ソラ拓、忍者の里デート
鉄華団おいしーなタウン支部ましろ(ソラ拓推し)「拓海先輩、
次のソラちゃんとのデート場所は…
忍者の里だよ!」
拓海「ま、またニッチなのチョイスしたな虹ヶ丘…」
ましろ「…実はここを選んだのは少し理由があって…」
拓海「理由?」
ましろ「ソラちゃん、高木君に間違った忍者知識を吹き込まれたみたいで…
本当の忍者ってのを改めて教えなきゃいけないな、と思ったんだよ。」
拓海「高木?
高木ってあの…華満の友人のホラ吹きのアイツ?」
ましろ「うん。なんでも忍者は人に仇なす妖魔と人知れず戦う正義の味方だの、
忍術を極めれば次元跳躍だの、
人や動物問わずあらゆる姿に変身できるようになるだの
出鱈目ばかり教えられて…」
拓海「………なるほど。よくわかった。
…忍者の里は俺も行ったことないし、興味あるから
ソラに本当の忍者を知ってもらうついでに忍者の里デート、
楽しむことにするよ。
……あと、後で高木の奴、絞める。」
ましろ「よろしくお願いします、拓海先輩。」
というわけで忍者の里デート。
(高木君はこの後、拓海にチキンウィングフェイスロックかけられ絞められた。)
拓海「無垢な海外留学生の女の子に間違った知識を教えるんじゃないっ!!」
ギリギリ…!←【チキンウィングフェイスロックをかけられる高木君】
高木「ギ、ギブ、ギブぅっ!?」
~忍者の里~
ソラ「忍者とは…
ヒーローではなかったんですね…(しょぼーん…)」←【真相を聞かされた】
拓海「ははっ…どっちかっていうと地味で且つ、汚れ仕事だもんな。
華やかなヒーローとは程遠い存在だよ。
ただ…昔のこの国にはなくてはならない存在であったのも事実。
忍者が敵地から情報を持ち帰ったおかげで
味方の被害を減らせた例とかもあるだろうしな。」
ソラ「むぅ…」
拓海「ほら、ソラ。
せっかく虹ヶ丘が選んだデート場所なんだ。
お互い楽しもうぜ…な?」
ソラ「………………そう……ですね。
ましろさんがわたし達のために調べ、選んでくれたデート場所なわけですし…
…そうします。
よく知りもせず否定するのは良くないこと、ですもんね。」
拓海「そうだな。
さ、行こうぜソラ。」
【ソラに向かって手を差し出す拓海】
ソラ「…はい♪」
【ソラ、拓海の手を握る】
~レンタルした忍者装束を着る2人~
拓海「結構本格的だな。」
ソラ「おお……!
拓海さん…カッコイイです…!」←【キラキラ目を輝かせて拓海を見つめる】
拓海「そ、そうか?(照れ)」
ソラ「はい♪」
~手裏剣投げ体験~
ソラ「やぁ!」
【投げた手裏剣すべて的に当たる】
拓海「おお!
やるな、ソラ。全弾、的の中心近く…凄いな!」
ソラ「えへへ…♪(照れ)」
拓海「よし、俺も…」
…………
拓海「い、意外と難しいんだな…?」
【投げた4割ぐらいノーコン】
ソラ「どんまいです、拓海さん♪」←【笑顔】
拓海「クソぉ……」←【少し悔しい】
~アスレチック~
拓海「足場悪いな…ってソラ!?
速い、速いって!?置いて行くなよ!?(汗)」
ソラ「あはは♪
普段はわたしが拓海さんを追いかけてるのに
今は拓海さんがわたしを追いかけてますね♪」
拓海「ぬう……!ま、負けるか…!」
【拓海、なんとかソラに置いて行かれないようついて行く】
~お土産屋~
拓海「お土産か…まぁ、ここに来た以上…
手裏剣のレプリカを買うのがお約束だよな。」
ソラ「なるほど…では、それにします♪」
……
ソラ「拓海さん、
忍者の里…楽しかったです。
……忍者もあながち悪くないですね♪」
拓海「ああ。俺も存分に楽しませてもらった。
…今回はある意味、高木の奴のおかげとも言えるか。」
ソラ「あはは…♪」
???「…………」
【上空から二人の後を追跡する謎の物体】
ソラ「………むっ!?
…………曲者っ!!」
拓海「は…?」
シュッ! …ガキンっ!
【ソラ、お土産の手裏剣のレプリカを上空に投げ、謎の物体に命中させる】
拓海「お、おいソラ!?
