した存在であろうと、女として肉を得た時点で立香に勝てる道理はない。ましてや、それが産まれたばかりの無垢な幼子であるなら尚更。

こうして藤丸澪となった少女は、己にひとつの使命を課した。───『立香のための世界を創る』。そのために、澪はまず手駒を集めることにした。


───


(未来視で視た、『本来の歴史』における精霊達。彼女達の同位体を集めるのが手っ取り早いかな)


本来人体には猛毒である精霊の核〈霊結晶〉(セフィラ)だが、そこは劣等雌を使えば問題はない。寧ろゴミ掃除も出来て一石二鳥である。どうせなら、〈霊結晶〉(セフィラ)立香の情報を追加で書き込み少女達を教化するのも悪くない。


(…なんて素敵な計画…♥)


こうして、無垢なる少女達が時系列も整合性も無視して立香の前に連続召喚された。

…澪の力で喚び出された少女達が、一人、また一人と〈霊結晶〉(セフィラ)を与えられ、人から精霊となっていく。

…いや、「与えられ」という形容は正しくない。あれはもう「植え付けられ」ているのと同義だ。〈霊結晶〉(セフィラ)に追加で書き込まれた立香の情報が、少女達の心を犯し歪めていく。そうして無理矢理精霊にされた少女達は、軒並み立香の虜になっていった。


───鳶一折紙。

この世界においては両親を精霊に殺されなかった彼女だが、澪の力で起源覚醒にも等しい細工を施された結果殺された方に近い人格が発現。短髪のクール肉食系スケベと長髪の草食系ムッツリスケベ、二人の折紙が併存することとなった。

細工による影響は立香が与える圧倒的な快楽によって無理矢理解消され、後には立香に都合の良い『本来の歴史における折紙』に近い折紙が残った。今では霊力によって髪を伸ばすことが人格交代のスイッチとなっている。


───本条二亜。

全知の天使を持つが故に、疑似的な妖精眼を得てしまった憐れな女性。人の内心という深淵を覗き疲弊していた二亜は、立香という別の深淵に魅了された。

以降の二亜は、後にFCS教となる組織の広報担当として立香を讃える漫画の執筆などを担当。情報戦においても自身の天使を用いたリークを行い、FCS教の敬虔な信徒であることを証明してみせた。


───時崎狂三。

『本来の歴史』では無邪気な正義への憧れを澪に踏みにじられた少女だが、この世界では澪によってFCS教という確固たる正義を得た。

立香の優等遺伝子を卵子にぶちゅんッ♥ と植え付けられる中で、狂三は真理を見た。

───立香さんこそが絶対正義であり、それに歯向かう者は例外なく汚らわしい悪。立香さん以外の種や、立香さんの思い通りにならない肚もまた、滅ぼされて然るべき悪。

それが、後にFCS教の過激派信徒となる藤丸狂三の掲げる正義となった。


───氷芽川四糸乃と鏡野七罪。『本来の歴史』においては、横の繋がりが強い精霊の中でも特に友人としての繋がりが強い二人である。

立香のセックスにより極限まで雌を引き出され、幼い膣を立香の遺伝子で満たした二人はFCS教の敬虔な信徒となった。

四糸乃は精霊達の中でも数少ない穏健派信徒となり、その分女性達への布教活動は精力的に行っている。

七罪は自分の外見を過小評価して卑下することはなくなったが、立香の気分ではかつて扮していた大人の姿に変わることもある。


───五河琴里。

義兄への想いを燻ぶらせていた彼女だが、その淡い想いは立香への恋慕の炎によって呆気なく灰となった。

兄妹としては変わらず好き、けれど男としては眼中にもない。ある意味健全な兄妹関係だ。琴里はそうしてくれた立香に感謝こそすれ、恨むことはなかった。

後にFCS教徒となった彼女は、炎を操る精霊としての力を存分に振るいFCS教に歯向かう屑虫共を殲滅した。その表情はとても晴れやかで、『本来の歴史』における苦労人としての姿は殆ど見られなかった。


