ショタシュライグさんと R18

ショタシュライグさんと R18

うわあああああああああ

目覚めたシュライグはマスターに朝の挨拶をするために起き上がった……のだが、なぜかそのままベッドに頭から突っ込む羽目になった。

「痛った……ぁ!?」

シュライグは自らの喉から出た声に困惑する。その疑念はサイドテーブルの鏡を見た時に確信に変わった。

「これ……おれ……なのか?」

そこには10数年前の自分にそっくりの片羽の少年が映っていた。



シュライグとマスターとルガルは共用スペースで頭を抱えていた。朝、急に現れた片羽の少年にみな驚きてんやわんやになったマスターたちは、事情を把握できる鉄獣戦線メンバーが来るまでシュライグを質問攻めにしていた。

「どうやったら戻るんだ……それ」

「わからん。やはり精霊としてのエネルギーが問題になるようだが」

ルガルとシュライグはどんよりとした表情で話し合っている。マスターもわからないなりにふんふんとうなづいている。

「なんかね、精霊体に異常がある場合デュエル端末のアクセスに不具合が出るっぽいんだよねぇ、当面はみんなお休みだよ」

マスターはそういって別の端末で遊戯王ニューロンを開いている。やはり勇者環境が気になるようだ。

シュライグは申し訳なさを抱えながら自室に戻っていった。




そんな日々が続く中、シュライグは自責の念を抑えられずにいた。自分が使い物にならないせいで、マスターはここ数日ろくにデュエルもできないでいる。それもこれもこの小さな体が原因なのだ。それならばせめてもの礼は尽くさなければならない。小さい体でできることは少ないが、今のシュライグにはこれしか方法がなかったのだ。

つまり、夜の奉仕である。

後孔の準備を自室で終えたシュライグは、火照る体をおしてマスターの部屋へと向かった。ベッドで眠るマスターはこちらには一切気づいていない様子で、幸せそうな寝息を立てている。その様子を微笑ましく見つつ、シュライグはマスターの下着を下ろした。途端にマスターの逸物が勃ちあがるのを確かめたシュライグは、期待でひくついている後孔でソレを咥え込んだ。

重力に任せてマスターの逸物を受け入れていく。だが小さい体ではそのすべてをしまい込むことは難しく、すぐに奥に当たってしまう。

「あ゛うっ、い゛っ」

シュライグは痛みで顔をしかめた。この痛みにシュライグは覚えがあった。迫害を受け慰み者にされていた時の、ただの性処理道具としてしか使われなかった時の痛み。こちらの泣き叫ぶ声に耳も貸さずただ自分が気持ちよくなるためだけに穿たれるときの痛み。それでもシュライグは、マスターの欲求不満の解消のために必死で抽挿を続けた。

(いた、いたい、けど、おれは)

使い物にならない自分にもマスターは愛情を向けてくれた。それに少しでも報いたい。そんな思いがシュライグを突き動かしていた。それでも痛いものは痛い。シュライグは愛するマスターの顔を見やる。それだけで少し痛みが薄れる……そう思っていた矢先、マスターの目がかっと見開かれた。

マスターはがばりと起き上がり、シュライグを自らの逸物から引き抜こうとする。シュライグはマスターの体にしがみついて抵抗した。動揺するマスターからはなんで、どうして、といった声が漏れる。シュライグはその疑問に息も絶え絶えに答える。

「……ますた、おれ……せめてなにか、したくて」

痛がってるじゃないか、こんなことをしなくてもいい、とマスターはシュライグの小さな体を持ち上げた。いつもの膂力もこの小さな体には備わってはいない。いとも簡単に引きはがされる。シュライグはマスターに縋りついた。

「ますた……おれは……なにもできないのか……」

そんなことはない、とマスターはなだめ、シャワーに連れて行こうとする。シュライグは必死に抵抗した。暴れるシュライグをマスターは抑えようとする。

「ちいさなおれじゃ……だめなのか」

自分でも意識していなかった言葉が口をついて出る。

「おれ、マスターがほしい……の……に……」

言ってしまった後でシュライグはひどく赤面した。報いたいだの、なにかしたいだの、そんなことを言っていたくせに……今も昔も自分は結局マスターとのつながりが欲しいのだ。急に恥ずかしくなったシュライグはマスターのシーツをひっかぶった。マスターはおろおろとこちらの様子をうかがっている。シュライグさ~ん、と心配そうな声が聞こえる。夜這いをかけられたというのにのんきな奴だとシュライグは思った。

シュライグはしばらくそうやって隠れていたが、意を決してシーツから顔を出した。マスターと目が合う。気恥ずかしさからつい目を逸らしてしまうが、上目遣いでマスターに向かいなおった。

「マスター、おれ……おれを、だいて、ほしい」

シュライグを覆っていたシーツが引きはがされた。




マスターは小さいシュライグの体をベッドに横たえ、痛がったらやめる、しんどくなったらすぐに言うようにと言って、シュライグのいつもより小さな後孔に恐る恐る逸物をあてがった。先ほど挿入できたのだからそこまで恐れる必要はないのだが、そんなマスターの様子にシュライグは少しいとおしさを感じる。シュライグはマスターが自分を触る手が震えていることに気付いた。できるだけ気付つけないようにという配慮を感じ、シュライグは少し微笑み、これから来るはずの痛みに備える。痛がったらやめるといっていた。できるだけ顔に出さないように耐えなければならない。そうやって待っていると、意を決したようにマスターの逸物がシュライグの中に侵入した。



「あっ、ひゃあっ」

異物感と共にシュライグを襲ったのは痛みではなかった。

(なに、これ、なにこれ、おれしら、ない、こんな)

ゆっくり、ゆっくりと動くマスターの逸物から与えられたのは、ふわふわとした快楽だった。まだ刺激に慣れていない前立腺をやさしくノックするように刺激される。マスターの逸物は半分も入っていないが、シュライグを快感で満たすには充分であった。

(とけちゃ、とろけちゃう、おれこわれちゃう、こわい、でも)

未知の感覚に恐怖し眦から涙をこぼす。それを見たマスターはすぐに動くのを止めた。

「だめ……とまらないで」

ぽろぽろと涙をこぼしながらもシュライグはマスターに懇願する。

「しらないの、こわいけど……つらくないから、いたくないから、しあわせだから」

「だからもっと、もっと、ほしい、ますたー」

その言葉を聞いたマスターは先ほどのゆっくりとした刺激を再開した。シュライグの口からは言葉にならない音が漏れ出す。

(しらない、しらない、こんなの)

マスターから与えられる快楽にシュライグの意識は蕩けていく。加えて、行為に対する嫌悪感、幼少期の性被害へのトラウマ、そういったものもとろかされ、シュライグのなかでぐちゃぐちゃに混ざる。

(なんにも、わかんない……でも)

シュライグは蕩けた頭でぼんやりと考える。

(しあわせだ、おれ)

その思考を最後に、シュライグは意識を失った。

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