我儘知らずのおねだり(シエスタ キスハメ正常位)

我儘知らずのおねだり(シエスタ キスハメ正常位)


 嫌なことを忘れさせてほしい。怖い記憶を上書きしてほしい。そんな願いを聞いてアルマはシエスタの細い首に口付けを何度か落としていく。

 よく見れば彼女の白い首筋にはほんのりと吸血鬼にされた時の傷が残っているのが見え、それを上書きするようにアルマは強く吸い付いた。


「んんぅっ……♡くび、ぞくぞくして……♡」


 耳が弱いシエスタだったが、首も本当は感じやすいのだろう。真祖の吸血鬼によるトラウマで怯えていた彼女だが、今ではアルマが舐めてみるだけで甘い声を出している。

 ゴクリと喉を鳴らしつつ、アルマは熱くそそり勃つ肉棒をシエスタの秘部に押し当て擦り付けた。そのうえでコレをどうしてほしいか、おねだりしてみるよう囁く。

 恥ずかしがってしばらく何も言えないのを眺めて楽しもう。そう考えていたアルマだったが。


「あいして、ほしいです……ぁ、アルマさんに……たくさん……」


 赤い瞳を涙で揺らし、シエスタはアルマを見つめてそう言ってきた。これまで彼女はアルマのことを名前で呼んできたことはなかったことも含め、胸の高鳴りと愚息の反応が凄まじい。

 もちろん愛してると告げればアルマは衝動のままに彼女を押し倒し、その小さな唇を貪るようにむしゃぶりついた。


「ひぅっ♡んむぅぅっ……♡ちゅくぅ……♡」


 激しく舌を絡めさせればシエスタは甘く震えた声を漏らす。何度も何度もキスをしてきた間柄だが、シエスタはすっかりキスにハマっていそうな気がした。

 そのまま股に滑り込むように割り開かせ、剛直仕切った肉棒を正面から挿入していく。


「んみゅっ……♡あっ、んんぅっ……あるま、さんっ……♡」


 恥ずかしさに顔を赤くしつつも、今のシエスタは聖女候補だったとは思えないくらい淫らな表情をしていた。惚れた男に全てを委ねる少女の顔を。

 もはやアルマは抗えずに何度もキスを繰り返しては腰を欲望のままに打ち付けていく。


「んんっ♡ちゅっ……はぷっ……ぁっ♡すごく、いま……あいされてっ……んぁぁっ♡」


 腰を打ち付けられ激しく泡立つ結合部に対し、『上の』の結合部は甘い蜜を啜り合うかのような熱烈としたものだった。

 シエスタの舌は相変わらず引き気味だが、アルマが求めれば自ら絡みに来てくれる。

 アルマに出会うまで誰かに頼ることを知らなかった彼女にとって、愛されることへの憧れはとても強かったのだろう。


「たくさん、あいしてもらえてっ……わたし、しあわせです……♡いま、はいになったとしても、こうかいは……ひうっっ♡」


 何を言ってるのか。これからもシエスタは自分と共に生きるのだと、まだまだワガママを言っていいと、激しく腰を打ち付けた。

 儚げなシエスタの望みはとても無垢なものだ。だからこそアルマはそれに応えるべく、シエスタを愛し続けた。

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