ダリーナキッド海賊団if中編 “そのために懸けた”

ダリーナキッド海賊団if中編 “そのために懸けた”


(悪魔の実についての捏造がありますしオリジナルキャラが出張ります。)


「……結局、あの町で暴れてた奴らは捕まえられず、か。」



コンコン!!

「なんだぁ?」ガチャ

「…………百獣の者です。」

「おお!カイドウの!なにかご用で!?」

「……“ユースタス・キャプテンキッド”の部下がここにいると聞きまして。」

「……いますけど、それが?」

「先程、その“キッド”と“殺戮武人”が処刑されました」

「!、そうかぁ…!やっとか!」

「『部下の者たちに伝えろ』とカイドウさまから指令がありご報告に」

「そうですか!ではこちらへ!」

「……ええ」


―――――――――――――――――


百獣海賊団の船に砲撃が見事にぶつかる。

「おい!!向こうの港にバカみてェに船と侍が集まってたが、」


「あ…あやつは…!!」


「ありゃ何だ!?邪魔で沈めてやろうかと思ったぜ!!!」

「ルフィ殿!!!……皆無事なのか!?」

「結局来んのかよギザ男!!」

「カイドウの首をてめェにやるか!!」

ギャーギャーと怒鳴り散らす声と荒れた空と海の音でやかましい。


「お前らー!!」

怒りの含んだ声で吠える

「なに侍の小舟いじめてんだ!?」


「………海は海賊が相手だ!!!」

そう言ってルフィは笑った。


―――――――――――――――――

数日前、花の都。オロチの屋敷の一つに、意識を失い倒れた者たちの姿。


『わざわざ場所も教えていただきありがとうございました。』

『お、おのれ…卑怯な…』

『卑怯、ですか。』

そう言うと百獣海賊団の服を纏った女―――ダリーナは案内人だった男を足蹴にした。

『あなた達に言われたくないですね。特に“オロチの手下”には。』グリグリ

『…ぐあっ…こんなことしても、お前らのところの船長は死ぬだけだぞ…!!既に水攻めにあったという報告もあった!!』

『は?キッドとキラーは生きてますよ。』

『あ!?』

『ちなみにこれは予感じゃなくて確信ですから。そして、必ずカイドウの首を取る。……そうしたら、あなた達の天下もお仕舞ですね。』

『!!!』

『当たり前じゃないですか…、私はそのためにあの嘘に懸けたんですから。』


『“あなた達が、キッドたちのことを侮って見下しているってこと”に賭けたから、だからあーんなバカみたいな嘘ついたんですよ。』


『さあ大人しく鍵を渡してください。無駄に騒ぐと強硬手段に出ざるを得ないですよ。』

『!、渡すわけな』

『そうですか。なら』

そう言ってダリーナは手に持っていた棒を振り上げ…

『さよなら』

頭に振り落とした。


『……数人だけで見張りなんて、随分と守りが御粗末なことですねー。』チャリン


『たしか…こっちだったかな。』スタスタスタ

早く、早く。音を立てないような速歩きで進む。

偶然、見張りが私でも倒せるような奴らだったからバレずに済んだ。だが他の人が来たら一貫の終わりだ。私はそこまで強くない。あの門番もしばらくしたら意識が戻るかもしれない。

だからその前にみんなを助ける。私でも倒せる程度の奴らだ。みんななら余裕だろう。

倒した奴らから奪った鍵を握り締める。海楼石で出来ていなくて心底良かったと思う。


そして………

『……………』ガチャ…

『……!?誰だ!!』

そこからは言うまでもない。そのまま制圧して虚無僧の服をしていた時に見つけていた舟に走っていった。

そこでようやく、ふたりとも合流出来た。そして現状を知り怒りが増した。絶対に潰すと覚悟が決まった。


―――――――――――――――――

「誰にもカイドウの首は渡さねェ!!!

だよなキラー!!!」

「…ファッファッファッ!!」

「ファッファッファッファッ!!」


船が進む。誰一人欠けず、真っ直ぐと。

「てめェの首取ってこの船の船首にしてやる!!!」

「ファッファッファッ!!!」

「そうだ、よくもキラーさんを明るい人にしてくれたな!!」

「こっちは明るい海賊団になったらァ!!!」

「やめろ、ファッファッ!!」

「みんな無事で良かったですよ、本当…!!」

「ファッファッファッ!!」

「ダリーナもありがとなァ!!」

「本当に大変だったんですよ!?いつバレるかとヒヤヒヤしてましたし…!

あ、そういえば。おーい麦わらの黒足さーん!!」

「ん?」

「花の都のときは助けていただきありがとうございましたー!!」

「……!!?」

「今はカイドウを狙うので狙いませんけど、これ終わってからは普通に敵なので覚悟してくださいねー!!」

「ギザ男あんにゃろ!!楽しそうだな!」

「……サンジくん?」

「………れ」

「サンジ?」

「……あの虚無僧、レディだったのか………!!!」

「……………」

「ジンベエ、ギザ男の船に負けんな!!」

「ワハハ、よし!!任せとけ!!」


―――――――――――――――――

必ずカイドウを倒す。全員が一致団結している。

鬼ヶ島についた。なかなかに治安が悪そうな場所だ。そのくせ宴をしている。明らかにこちらのことを気にも留めていないことが分かった。


キッドたちとともに走る。そうして橋のふもとにある謎の円を越えると…

「おい、何だこりゃあ!!」

「うわ!!」

服が変わっていた。

「ファッファッ!!あいつらの衣装だぜ」


「――――――――――それは拙者の大技!!フクフクの『錦ちゃん呉服店』!!」

「!!」

「おぬしら相当の海賊と見受ける。この島をどう攻めるも自由だが………!!

敵の層は厚い!!戦力差は5倍以上、その变化を活用する事を勧める!!」

「あーたしかにこんな服装でしたねぇ…」

「お前、あの服どうやって盗ったんだ?」

「ああ、後ろからこう…カツーンとして」

「―――――なお、拙者の“術”ゆえ一度脱いだり破損したりすれば元の着物に戻る!!同士達よ!!少しでも無駄な戦いを避け、決戦の城へ到達せよ!!武運を祈る!!」



ダリーナ百獣海賊団衣装イメージ(これに上から黒い帽子を被ってるのが錦えもんバージョン)

Picrewの「夢で逢ったヒトメーカー」でつくったよ! https://picrew.me/share?cd=jjfig4JYUz

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