試作 前日譚 -セイアとハナコ- (仮題 タイトル未定)

試作 前日譚 -セイアとハナコ- (仮題 タイトル未定)

概念不法投棄の人

「……ハナコ。打ってくれて構わないよ」

「っ!?セイアちゃんっ!?」

「ハナコ……ミカとナギサに砂糖を与え狂わせたのは君だろう?私にも同じようにやってくれないか」

「そんな……私……セイアちゃんには……やっぱり……」

「良いんだ。我々を砂糖で無力化するのが君の…君の背後に居る者の願いだろう?不甲斐ない私に代わって君を救い上げてくれた者の頼みだろう。それで君が救われるなら……私は構わない。かつて君が苦しんでいたのを知りながら見て見ぬ振りとし、あまつさえ弱り果てた君を政治利用し我の陣営へ引き込もうとすらしたんだ……これはきっとその時のしっぺ返しなんだろう」

「わ、私はっ!セイアちゃんの事をっ!!そんな風にはっ!!」

「ありがとう、ハナコ。でももう良いんだ。さぁ、早く。サンクトゥスの子らが異変に気付く前に……」

「セイアちゃん……ごめんなさいっ!」(プスッ チュー)

「ああ…ハナコ……泣かないでくれ。これで良いんだ、これで良かったんだ……これで君は…ガハッ!?うがぁあああああ」

「セイアちゃん!?セイアちゃん!セイアちゃんっ!!」

「があぁああ!!苦しいっ苦しいっ!!ガハッ、グハッ!!これ…がっ!あのっ!!悪魔の…砂糖ぅっ…ああああっ暑いぃ!暑いぃ!!暑いぃ!!あつぃぃぃぃぃぃいい~~あはははははははははは」

「セイアちゃんっ!」

「あははははは、気持ち良いっ!!気持ち良いぞおっ!!あはっ、これが砂糖のっ!!あの素晴らしい砂漠の砂糖の恵みなのかぁっ!!ああっ身体が軽いぞっ!!さぁハナコっ!!もっとっもっとっ砂糖をくれっ!!もう我慢できないんだっ頼むっ砂糖を食べさせてっ」

「セイアちゃん……ごめんなさい……グスッ……………………ふぅ。………うふふ、さぁ可愛い子狐ちゃん、お砂糖をどうぞっ」

「ありがとう、ハナコ……いえハナコ様ぁ~(バリバリモグモグ)あはははははははお砂糖たのしーきもちいいー世界が虹色に輝いているぅあははははははははははは」

「………(私はセイアちゃんを壊してしまった。大切な友達を壊してしまった。もうこれでもう戻れない。戻ってはいけない。諦めたらセイアちゃんの犠牲が無駄になる。ハナコ、しっかりしなさい。鬼なるのよ悪魔になるのよ。もう迷わず怯まず決して後ろを振り返り後悔なんて絶対にするな、歩みと止めずひたすら前を向いて突き進むの。どんな障害も干渉も徹底的に排除するの。

このトリニティを徹底的に砂糖に沈め破壊し尽くすの。ティーパーティーの残りも、正義実現委員会も、シスターフッドも、救護騎士団も、全部!全部!全部!!一人も残さず一人も漏らさず、すべてすべて徹底的に砂糖で犯し理性を壊し、全部全部焼き尽くし滅ぼし尽くすの。

……ホシノさんのため、ヒナさんのため……そしてセイアちゃんの為に……)」

「あは…うふ…うふふ…うふふふふふふふふふふふあはははははははははははははははははは」



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