シツジが街に来るまでの話

この物語はシツジの物語

彼が主役の物語

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オレは物心ついた頃から奴隷だった。

オレは獣人でヒト型と獣型に切り替えできる二面獣人ってヤツだからか、それが最初にオレを使っていた奴がオレを高く売ってオレは別の奴に使われたな。当時は死ぬ程嫌だったんだが、今は売られて良かったって思ってる。

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「オラァ！キビキビ働け！じゃねえとテメェらのエサは今日もなしだぞ！」

きょうのかんとくはあいつか、あいつオレにきびしいんだよな。なんでだろうな

「ふむ、我輩の城が建つのはもうすぐか」

「はっ、このまま行けば予定日には完成すると思われます」

あのきらきらしたふくきてるやつ、あれがここでいちばんえらいやつか？

〜〜〜

「だぁー、今日も疲れたな。坊主、お前は平気か？」

「おなかへってるだけ、だいじょうぶ」

「全然大丈夫じゃないだろ！坊主は育ち盛りなんだからいっぱい食え！」

おなかへってる、いつもとおなじなんだけどな

「おじさんはどこからきた？」

「おじ！？･･･まぁ坊主から見たら20代はおじさんか、、、俺はここからずっと西に行った街から働きにきた、筈なんだが、いつの間にか奴隷になってた」

「そこはどんなまち？」

「お！気になるか？その街にはな、でっかい学園があるんだ」

「がくえん？」

「それもただの学園じゃなくてな、魔法を教える学園なんだ！」

「まほう！おじさんはまほうつかえる？」

「おう！と言っても、冒険者が使う基本魔法だけだがな」

「まほう、オレにもつかえるか？」

つかえるなら、つかってみたいな

「坊主のその切り替えに魔力を使ってるってどっかで聞いたぜ、だから肉体強化とかならある程度練習すれば使えると思うぞ」

「そうなのか！そういえばおじさん、なまえは？」

「名前か？･････”イチ”とでも呼んでくれ」

「イチ？オレはシツジ！まえいたとこでおもそうなふくをきたおんながオレをそうよんでた！」

「(それ羊の間違いじゃないか？)シツジか、よろしくな」

「よろしく！」

〜〜〜

さいきん、ものがういたり、だれもいないとこからこえがする。

「桜の巫女様が解決してくれるとは有り難い」

「そのサクラの巫女様、ってそんなに凄いのか？」

「妖怪や怪異を解決を生業にしている御方だ、西の」

「冒険者みたいな感じか？」

「その、ぼーけんしゃ？はようわからんがそんな感じだ」

「ふーん、そうなのか」

イチがここのせんぱいとはなしてる。みこってたしかえらいやつもあたまさげてるやつだっけな

〜〜〜

「桜の巫女様、来ていただき感謝します」

「そう･･･アスカ、何か分かるか？」

「怨霊か、地縛霊か、騒霊･････だと思います」

きれいだ

オレがいままでみただれよりもきれいで、ふかくて、しずみそうなほどに

「そうだな。案内人、お前は下がれ」

「っ、分かりました」

〜〜〜

「巫女って、あんなに偉いんだな」

「･････うん」

「どうしたシツジ、顔が赤いぞ、熱でもあるのか？」

「そうじゃない、、、そうじゃないけど」

「もしかして、、、腹か！？お腹痛いのか！？」

「ち、ちがうよ！」

「そうか？じゃあなんだ？」

「イチがしらないならオレもしらないよ」

「じゃあなんだろうな？」

〜〜〜

「お師匠様、どうですか？」

「ここはもう少し力を込めて」

「こ、こうですか？」

「うん、そう。その調子、そして飛ばす！」

「え！飛ば、は、はい！」

やっぱり、みてしまう

おおきなぶきをせおった、きれいなこを

〜〜〜

「祓っていただきありがとうございます」

「礼はいい、それが私の役目だから。アスカどうだった？」

「･････後ろには気を付けたほうがいいよ」

「だそうだ！気をつけろよ！」

「そ、そうですか」

きれいなあのこは、いってしまった

むねがいたい

なんでだろう

〜〜〜

「シツジ、お前ここから出たいか？」

とつぜんイチがこんなことをきいてきた

”でたいか？”

こたえはきまってる

「でたい。じゆうにいきたい」

そのひのうちにオレとイチはにげだした。

⸺⸺⸺

それから直ぐにこっちに来た。イチの故郷

のこの街に来たのが、5年前。ここに着くまでに、いろんなことがあった。ニとサンに出会ったり、裏を知ったり。

オレは今までやってきたことに反省はしてるけど、後悔はしていない。

オレは羊だ、羊はかみをたべるんだ。

だからいつの日かオレは神を喰ってやる！

そんな気持ちで生きているからな

生きていればオレが大切にするモノを助けてあげれるんだ！

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これにておしまい

会話パートが、多い