シヴァカイヴァールヤ
【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】シヴァカイヴァールヤ
【性別】男性
【身長・体重】156cm・46kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力A 幸運A 宝具EX
【クラス別スキル】
陣地作成:A
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
“工房”を上回る“神殿”を形成することが可能。
道具作成:A
魔力を帯びた器具を作成できる。
【固有スキル】
英雄作成:A+
バラモンのヒランヤダーマより伝えられた、王を人為的に誕生させる技術。
“始まりの神聖王”ジャヤヴァルマン2世の近侍を務めて支え、
神聖王の祭儀を完全会得しているキャスターは、東南アジア有数のキングメイカーと言えるだろう。
彼によって子孫に伝えられた祭儀により、クメールは強大な帝王を幾人も輩出することになる。
守護の誓約:A+
陣地防衛に対してプラス補正。自陣メンバー全員の防御力を上昇させる。
バラモンのヒランヤダーマより国土防衛の祭儀を伝授されている。
シャーマニズム:A
カンボジア土着の精霊との契約により、彼らの力を借り受けることができる。
キャスターが仕えた王は“守護精霊の王の中の王”とも称されており、
彼の王を補佐した魔術師となれば、精霊魔術に長けたことは想像に難くない。
【宝具】
『王は宇宙の主なり(カムラテン・ジャガット・タ・ラージャ)』
ランク:EX 種別:対王宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
クメール帝国の歴代帝王の根源たる『神聖王の祭儀』の行使。
これを持って対象へ神性及び精霊の加護を付与し、神聖王とする。
国土防衛の儀礼も兼ねており、新王を中心に広大な範囲が『王土』となる。
祭儀を受けた新王の全能力が、それ以前とは隔絶した領域へと至り、
更に王土内では爆発的なパラメーター向上が発生する。
同時に、王土内では第一の臣下であるキャスターの能力も向上してゆく。
新王の属性・能力の内実、王土の範囲などは対象が持ち合わせる“王の器”に左右されるが、キャスターが召喚に応じたということは、彼のマスターは最低限の器を有することが保証されている。
――ただしマスター以外の人物に更なる大器を見出せば、キャスターの興味はそちらへ移るだろう。
これは敵サーヴァントであっても例外ではない。
かつて偉大なる王の近侍を務め、神聖王の祭儀の継承者として名を残しながら、
彼自身は実は祭儀を執り行ったことがなかった。
それ故に「己が造る、己の王」に固執し、欲し、彼は召喚に応じるのである。
【解説】
クメール帝国の創建者ジャヤヴァルマン2世に仕えた司祭。高い学識を持ち、王の近侍を務めたという。
王がマヘンドラパルヴァタに居を定めた時、シヴァカイヴァールヤは魔術に造詣深いバラモンのヒランヤダーマをジャナパダから招いた。
王はヒランヤダーマに、外国(ジャワ)から国土を守る秘法祭儀を行わせ、更に土着精霊信仰とヒンドゥー教の渾融と、王を神々の化身である神王にして正義によって世界を統べる転輪聖王へ昇華させる“神聖王の祭儀”も行わせた。
この儀式は『ヴラ・ヴィナーシカ』という経典に基づいて行われたが、更に三種の経典を加えてシヴァカイヴァールヤに伝えられた。
王とヒランヤダーマはシヴァカイヴァールヤに新たな典範を作る様に命じた。
そしてシヴァカイヴァールヤの一族は、王に与えられた土地に住みながら、“神聖王の祭儀”を執行する大任とを務めるようになった。
シヴァカイヴァールヤの一族は即位儀礼のみならず、王室の祭政主務をこなす王の直近の師傳となったのだという。
クメール帝国の栄光を記し綴った種々の碑文も、恐らくこの一族によるものである。
【コメント】
国土守護の祭儀と神聖王の祭儀は別々なのか、併せて1つなのか微妙なところ。
厳密にはシヴァカイ自身は祭儀の伝達役であって、本人は祭儀を行ったことがないという微妙な役どころだったりする。
祭儀を行ったのも、魔術が使える言われているのも、ヒランヤダーマさんの方なのだ。
まあ祭儀以前にも司祭務めてたし、ヒランヤダーマさんから魔術も習ったと解釈もできる。
因みに、11代目王スーリヤヴァルマン1世の時代にシヴァカイの一族は祭儀職解任されたらしい。