本物じゃないとはいえ手裏剣を投げるなんて危ないだろ!?」
ソラ「す、すみません…
ですが、少し不穏な気配がしたもので…」
拓海「不穏…?」
ぼとっ←【上空を飛んでいた謎の物体が落ちてくる】
拓海「これは…!まさか…!?」
ソラ「拓海さん、これが何か知っているのですか?」
拓海「ああ…確か…『ミニスピリットルー』…
ゴーダッツが世界規模侵略の際に使用した
ブンドル団のメカ…だ。」
ソラ「なんと…!?」
拓海「なんでコレがこんなところに…?
……まさか菓彩か…?
ナルシストルーあたりに頼んでまた良からぬことを…?
…帰ったら問い質すか。」
~翌日・フルーツパーラー菓彩~
拓海「おい菓彩、なにを企んでいやがる!?
昨日のソラとのデート…
ミニスピリットルーに俺たちの後をつけさせて…監視のつもりか!?」
あまね「ミニ…スピリットルー?
…ま、待て!?何の話だ!?」
拓海「しらばっくれる気か!?」
あまね「違う、本当に知らないんだ!?(汗)」
拓海「………………本当に知らないのか?」
【あまね、こくこくと頷く】
拓海「…………そう…か。
だとしたら疑って悪かった。
…ごめん、菓彩……」
あまね「…わ、わかってくれたならいい……」
拓海「…しかし……菓彩じゃないとしたら誰が…?
やっぱナルシストルー…?」
ナルシストルー「そんなわけないだろ。
俺様はそこまで暇じゃない。」
【会話に割り込むナルシストルー】
拓海「…って居たのか、お前?」
ナルシストルー「どこに居ようが俺様の勝手だろ?
……そのミニスピリットルー、貸して見ろ。」
拓海「え?」
ナルシストルー「少し調べてやる。
退屈しのぎに
この馬鹿(あまね)の身の潔白でも証明してやろう。」
あまね「…誰が『馬鹿』だ。」
ナルシストルー「自覚あるならわざわざ言う必要はなさそうだな?」
あまね「……………(イラッ)」
拓海「…やめとけ菓彩…
嫌味言わせたら誰もコイツに勝てねーよ……」
【ミニスピリットルーを分解し、中身を調べるナルシストルー】
ナルシストルー「…やはりだな。
見た目こそミニスピリットルーだが…
中身はこっちの技術でカスタマイズされている。」
カチャカチャ…←【さらに分解】
ナルシストルー「…しかし、センスは悪くないが…俺様の技術力には遠く及ばない。
所々、我流っぽさも見受けられるから…
アマチュアだな、コイツを弄った奴は。」
拓海「…いちいち何かをディスらなきゃ
気が済まないのかお前は…?(呆れ)」
ナルシストルー「気が済まないね。」
あまね「言い切ったな、コイツ…(呆れ)」
ナルシストルー「とはいえ、低脳のジェントルーには
逆立ちしても作ることなど出来ない代物には違いない。
…おそらく機械オタクの類だな。」
拓海「そうか…
う~ん、いったい誰が何の目的で…?」
ナルシストルー「わからん。キュアスカイが乱暴に衝撃を与えたせいで
データ類は破損している。しかも物理的破損。
…これは流石に天才の俺様でもお手上げだな。」
~時は遡り…事の真相~
【さあやのパソコンに映ってた映像が途切れる】
はな「めちょっく!?映像がーっ!?」
さあや「あちゃー…
ソラが何かぶつけて壊したみたい……」
ほまれ「二人共…
盗撮まがいなことしてるからバチが当たったんじゃない…?(呆れ)」
はな「だ、だってぇ…
どうしても拓海君のこと知りたかったから…(汗)」
さあや「ほまれ、これは盗撮じゃないよ。
観察だよ、観察。
向こうのレンズに映ったモノをこっちで映像として流しているだけ。
映ったものをこちらに垂れ流してるだけだからTVの生放送みたいもの。
…録画も画像保存もしてないから盗撮とは言わないよ?」
ほまれ「ソレ、屁理屈じゃん!?」
さあや「それにしても…
あのソラの投擲とはいえあれぐらいの衝撃で壊れるのは問題あるなぁ…
次は耐久性を向上させないと…
幸い、去年のゴーダッツによる世界規模侵略があった後に
ジャンク屋に出回った同型機は
まだ余分にいくつか購入してあるし…(ぶつぶつ)」
ハリー「ダメやな、これは…
こっちのハナシ、完全に耳を貸す気あらへん…(汗)」