ダイヤとルビー

ダイヤとルビー


注意!

ニ児パパ設定流用でダイヤ、コハクがいたらになっています。あくまで三次創作です。


「ただいまー

母さん、アク兄とルビ姉の入試どうだったぽい?優勝?優勝だよね。ルビーはともかく兄貴は賢いし」

「あらお帰り、ダイヤ。入試に優勝は無いわ。

貴方も進路真面目に考えないといけない時が来たわね。という訳で真面目に勉強しなさい」

帰って来たら早速母さんから勉強のお小言。

嫌だなー。勉強したくないなー

一夜漬けで点数取れるからチマチマやるの性に合わないんだよなー

「待って?俺より兄貴とルビーの話じゃない?」

「もう…三者懇で毎回、地頭良いのに、て担任の先生から言われて反応に困るのよ…コハクは素直に賢いから安心しているけど、貴方は一夜漬けばかりで本当に心配なんだけど」

ハァ…とため息吐きながら悩まし気に眉を下げる母さん。サラッと妹のコハクと比べられているが事実だし仕方ない。

テストが全てじゃないんだぜ?母さん。

「自己PRと集団討論でカバーするって。自信あるし。面接練習でも完璧だ、て言われたし、義瑠さんにパワハラ面接対策してもらったし」

幼い時からアクア兄、ルビ姉連れて遊びに行っていた雑貨屋の店主、義瑠さんにお願いしたら半泣きになりそうなぐらい高圧的な面接練習に付き合ってくれた。

良い笑顔だったから多分心底楽しんでいた気がする。

子ども好きだけど人をイジるのも好きだな、あの人。

「貴方、あの店主さんに何させてるのよ…

さっきの質問についてはルビーもアクアも試験は問題なかったそうよ?

まあ大丈夫でしょう。アクアの頭なら」

「ルビーもアクアも優勝かぁ。何かお土産持って行くかな」

「貴方の頭はスリーアウトね…コハクに勉強習いなさい…」

ヨヨヨ…と両手で顔を覆う母さん。

こりゃコハクにしばき回されながら勉強コースかな。

あいつが帰ってくる前に星野家にお土産持って行こう。合格前祝いだ。

アイ姉ちゃんは居ないけどアクア兄とルビ姉はいるだろう。

「そうそう、アクアは五反田監督の所にいるから居ないと思うから、ルビーだけじゃないかしら。受験疲れを労うなら冷蔵庫に良いゼリーあるから持って行ってあげて。あの子、好きだろうし」

「なんでぇ、兄貴居ないのか。姉貴に渡してオジさんトコ行くのダルいし、姉貴のところだけ遊びに行くか」

「ルビーにはあまり遠慮無いわねー

アイには気遣いに気遣い重ねるくせに

…失恋、乗り越えなさい?」

「うううううるさいな!アイ姉ちゃんのことは姉として好きなだけだしぃ?片想いなんかしてないしぃ?

じゃあ、行ってきまーす?ルビーと適当に桃鉄して負債まみれにしてくるしぃ?」

「あの子、毎年毎年女の子から贈り物貰っているけどアイが基準になってるのが心配ねぇ…」

なんか後ろで母さんが言っていたけど無視して自宅を出た。

ーーーーー

星野家自宅前

ピンポーン

『はーい』

「ルビー、オレだよオレオレ。

お邪魔させてくださいよー』

『邪魔をする反社会的な人は帰ってくださーい』

ガチャリ

鍵を開けてくれたようだ。

では入ろう。

「お邪魔しまーす。ルビ姉、受験おつかれー」

「お邪魔するなら帰って、て言ったでしょー?

飲みものはお酒以外なら飲んで良いよ」

そう言ってくれたから星野家の冷蔵庫開けて中を見る。

…アイ姉ちゃん食べかけのプリンがあるな…

ごくり…

「ママの食べたらアンタ出禁だからねー?ついでにコハクにもオシオキしてもらうから」

「たたたたた食べんわ!!ヒカル兄さん手作りだから気になっただけだから!」

本当。ホントだよ?断じてそんな変態なことしないし考えてないよ?

カンガエテナイヨ?

「ほんとにー?アンタの初恋がママなのみんな知ってるからね?引きずってることも」

「ひひひ引きずって無いから!今の推しは声優の高橋李依だから!!」

「?誰それ?どうせ何かしらママに似てる人でしょー

あとその紙袋何?お菓子?」

「声が良いのよ。あと歌上手いぜ?

それは母さんから。ルビーが好きなやつ、て聞いたよ」

「ホント!?ありがとう!ミヤコさんにお礼言ってね!!」

漫画を読みながら足パタパタさせていたと思ったら勢いよく立ち上がり紙袋の中に入ったゼリーを取り出して

コレ!私が好きなやつだー!!

と喜んでクルクル回っていた。

相変わらず感情の起伏がストレートな奴だ。姉だけど姉というより同世代の友人感がある。

コハクの方がしっかりしている気がする。

だけどそんな2人の仲は不思議と良くてウチにご飯食べに来た時とか斉藤家・星野家家族旅行とかでも仲良く俺を揶揄って遊んでいたりする。

「なあ、ヒカル兄さんのオヤツなんかない?プリンとかさ」

「パパのおやつなら二段目の棚にあるよ。私の名前書いてないやつ。食べたら?」

「お、フィナンシェ。流石兄さん。凝ってるねー」

「youtubeで作り方アップするって言ってたから見てあげてね。出来たら優しいコメント付で」

「兄さん、地味にアンチコメント見たら結構凹むもんなぁ…言い返した後落ち込むタイプ」

「レスバしたら大炎上するからブロックやコメント削除してるよ。代わりに私がレスバしたり晒したりしてる」ふふん!

ふふん、じゃねーよ。アイドルデビューする奴がしてて良い行いじゃねーよ。気持ち分かるけど。

「……アイドルになるのに炎上騒ぎ起こすなよ?今日日面倒なんだから」

「でもダイヤなら困ったら助けてくれるでしょ?」

「おう。何したら良いか分からないからコハクを巻き込んで色々暴れ回ってやる」

大事な姉だしな、と

返しながら兄さんのフィナンシェを食べる。

美味い。兄さん、いつかコラボ商品とかプロデュースする日が来そう。

そんなことを考えながらフィナンシェを満喫しているとルビーがニタァ…というような擬音が似合う笑顔でこちらを見ていた。

「なんだよ?」

「べっつにー?相変わらずお兄ちゃんと同じくらいシスコンなんだと思ってさー?」

「うるせぇ」

それからアクアが帰って来るまで桃鉄してリアルファイトに発展してルビーに絞め落とされた。

「姉に勝てる弟なんて居ないと思いなさい!」

「ギブ…ギブ…」

「何してんだお前ら」

呆れた顔したアクアが帰って来て3人で桃鉄して再度のリアルファイトに発展してまた絞め落とされるのは別の話。

「弟が兄に勝てると思うなよ」

「姉にもね!」

「ギブ…ギブ…」

「うわ⁉︎ダイヤくんが2人に絞め落とされてる!!」

「仲良いねー君達」

ヒカル兄さんとアイ姉さんが帰って来るまで遊んでいた。

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