セラの孤独

セラの孤独



 小さい頃から独りでいるということが苦手だった。


 とは言っても、実際に孤独な日々を過ごしたというわけではなくて。


 同じ蟲惑魔のお姉ちゃんたちや農家のおじさんが一緒にいてくれるのに、ふとした瞬間に何故か独りでいるように思えてしまって。


 その孤独感が、わたしはとても苦手だった。


「――それは生き物として正常な感情よ。むしろ、だからこそ生物は他者の温もりを求めずにはいられないの」


 お姉さんはわたしの告白に微笑みながら答えてくれた。

 彼女は蟲惑魔を育てているおじさんの元によく来るけど、かと言ってその頃のわたしとはまだ親密というわけでもなかったので、抱えている悩みを話すのにちょうどいい距離感の人だったのだ。


 お姉さんはきょとんとした表情を浮かべているに違いないわたしに手を伸ばし、ゆっくりと頭を撫でてくれる。


 その柔らかな手は、とっても温かかった。


「あなたもきっと、ずっと傍にいて欲しいような相手と巡り合う日がいつか来るわ。だから、そんな日のために素敵な女の子にならなくちゃね?」


 うんっ、とかつてのわたしは思い切り首を縦に振りながら答える。


 それをニコニコと笑みを浮かべながら聞いてくれたお姉さんの笑顔を、わたし――セラの蟲惑魔はいまも鮮明に覚えている。



「えへへっ、お兄ちゃん♡」


 ベッドの中、裸のわたしは一緒に寝ているお兄ちゃんに後ろからギュッと抱きつく。


 あの日から月日が流れて、育ったわたしが連れられて行った先はアティプスお姉ちゃんが男の子と一緒に暮らしているお屋敷でした。

 難しいことは分からなかったけど、あのお姉さんが適齢期までわたしが成長したらほかの子と一緒にお屋敷に連れて行くように頼んでいたとかなんとか。

 最初は緊張していたし、アティプスお姉ちゃんも初めてわたしたちが来たときには「まったく、あのご主人様は」なんてブツブツと言っていたけど、いまは楽しく皆で暮らしています!


 わたしよりは大きいけど、まだまだ小さいお兄ちゃんが身体をビクッと震わせる。


 まるで女の子みたいに初々しい反応はとっても可愛くて、食べちゃいたい気持ちも疼いたり疼かなかったり。


 もちろん初めてのときはわたしも同じくらい緊張していたけど、いまではわたしの方が余程落ち着いてるに違いありません。

 わたしはそれが何だかおかしくて口元を微かに緩めながら、お兄ちゃんの耳元に顔をゆっくりと寄せました。


「お兄ちゃん、セラと気持ちいいこと……しよ?♡」


 そして囁きながら、わたしはお兄ちゃんの下腹部に頑張って手を伸ばす。


 ちょっとだけ硬くなっていたおち×ちんをズボンの上からさすさすと撫でてあげれば、お兄ちゃんは少しずつ息を荒く零し始めました。


「セラ、お兄ちゃんにまたぱんぱんして欲しいの♡ ね、だから……お・ね・が・い♡♡」


 あえてゆっくりと一言ずつ息を吹きかけるように囁いていると、お兄ちゃんの身体がぷるぷると震え始めて、ついにバッとわたしを押し倒してくれました。

 そのままささやかに膨らんだおっぱいに顔を寄せ、その先っぽがお兄ちゃんの口に含まれる。


 おっぱいをちゅぱちゅぱ吸われて身体がびりびりする気持ちよさに翻弄されながら、わたしは甘い声を上げて身体を震わせた。


「ふぁああ、あっ♡ あっ、あぁ♡ お兄ちゃん♡♡ お兄ちゃん、セラのおっぱい……好きぃ?♡♡」


 わたしが尋ねるとお兄ちゃんが首をブンブンと縦に振ってくれるので、もっと嬉しくなっちゃいます。


 身体がびりびりするのが気持ちよくて出ちゃうままにえっちな声を上げていると、お兄ちゃんが唐突に身体を起こしました。


 びりびりが遠退いちゃうのが寂しかったけど、お兄ちゃんがちゅぱちゅぱしてくれたおっぱいは先っぽがぷっくりと膨らんだうえに唾液でベトベトに濡れていて……いつ見てもドキドキしちゃいます。


 わたしが自分のおっぱいに目を奪われている間にもお兄ちゃんはズボンとぱんつを脱ぎ捨てて、おっきくなったおち×ちんを見せてくれました。

 そしてわたしにもう一度覆い被さると、おち×ちんをおま×こに挿入しました。


「ああっ、あぁん♥ ああっ、んんっ、あっ♥ お兄ちゃん♥♥ お兄ちゃん♥♥ んんっ、あっ……もっと、もっとセラをぱんぱんしてぇ♥♥」


 さっきよりもずっと強いびりびりが身体中を走って、わたしの小さい身体はビクンビクンと何度も跳ねてしまいます。

 でも、お兄ちゃんが上から包み込むように抱きしめながらぱんぱんしてくれているので、どっかに行っちゃうなんてことはありませんでした。


 そして、わたしはこのお兄ちゃんとつながっている時間が一番大好きなのです。

 ずっと孤独感に苛まれていたわたしが確かに誰かとつながってるって確かに分かるから。


 だから、びりびりしてふわぁあってなっちゃいそうな気持ち以上に、心の奥がぽかぽかしてセラはとっても幸せな気持ちになるのです。


「ああぁん、あっ♥♥ お兄ちゃん、だめぇ♥♥ ふわぁあってなっちゃうから、だからお兄ちゃんも一緒にぃぃ♥♥♥」


 逞しくも小さな身体にギュッとしがみつきながら、わたしは高い声で叫ぶ。


 お兄ちゃんはブンブンと頭を縦に振りながらぱんぱんする動きを一気に速め、唐突に腰をわたしの身体に思い切り押しつけました。

 その直後、わたしの膣内でお兄ちゃんのおち×ちんが大きく膨らんで弾けたのです。


「ああっ、あああっっ、あっ、あああ~~~っっっ!!!♥♥♥」


 お兄ちゃんのおち×ちんがドクンドクンと脈打つのに合わせ、わたしの身体が思い切り跳ねる。

 なのでどこかに行ってしまわないように、わたしはそのままお兄ちゃんにギュッと抱きついていました。


 しばらく経ってドクンドクンが終わったので、わたしはお兄ちゃんの耳元に顔を寄せます。


「……はぁ、はぁ♥♥ ありがとう、お兄ちゃん♥♥ セラ、とっても気持ちよかったよ♥♥」


 息を微かに荒げたまま感謝の言葉を伝えると、お兄ちゃんは頬を微かに赤らめながら顔をぷいっと背けてしまいます。


 でも、そんな反応もとってもキュートで可愛いのです。


「お兄ちゃん、大好きっ♡♡ だから、これからも皆でずっと一緒にいようねっっ♡♡」


 だから、わたしはその頬にチュッと口づけをして満面の笑みを最愛の人に贈りました。


 お兄ちゃんは照れたようにちょっと間を空けてから首を縦に振って答えてくれたので、わたしは破顔しながらしばらく抱きつき続けちゃいました。

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