セクシーセイア
アビドス高等学校の一室、地所に似合わぬ高級品がスマートに配置された部屋の一角を占めるクイーンサイズのベッドの上に二人の少女が向かい合っていた
「ハナコ…今日も、よろしく頼むよ…」
数歩先までしか見通せないほどに光量を落とした照明の下ですら艶やかな金髪を輝かせ、狐耳の少女が切なそうに囁く
色素の薄い頬をぽっと桃色に染めてすり寄る彼女をハナコと呼ばれた少女の豊満な肢体が抱き止めた
「はい♡じっくりシてあげますから…気持ちよくなりましょうね、セイアちゃん♡」
その答えを聞いたセイアは期待に熱を孕んだ吐息を吐き出し、2・3度互いの体温を馴染ませるようにモゾモゾと体を擦り付けた後ゆっくりと離れ…
───上衣を脱いで絹のような肌を晒した
セイアがベッドサイドテーブルに手を伸ばし置いてあった剃刀を手にする
彼女はそのまま膝立ちの状態から背後に倒れ込み、背を枕に預けて腰と腹をハナコに向かって突き出した
「フーッ…フーッ…♡ハナコ…!切るところを見ててくれ…!」
よく砥がれた剃刀の刃を下腹に当て、興奮の滲んだ声でハナコに懇願する
「ちゃんと見ていますよ…♡セイアちゃん、気をつけてくださいね?」
「ああ、わかって…いるとも…ほぉぉ…っ♡」
浅く刃を沈めた痛みと喜悦にセイアの口から嬌声が漏れた
幼児性すら残る滑らかで透き通るように白い肌に剃刀がゆっくりと赤い線を引いていく
骨盤の端から臍の上を通って肋骨の下端まで、腹の上を斜めに横切る傷が出来上がったのを見届けたハナコがそっとセイアの太腿に手を添える
「上手になりましたね…どうして欲しいですか?セイアちゃんの口から教えてください♡」
「はぁ、はぁ…舐めて、くれ…♡血も、傷も、全部舐めて…気持ちよくしてくれ♡」
その答えを聞き、ハナコは艶かしく微笑んでセイアの細い腰を抱き寄せた
「仰せのままに…♡ん、ちゅ…れろぉ…♡」
請われるがままに肌の上に膨らんだ赤に唇を落とし、舌で切創をなぞりあげる
ハナコの口の中で鉄の香りが甘い甘い魔女の唾液に混ざり、溶け合ってセイアの傷口に染み込んでいく
「れろ、んむ…ちるるぅ〜ッ♡気持ちいいですか?セイアちゃん♡」
痛くなりすぎないよう優しく舌を動かし、時には軽く傷口を吸って責め立てながらこれでいいかとハナコが問う
「あっ、ふあぁ…♡上手だ…っ//舐められたトコ、ぴりぴりしてきもちぃ…♡」
セイアは答えながらハナコの頭に手を伸ばし、桃色の髪を梳くように手を添える
そうして自身に尽くす少女を慈しむように、同時に快楽を齎す熱い舌を求めるように…そっと震える腕に力を込め、ハナコの頭を抱き寄せようとするのだった