システゴ×コエロ
ガチムチダイナレスリング「コエロの尻、じっくりヤりたいから今日は先に挿れなよ」
「えっ、嫌ッスけど」
「なんで?」
「掘られっぱなしで終わるのなんか男としてアレだし後でシステゴに挿れて終わる方が……」
「そんなこというなら俺がずっとタチで今日は終わらせるけど」
「そ、それなら先に俺が挿入するッス!」
「最初からそう言えばいいのに……」
「脅してきたのは誰だよ!?」
システゴは俺の尻を早く使い慣れた状態にしたいらしいし、俺は雄としてシステゴを抱きたい。
そのせいで最近は毎回途中から立場を入れ替えているし、それに伴い行為の時間も長くなっているように感じる。
「挿れるッスよー」
「んっ」
「なんか最近のシステゴの尻緩くないッスか? 他の男と遊んでない?」
「コエロのためにずっと我慢してるのに、そんな風にいうならキングさんに頼んでおち◯ち◯挿入してもらうぞ!」
「わ、悪かったからそれはやめてくれマジで」
四つん這いになり尻を持ち上げるシステゴに、尻尾を擁き抱えながら挿入し腰を振る。
単純に挿れられることに慣れてきただけかも知れないのに、不要な勘繰りから思わぬ反撃を喰らってしまった。
俺のことを想ってくれているならそもそも他の雄と寝るのをやめて欲しいが、さっきの今なのでそれ以上強くはいえない。
不満を腰の勢いに乗せて打ち付ける。
どうせ後半はシステゴの玩具にされる運命の身体なのでペースなど考えず先に楽しんでしまおう。
配慮など不要で好きなだけ痛めつけていいシステゴの身体はこういうときに都合がいい。
ひたすら自らの欲望に従い無遠慮に腰を振り続けた。
「はうっ、で、出るッス……!!」
「お、俺も……」
「じゃあ一緒にイクッスよ!?」
「はぁっ、あああっ!!」
「んんっ!!」
同時に達しながら、痙攣する尻穴深くに竿を突き入れ絞り出すように射精する。
「まっ、まだまだ行くッスよおおおっ!」
「頑張れー」
射精の疲労感に息を整え抽送を再開する。
そのまま二回目、三回目と射精し、その度に尻だけでシステゴを絶頂させてやった。
「こ、これで……四発め……はうっ」
「無理すんなよー」
「無理でもやってやるッス! ほらイけよよオラァッ!!」
「あっ……ああー……また出たぁ……」
流石に限界だった。
システゴの絶頂を確認してペニスを抜き放ち、そのままその背に重なるように……したら骨板が刺さるので……その隣に倒れ込む。
無理を強いた股間がジンジンと痺れるような軽い痛みに包まれている。
「はい次俺ね」
「ちょっ!? 少し休憩挟まないッスか!?」
「お尻ゆっくりほぐしてやるからその間に休んでおけよ」
システゴのなすがままに仰向けに転がされ股を開かされた。
その流れのまま尻穴を舐められる。
「やっぱり恥ずかしいッスぅ……」
「ほぐし足りなかったらそれはそれで痛いとか文句言うじゃん、我慢しろよ」
「ううう……」
既に疲労困憊で抵抗する気力もないのを良いことにシステゴは入念に執拗に尻穴を舐め上げてくる。
時間と共に恥ずかしさは麻痺し、代わりに尻からの快感に意識がふわふわとし始める。
「そろそろいいかな、挿れるよー」
「はうう……」
丹念な前戯のおかげか、何度も挿れられて尻穴自体が慣れてきたのか、その両方か。
今回は痛みや違和感もなくシステゴの巨大なペニスを受け入れる。
肛門は完全に性器と化して肉棒を受け入れるためだけの穴と成り果てていた。
それにも関わらずシステゴはゆっくりと具合を確かめながら腰を動かし、こちらの反応を伺ってくる。
「大丈夫ッスよぉ……好きにやっちゃっていいッスから」
「俺も先に出してる分そんなにガッついてないから、できるだけコエロが気持ちよくなるの優先で動くよ」
そう告げて口付け、ゆったりとした腰使いで竿全体の長さを活かしストロークを稼いでくる。
「イキそう……中に出してもいい?」
「はうぅ……いいッスよぉ……」
快感に呂律も怪しい自覚がある。
再び口付けて舌を絡めながら、奥深くに突き入れて精を吐き出してきた。
腸粘膜が肉棒の拍動を敏感に感じ取る。
たっぷりと搾り出された精液が潤滑液となり、より一層ストロークがスムーズになりペースが少しずつ上がってゆく。
それとともに、今までぼんやりと尻穴全体で感じていた快感が一点に熱がわだかまるように集中していく。
突かれる度に感じる、ペニスの奥深くからの衝動。
「あっ……システゴ……な、なんか漏れそうっ……」
「それでいいんだよ、我慢せずに漏らしちゃえよ」
「あっ、ダメっ、ホントに漏れちゃうぅっ……あああっ……あ」
わざとペニスには触れないように固く勃った乳首を指先で玩ばれ、雄以外の部分からの快楽ばかりが昂ってゆく。
そして優しく囁かれた言葉に甘えるように我慢することを意識から手放し、肉体が求めるがままに漏らしてしまった。
ついに、尻だけで。
「………………えっ」
そして気づく。
出した液体には粘り気がない。
色もかなり黄色い。
そして臭いが違う。
「あ、ああっ!! ちがっ、俺そんなつもりじゃ」
「大丈夫大丈夫、お尻でイってオシッコの方が漏れるのもよくあることだから」
「いやあああああああああああああああああっ!!!」
恥ずかしさのあまり両手で顔を覆う。
顔面が熱い、きっとシステゴには真っ赤に見えているだろう。
小便を漏らした。
それを見られた。
もうプライドはズタボロである。
そんな俺への配慮を微塵も見せずシステゴが抽送を再開した。
「あっ、ダメっ……またオシッコ漏らしたら……」
「なんで精子出すのはよくてオシッコ出すのはダメなのさ、今更じゃない?」
「ぜっ、全然違うよぅ……オシッコはダメだって……」
「まぁまぁ、お尻だけでイくって目標は達成したしこのままその感覚を繰り返して覚え込んじゃおうよ」
「ひ、酷いよシステゴぉ……」
「コエロが頑張った分ぐらいは俺も頑張るよ、さて次は精子とオシッコどっちがでるかなー?」
嗜虐心とは無縁の純粋な好奇心に満ちた笑みで告げられたその言葉は、雄としての俺への死刑宣告に他ならなかった。
やはり掘られる側に回ったまま終わるような順番を受け入れるべきではなかったと思ったが今更もう遅い。
後悔と快楽で頭の中がぐちゃぐちゃになりながら、システゴの巨根に押し出されるように精液なのか小便なのかもうよくわからない液体を尿道から吐き出し続け次第に意識が白んでゆく。
その夜、俺は雌に堕ちるという言葉の意味を頭ではなく身体で理解させられたのだった。