ジャーキー
「それじゃあ、ご褒美やるからな」
ウタのマーキングを見届けたルフィは、満足そうに言った。
足元には、目をキラキラさせたウタがペタンと座り込んでいる。
「クゥン、くぅ~ん……」
もう待ちきれないという様子で、ルフィのズボンをぐいぐいと引っ張っていた。
「わかったわかった。そう焦るなって」
愛犬が一生懸命おねだりする姿を、微笑ましく見つめるルフィ。
このまましばらく放置して眺めていたい衝動に駆られるが、いつまでも待たせたままなのも可哀想なのでちゃんとあげることにする。
「ちょっと待ってろ」
言って、ルフィは自身のズボンに手をかけ、ベルトを外していく。
そのままジッパーもゆっくり下ろす。
ウタは舌をだらんと出して、はぁはぁと興奮を隠せない様子で息を荒げている。
やがてジッパーが全て下ろされ、ルフィ自身が夜空の下にボロンとまろび出た。
平均的な成人男性のそれと比べて、明らかに一回り以上大きなそれが、堂々たる威容をもってそそり勃っている。
「ほら、お前の大好物のジャーキーだぞ。これが欲しかったんだろ?」
肯定するように、ウタがゴクリと喉を鳴らす。
大きく口を開けてかぶりつこうとして、
「“待て”!」
舌先がルフィの“ジャーキー”に触れようとした瞬間、他ならぬルフィからそう命じられた。
ウタはピタリと動きを止める。
ご主人様の命令は絶対だ。待てと言われたら必ず待たねばならない。
しかし目の前には待ち焦がれた大好物があり、本当ならば今すぐにでもむしゃぶりつきたい。
理性と本能の板挟みに遭い、ウタは困り顔でルフィと“ジャーキー”を交互に見る。
ルフィは微笑ましいものを見る目でそんなウタを眺めながら、
「ごめんな、ちょっと意地悪だった。もういいぞ」
ご主人様からのお許しを得て、ウタはパッと表情を明るくした。
そして今度こそ、“ジャーキー”をパクリと口に含んだ。
「んぶ……ちゅ、れろ……じゅぷ! じゅぽ! じゅぱ!」
ルフィのそれをズッポリ咥え込み、一心不乱に奉仕を始めるウタ。
口の中に入れた“ジャーキー”を、キャンディーのようにペロペロと舐めしゃぶる。
ともすれば顎が外れそうになるほどの大きさだが、もうすっかり慣れているのか、器用に歯も立てないようにして根元まで咥内に収めている。
喉辺りまで届いてえずきそうになるものの、それすらもウタからすれば快感だった。
「どうだ、うめェか?」
自分の股間に顔を埋めている愛犬の頭を、ルフィは柔らかく撫でる。
ウタはそれが嬉しくて、秘部から小便ではない液体を滴らせながら、ますます口の動きを滑らかにした。
人のいない公園に、しばらく水っぽい音だけが響き渡る。
「……ッ! ウタ、そろそろ出すぞ。ちゃんと飲めよ……!!」
ルフィはウタの頭を掴み、ぐっと自らの股間に押しつける。
ウタは一瞬だけ驚いて目を見開いたが、従順に受け入れてルフィの下半身に抱き着いた。
咥内に含む“ジャーキー”が大きく脈打ち、粘っこい液体を多量に吐き出す。
どくどくと喉の奥に流し込まれたそれは、瞬く間にウタの口の中を満たし、蹂躙した。
「んぐ、んぐ、ごく……っ」
ウタは喉を鳴らしてそれを飲み干す。
絡みつく粘り気のある液体は生臭く、だけど不思議と不快感の無い匂いを発していた。
独特の苦味が舌の上に広がる。
未だ咥内にある“ジャーキー”を舐めて綺麗にすると、名残惜しそうに口を離した。
「きゃふんっ」
ルフィに向かって大きく口を開け、舌を出すウタ。
どうやら『全部飲めたよ』とアピールしているらしい。
ルフィはにんまりとした笑みを浮かべた。