『ダメ!!』

『ダメ!!』


「帰ってきたぞフーシャ村!!」

「懐かしい〜!!」

ルフィ達麦わらの一味とウタを乗せたサニー号は東の海のフーシャ村に来ていた。ウタが久しぶりに行きたいと言っていたのもあってルフィも久しぶりに帰ってきた。

「ルフィ〜、ウタちゃ~ん!」

「マキノ〜!」

「マキノさ〜ん!」

ほかの皆に先に行って挨拶してきなと送られたのもあってルフィは馴染みのあるマキノと再会し、抱き締められてきた。

「2人共、久しぶり!!色々とあったね」

「マキノさん、久しぶり!!」

「マキノ〜、俺色んなとこを旅したから聞いてくれよ!!」

「ふふ、良いわよ。お店に来て!」

ルフィとウタはそう言われてマキノの店に来た。マキノはルフィだけでなくウタも一緒に嬉しそうに話してる姿を見て微笑んだ。

「でな、次は・・・」

「ルフィずるい!次は私の番!」

「まだ話足りねぇぞ!」

「こらこら、沢山聞いてあげるから止めてね」

「「は~い」」

母親を取り合うかのようにルフィとウタはお互いに話したい事を聞いてもらおうとしていた。マキノは慌ててる2人を落ち着かせてジュースを渡すと2人は美味しそうに飲んだ。

「うめぇ~」

「美味しぃ〜」

「2人共、ゆっくりしてね」

「マキノさん、ありがとう!!」

「ありがとうマキノ!!なんかずっといた村だけど来てポカポカしてきた!!」

お礼を言うウタにフーシャ村で生まれ育ったルフィの優しい言葉。マキノはそんなルフィを見ると抱き締めた。

「ありがとうねルフィ」

「うぷ、苦しいぞマキノ・・・」

「ふふ、照れちゃって」

「照れてねぇぞ」

母と子か、姉と弟か、2人はそんな雰囲気を出してるとウタは少しムスッとした表情でルフィの手を握った。

「ウタ?」

「どうしたの?」

「ダメ・・・マキノさんでもダメ・・・ルフィ〜」

「うわっ!?」

「あらあらごめんなさいねウタちゃん」

ウタは少しムスッとしたままルフィに抱きつき、ルフィは顔を少し赤くしてマキノはルフィを抱きしめるのを止めて離して上げた。

「お~い、ルフィ〜!!結婚したんだってな!!」

「莫迦、結婚はまだだろ!?嫁さんを連れてきたんだよ!」

「まぁ、良いや!!俺達からの贈りもんだ!!」

するとマキノの店にフーシャ村の皆がぞろぞろと入ってきてルフィとウタはその言葉に顔を真っ赤にしてると皆が店に少し長い椅子を持ってきた。それはちょうど2人座れそうな感じで背もたれには『ルフィ・ウタちゃん専用』と書かれていた。

「名付けて熱々カップル椅子だ!!」

「良い感じだろルフィ、ウタちゃん!!」

皆の嬉しそうな笑顔とお節介にルフィとウタは顔を真っ赤にして固まった。

「ふふ、2人共折角だから座ってみたら?」

「いぃ!?お、俺はい・・・」

「ル、ルフィ・・・座ろ!」

「えぇ!?マジかよ・・・」

ルフィは恥ずかしさのあまり断ろうとしたがウタが腕を引っ張って座ろうと促すとルフィは気が少し乗らないけど座った。確かに2人分座れる長い椅子だがルフィとウタは先程以上に密着していて顔を真っ赤にしていた。けど2人共幸せそうに笑っていた。

フーシャ村の皆はそんな2人を見ると大いに盛り上がって騒ぎ始めた。

「よっしゃ!!今日は騒ぐぞ!!」

「2人を祝して乾杯だ!!」

「乗った!!」

心から祝福してくれてる皆にルフィとウタは嬉しくなり、マキノはそんな風に微笑んでる2人に微笑んだ。

「2人共、お帰りなさい」

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