───星宮六喰。

孤独に苦しみ、一時は自身の天使で心を閉ざすまでに至った彼女だが、その心は身体ごと立香に割り開かれ、犯された。六喰の心の鍵穴は粉々に破壊され、膣というもうひとつの鍵穴は立香好みに作り変えられた。

FCS教徒となって以降の彼女は、雄もどきや劣等雌の男性・女性機能を天使の力で閉じてしまうようになった。彼女にとって、『主様』以外の男や『主様』に逆らうような雌は例外なくゴミだからである。


───風待八舞が分裂して産まれた、八舞耶倶矢と夕弦の姉妹。

立香の精液に子宮を射抜かれた二人は、その機動力を活かして各地の反抗勢力を潰す遊撃隊となった。

狂戦士の如く劣等種を殲滅する二人が、立香の前でだけは媚びた雌豚と化して屈服土下座をする。それは立香を満足させるに相応しい光景だった。

そして、二人は雌奴隷としても非常に優秀であった。過激な露出度のボンデージ霊装による性欲増進効果も合わせて、肉便器としては精霊中トップクラスの実力者である。立香によって首元の鎖を乱暴に引っ張られた姉妹が、嬉しそうに付き従う光景は周囲も見慣れたものとなっている。


───誘宵美九。

トラウマによる極度の男嫌いとなった彼女だが、立香によって豊満な身体を通じた“カウンセリング”が行われた結果、『本来の歴史』同様特定の相手にだけは身体を許すようになった。

しかしその相手は『本来の歴史』と違い立香であり、さらに男嫌いや女好きはFCS教徒として最適化した状態で残ることとなった。

そういったこともあり、入信後の美九は過激派信徒として劣等種殲滅に尽力。後に狂三とタッグを組み、反抗勢力を還付なきまでに叩き潰す「血塗れのアイドル」として名を馳せることとなった。


───夜刀神十香と天香の疑似姉妹。

二人は澪と似た産まれ方をした例外であり、二心同体の特異な存在でもある。

が、その例外が持つ暴力的美貌もこの世界では立香のものでしかない。無垢な身体と心を澪のように蹂躙され、髪の毛一本に至るまで立香に染められた彼女達は、立香を守る忠犬の如き騎士となった。


これが、後にFCS教を崇拝する大司教となる澪の行った邪悪なる大偉業であった。


───


人理を巡る戦いが終わり、FCS教が表社会と魔術世界に台頭し始めて数年。立香の住む、所謂人妻マンションにて。


「んっ、ふっ…♥ 立香、私の騎乗位は気持ち良いかい?」

「ああ、良いよ令音。なんならもっと強くても良いくらいだ」

「あンッ♥♥♥」


立香のチンポを膣で扱きつつ、豊かな胸を鷲掴みにされ喘いでいるこの美女の名は村雨令音。簡単に言ってしまえば澪の分裂体だ。狂三が条件付きとはいえ分身体を出せるのだから、その上位存在である澪がより完全な分身体を出せても不思議はあるまい。

…不眠症気味なのが玉に瑕だが、三十年まともに眠れていない『本来の歴史』における彼女よりかは幾分マシだろう。


「で、DEM社とラタトスクの動きは?」

「この前とっ、変わらず、かな♥」

「ラタトスクはこっちのスパイだらけ、DEMに至ってはそれに加えて世論の評価すら芳しくないのに良くやるよ。連中、魔術師(ウィザード)をモルモット扱いするのをやめる気はないみたいだな」


デウス・エクス・マキナ・インダストリー(DEM社)とラタトスク機関。澪を産み出した魔術師達が方針の違いから決裂し、別れた先でそれぞれに立ち上げた会社と秘密組織だ。

