シナモンと家族 訂正版

シナモンと家族 訂正版

鉄華団おいしーなタウン支部April 04, 2024

今日はシナモンが家に帰ってくる日。

拓海達はさっそく新たに家族の仲間入りした

夜空(ブラックスカイ)をシナモンに紹介することに。


ブラックスカイ

「初めまして門平さん……

 ブラックスカイ改め、夜空です。

 …以後、よろしくお願いします……」

【礼儀正しく頭を下げる、夜空】


シナモン

「あ、ああ…君が話に聞いた……

 ……うん、よろしく。」


ブラックスカイ

「……本当はもう少し早く、

 顔見せをしたかったのですが……

 なにぶん、わたし自身を形成する

 アンダーグエナジーが安定している時にしか

 外に出られないので……

 お顔合わせが少々遅くなりました。

 申し訳ないです……」


シナモン

「あ、うん。

 そこは大丈夫さ。気にしてないよ。」


ソラ

「門平さん、この子…夜空は

 わたしの心の一部から生まれた存在です。

 だから、この子は『わたし』なんです。

 …できれば、わたしと同様の扱いをしてもらえると助かります。」


シナモン

「そ、そうか。

 …うん、わかった。」


……



シナモン

「拓海……

 相変わらずだな……」


拓海

「父さん、夜空の件に関しては

 他ならぬソラのお願いなんだ。

 …こればかりは惚れた弱みでどうにもならないよ。」


【拓海、肩をすくめる】


シナモン

「そうか……。

 まぁ、僕もあんちゃんにお願いされたら

 どうにもならないから

 気持ちはわからなくはない、な。」


拓海

「はははっ♪」


シナモン

「……それにしても……

 うちの家族も大分増えたなぁ…

 僕とあんちゃん、拓海……」


拓海

「…ソラに夜空とそらみ。

 居候のリム(ダークドリーム)・プリム・プーカ。」


シナモン

「…いつもうちに寝泊まりしているわけではないが、

 血の繋がらない拓海の娘達……」


拓海

「エルちゃんにエルレイン…

 …ゆりに……それから…(以下略)」


シナモン

「……やっぱり、

 今でもその子達の

 父親であろうとしているのかい?」


拓海

「うん。…一度この関係を始めた以上、

 あいつらが求める限り続けるつもりだよ。

 それに…案外悪いモンでもないよ、コレ。」


シナモン

「やれやれ……」


シナモン

(でも……確かに悪いモノでもない、な。

 …見知らぬ世界でひとりぼっちから始まって…

 あんちゃんに出会って……拓海が生まれて……)


【シナモン、他の家族達に視線を向ける】


あん

「さて…みんな~?

 久々に門平さんが帰ってきたことだし…

 今夜は予定通り、

 なごみ亭貸切でパーティーよ♪」


そらみ

「ですよ~♪」


ゆい

「……ちなみに食べた分は

 給料から天引き、ね♪」


ダークドリーム

「うわっ、ケチっ!?」


プ―カ

「横暴プカー!」


ゆい

「ふふっ……冗談だよ♪

 料金は事前にしっかり

 拓海からもらってるから安心して♪」


プリム

「え?

 やっぱ、おごり…ではないの?」


ゆい

「ふふっ、当たり前だよ♪

 パーティーの準備の手間、料理の材料費……

 タダで済むわけないでしょ♪」

ゆい

「それに予約客以外の来店を断って

 店を貸切りにする以上……

 通常営業時以上の利益は確実に出さないと、ね♪

 『うちの従業員だから特別にサービス!』

 ……なんてしてあげないよー?

 払うモノはしっかり払ってもらうから♪」


【ニコニコと微笑む、ゆい】


ソラ

「あはは……さすがは ゆいさん。

 なごみ亭・次期店主を

 本格的に見据え始めただけあって…

 その歳で考えられない程に、

 したたかになってきてますね……」


あん

「うふふ…♪

 この、したたかさ……よねさんにそっくり♪」


ブラックスカイ

「ふむ………案外こういう

 したたかさもヒーローには

 必要なのかもしれませんね……」


そらみ

「ですよー♪」



シナモン

(今ではこんなに沢山の家族が……

 ふふっ…とても賑やかで…

 あたたかい、な……。)

Report Page