ジョウトからの旅行客の不運と幸運

ジョウトからの旅行客の不運と幸運


前ホラーSSスレに載せた短いSSにボツにした部分を書き加えたものです。

掲示板書きから修正しています。


【不運】

もしもし?

旅行先のホテルに着いたら電話するって約束してたのに、連絡するのが遅れてごめんな。

シオンタウンに入ってからどうにも電波が悪くてさ。

多分俺が思うに、この街にあるラジオ局の電波が影響してるんじゃねぇかな。

でも悪いことばかりじゃないぜ。

そのお陰かこのホテルは安く泊まれたし、幻想的な光景も見ることが出来たしな。

何って今窓から見えるんだよ。

遠くの方でイルミーゼとバルビートの群れが光りながら踊ってるのがさ!

おーい!もうちょっとこっちで飛んでくれないかー!

おっ!こっちに来てくれるみたいだ。

数?五十位はいるんじゃねえの?

まあ普通に考えたら誰かの手持ちじゃなくて野生のポケモンだろうな。

…は?カントーに野生のイルミーゼとバルビートは生息していない?

じゃあ今俺のところに一斉に向かって来る光の群れは一体なんだって繝翫=莠梧擂繧ソ繧医←繧ウ?溘さ繝ウ縺ー繧薙ワ縺薙▲繝?シ∽サイ髢灘他繝ウ縺??溷ャ峨す縺?ク?邱呈眠縺励ぅ鄒ィ繧??縺励う驕翫⊂縺?シシ縺ヲ繧具シ∬イク縺励※



ピッ!


…ツーツーツー






【幸運】

もしもし?

昨日は心配かけてごめんな。

うわっ!お前のそんな声初めて聞いたよ。

分かった分かった、取り敢えず落ち着いてくれ。俺はもう大丈夫だから。

じゃあ、あの時俺の身に何があったか一から説明していくな。

昨日の夜、お前と電話してる最中に突然飛び込んできた光の群れに部屋を埋め尽くされ呆然としてると、耳元で「貸して」って声がした気がしたんだ。

そこから記憶がない。

目が覚めたら今日の昼、トキワシティの警察署で保護されていた。

だからこれから話すことはジュンサーさんと、あるトレーナーから聞いたことだ。

どうやらあの後俺は徒歩でトキワシティに向かい、こうして無事辿り着いたらしい。

とっくに朝になりサラリーマンが出勤するような時間帯に俺はある一人のトレーナーを見つけると、そいつの腕を掴んでこう言った。

「ジムリーダー就任おめでとう!それといつも来てくれてありがとう!」

その後糸が切れたように座りこんだ俺を見て、俺が腕を掴んだトレーナーが警察を呼んでくれて一時保護処分になったんだと。

…この一連の出来事は俺が思うに、シオンタウンにほんの少し前まであったポケモンタワーに原因があるんじゃねぇかな。

今はもうラジオ塔になってるけど、そこには沢山のポケモンの墓があったらしいぜ。

その墓たちは今はえーっと…確か魂の家って場所に移されたそうだ。

まあ我ながら不思議でとんでもないことに巻き込まれちまったな。

でも悪いことばかりじゃないぜ。

目を覚ました俺に例のトレーナーは「俺のポケモンが迷惑かけて悪かったな」の一言とあのサントアンヌ号のチケットを渡してくれたしな!

全身のだるさがつい吹っ飛んじまったよ!

っとそろそろクチバシティに着くから一度切らせてもらうな。

ニビアラレとか土産話を沢山用意しとくから俺がそっちに帰る時を楽しみに待っててくれよ!


ピッ!


…ツーツーツー



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あるトレーナー=グリーン 

俺のポケモン=ラッタ

文字化けの翻訳『ナぁ二来タよどコ?コンばんハこっ?仲間呼ン??嬉シ??緒新しィ羨??しイ遊ぼ?てる!貸して』

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