セリナに監禁された

セリナに監禁された


……体がだるい、目が開けられない

眠ったのに体がひどく重たく、起きたく無い

無気力というべきなのだろうか、何度も眠り、たまには起きて、それを繰り返している

…目を開き、状態を起こすと、やけに体からいい匂いがする

なんだろうこの感覚は…

“う……?”

体を起こす、頭痛が走る

あんなに重たく感じた体はどこか軽くも感じる

…ジャラジャラと手錠が音を立てる

“うう…なんだかもよおしちゃってつらいな、セリナはまだかな…”

(コンコン、ガチャッ)

“あ、せり…ミネ?”

「おはようございます、朝食を…」

“…そ、その…先に、トイレを…”

「…わかりました」

“あれ、ミネ…?…なんだか、様子が…うっ、うぅ…今は気にする余裕がないな、我慢してないと漏れそうだ”

少ししてミネが持ってきたおまるで用を済ませる

…ミネに見られるのは初めてだったが、恥じらう余裕すらなかった

“…ごめんね、嫌なもの見せて”

「いえ、この部活塔には自力での生活がままならない人も大勢いますから、その…慣れてはいます」

“そうなんだ…”

「……」

ミネがおまるの中をじっと見つめている、セリナ同様、排泄物から健康状態を見ているのだろう

まるでペットのような扱いだ

「先生、体に不調はありますか?」

“いや…特にたいしたことはないよ”

「…そうですか、少しだるいとかは?」

“え?あー…まあ、それはちょっとくらい…”

「……失礼します」

グイッとミネに引き寄せられ、首筋に何かが当たる

息が当たってるから、鼻や口がすぐそばにあるのだろうけど、近すぎてよくわからない

「…昨日は夜に体を拭いたのですか?」

“いや、昨日はよく覚えてなくて…”

「……そうですか、わかりました」

「食事をとって、ゆっくり休んでください」

“…その、私の体に…何か、悪いところでもあるの?”

「……そうかもしれません」

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