スリーアウト。チェンジ。

スリーアウト。チェンジ。


アクアをルビーは追い詰めていた。

ベッドの上、足に障害を持ったアクアを抑え込むのは、鍛えているルビーには容易いことだ。

「よせ、ルビー。お前何を・・・」

兄からの声には困惑と、恐れがあった。

それは、禁忌を犯した自身への背徳だろうか。

ルビーはその後悔を敏感に感じ取り、笑った。

「ねぇ、アクア。この前、ここであの女と、ママと何してたの?」

「お、まえ。なにを」

恐れ、不安、嘘であって欲しいという願い。それらが入り交じった兄の声は震えている。

表情は固まり、動きがとまる。

ルビーはベッドを軋ませながら、己の体を押し付けるようにアクアを推し倒して耳元でささやく。

「知らないと思ったの?・・・一週間前に、アクアがママに犯されてたのを」

「ッツ!」

息を呑む音がする。

それは、アクアの願いが壊れた音だ。

そのまま、ルビーはアクアに跨ったまま続ける。

「ママったらめっちゃ燃えてたよね。よだれたらして、アクアをくわえ込んでおっぱいもんでもらって、キスして・・・何度も何度も・・・何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もお腹に精子注ぎ込まれててさ」

あの日の母は、酷かった。翌日にはアクアにつけられた鬱血痕を見せびらかすようにわざと髪を上げていた程だ。

アクアの胸に手を置いて、ルビーは体を持ち上げた。

兄を見下ろす形で、吐き捨てる。

「けがらわしい」

羨ましい。

アクアの表情が、壊れるように崩れていく。

泣くことさえできずに、心がヒビ割れていくようだ。

ルビーは上着を脱ぎ捨てる。

「だからさ・・・いいよね?もう、我慢しなくてもさ」

「ルビー?」

ブラジャーを脱ぎ捨て、生まれたままの姿を晒す。

アクアの視線が心地良い。

アイ譲りの美しい体。引き締まり、育ち、黄金率を有した体を最愛の男に見せつける。

「よせ、ルビー。やめるんだ」

「お兄ちゃんは・・・センセーは私の男なのに・・・横からシャシャリ出てきてさ」

指で、アクアの胸をなぞる。オスの本能か、ルビーの秘部に固くなりつつあるアクアのオスを感じ取った。

それが、たまらなく誇らしい。

「頼む。頼むから、ルビー!」

「おちんちん膨らましといて、それは無いでしょ。アクア」

アクアのズボンから、逸物を探り当ててなぞる。

そのまま、ズボンのチャックを開いて、その男根を外気に晒す。

その動作は、アクアの世話をする時に予行練習していたので淀みがなくできた。

「やめ!ダメだ」

大きい。他のオトコのものなど見たこと無いし、見ようとも思わないが、そう感じる。

「嬉しい・・・私の身体で、こんなに大きくしてくれたんだね・・・」

自分でも思うほど、甘い声だ。

吐く息は熱く、燃えるように感じた。

アクアは必死に抜け出そうともがくが、無意味だ。

何度も何度も、脳内で行ってきたのだから抜け出させるつもりはルビーにはない。

「大丈夫。私初めてだけど・・・絶対に気持ちいいよ。痛いかもしれないけど、我慢するから、たくさん出してね?あの女よりも、たくさん」

「ルビー!落ち着け!頼むから冷静になれ!こんな事していいはずないだろ!」

「実の母親とヤッてて、何言ってるのお兄ちゃん」

言いながら、ルビーは下着をずらし、アクアを受け入れる。

痛い。体が引き裂かれるような痛みだ。

「う・・・づぅ・・・あぁ・・・!」

思わず、声が出る。

それは、歓喜の声だった。

「あ、あぁ・・・」

アクアの声も聞こえた。

嘆くような、悲しむような・・・ルビーを興奮させる為の美声。

「はいっ・・・たぁ・・・」

流石に、全ては入り切らない。アクアの逸物はまだ余裕があるが、ルビーの秘所はギチギチだった。

「むぅ・・・ママみたいにはまだできないか・・・」

それが悔しいが、嬉しさが上回った。

腰をゆっくりと動かしながら、アクアの反応を探っていく。

「どう?アクア。気持ちいい?」

「やめるんだ、ルビー。頼むから・・・こんなの、間違ってる・・・」

「正しいも、ん・・・間違ってるも、ないよ。んぁ、そこいい・・・好きな人と、ん、結ばれたい・・・ふぁ・・・それって、いけないこと?」

無論、ルビーとて理解している。

こんな事は、倫理的にも許されることではない。

しかし。

想いは止められない。

何なら、前世から合わせて二十年以上。人生の大半を注ぎ続けて来た感情なのだから。

故に、ルビーはアクアに囁いた。



「安心して。双子って体の相性もいいらしいし・・・今日はさ、危ない日だから。たくさん出して。ママよりも、先に私を・・・ママにして」

Report Page