彼らは機械技術併用による疑似魔術を扱う魔術師(ウィザード)を擁し、FCS教とは敵対関係にある。

なお、魔術師(ウィザード)は何故か女性ばかりのため、FCS教的には不倶戴天の敵であると同時に結構な宝の山でもある。FCS教の研究班曰く、精霊が女性ばかりなのと関連しているらしい。どうやら根幹の技術は同じなようだ。


「DEMの技術力じゃ、廃人量産レベルのスペックで兵器開発をしてもオレ達には敵わない。空中戦艦のスペックはこっちが上だし、CR-ユニットも精霊や高位のサーヴァント相手じゃ子供騙しにもなりゃしない。それでも尚邪魔してくるとは……余程精霊の力が欲しいんだな」

「多分、ねっ♥」


DEMのトップは「相手の“絶望する様”を垣間見ることに興奮を覚える」という、何処ぞの神父じみた先天的異常者らしい。ラタトスク創設者がDEMと袂を分かった理由が分かるというものである。


「ラタトスクは、ぁっ♥ 母体のアスガルド・エレクトロニクスをっ、NFFサービスに買収させる計画が進んでいるっ♥ 元々トップ以外は私欲塗れだ、じきに買収されて立香の言いなりになるっ♥ そうしたら、私もFCS教に戻ってこれる♥ あのくだらないスパイ生活を終えられるんだっ♥♥♥」

「ああ、これまで良く頑張ってくれたよ令音。きみは、オレの自慢の精霊だ」

「本当にっ? 澪よりっ?」

「あー、それは答えかねるな。澪もDEMの牽制してたし」

「もうっ、君は意地悪だねっ♥」


───『本来の歴史』から外れ烏合の衆同然と化したラタトスクと違い、DEMは『本来の歴史』に近い一大勢力として悪名を轟かせていた。

…現状でも、DEMは世界を滅ぼせるだけの力を持っている。驕り高ぶったネーミングは伊達ではないのだ。精霊の力を求めるのは、トップが思い描く新世界創造のためにそれが必要だからでしかない。

そして、世界滅亡を看過するFCS教ではない。それを牽制するため、澪が立ち上がったのだ。『本来の歴史』と同様、『勝手をすると澪に介入され、DEMを滅ぼされかねない』という懸念を抱かせることで上手く相手の動きをコントロールしたのだ。


「でも、ぁっ♥ 解せないな♥ DEMなんて滅ぼそうと思えばいつでもっおォッ♥♥♥」

「彼らにはスケープゴートでいてほしいんだよ。今はまだね」


FCS教とて万人から受け入れられている訳ではない。立香を頂点とする組織形態に反感を抱く愚か者は未だ世界中にいる。

しかし、DEMに彼らのヘイトを向けられればFCS教は動きやすくなる。だからあえて残しているのだ。

…FCS教の力をもってすれば、代替技術によるテオス・クリロノミア再現とその発展が叶う。そしてそれは、かつてノウム・カルデアが運用したストーム・ボーダーの再現と発展が可能なことを意味している。FCS教が本気になれば、DEM如き潰すのは容易いと言えよう。


「っあっ♥ 立香♥ 立香っ♥」

「イきそう? じゃあ澪に教えたみたいにしてごらん?」

「うんっ♥ 立香、私イくっ♥ 久しぶりの立香チンポでイくぅぅうううッッ♥♥♥♥♥」


令音が舌と白い喉を晒しながら絶頂し、立香の精液を受け止める。その絶景を堪能しながら、立香は次の一手を考える。


(今向こうにいる魔術師(ウィザード)にも、引き入れる価値のある子が何人か残っていたはずだ。それに、〈霊結晶〉(セフィラ)なしで存在する精霊相当の娘達もいるって話だし、そっちの捜索も進めなきゃな)


精霊達の全てを手にした男が、さらなる躍進のため立ち上がる。令音と、いつの間にか戻ってきていた澪は立香の男根に口づける形でその意に従った。


───さあ、オレ達の戦争(デート)を始めよう。

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