シリウス・一等星
《芸名》シリウス・一等星
《本名》不明
《外見》水色の髪と青い目の中性的美人
《肩書》劇団パラノイア146代目団長
《略歴》
歴代パラノイア劇団長の中で最も短い、在席たった一年で姿を消した団長。
ゆえにその団長歴の中での作品はただ一作という最も寡作な団長だが、その一作「輝きの貴方へ」は永遠の別れで終わる物悲しい結末ながら劇団パラノイアの歴史上最高傑作の1つと称される名作であり、(当時)国内史上最多受賞記録を塗り替えた。
当時の熱狂もまた凄まじく、人気絶頂の折パラノイア団長就任からちょうど一年のある日にぽっかりと姿を消し、その後は全く消息を知ることはできなかったという。
以上の経歴から、流れ星のようだ、一晩の星のように輝いて消えていったと評される。
作品のファンの中には「輝きの貴方へ」のラストのセリフの通り何処かで見守ってくれているんだ、と生存説を唱える派閥がその時から根強く残っていたりするらしい。
《正体》
その正体は夜空に輝く星、その霊的精神そのもの。星の精霊というのが表現的には近い。
演劇というきらめきに魅せられ地上に降り立った彼女は、本来は空の中でも最も明るい星の一つで、人を導かねばならない。たった一年が彼女に空を離れることを許された時間であり、その期間を精一杯輝いたのである。
今は空に戻っているが、その一年のことは忘れておらず、大切な思い出となっている
―――たとえ、この手が二度と触れることが叶わないと知っていても。
永遠にあなたを思い、見守っています
劇団パラノイア『輝きの貴方へ』 より

https://picrew.me/share?cd=kGNRFO7SvY