サワメちゃんとイカレ主人公

サワメちゃんとイカレ主人公


サワメ「私と一緒にいたら宇宙中から狙われるよ」

主人公「だろうね」

サワメ「君と同じ物、食べれないよ」

主人公「いつか同じ物を食べて美味しいって言い合えたらいいな」

サワメ「…『人間』じゃないよ」

主人公「でも誰よりも優しいよ」



世界が嫌いでくだらないから、自分の声が嫌いだから、口笛を昨日まで世界相手に俺は吹いていた。

ジッパー(文字通りの意味)を見付けて通り過ぎて、意味もなく着いた異世界で合っているのかな?ここは、普通じゃない場所だから誰もが疎外されないから

面白い。

「ここが好きなら、食べればいいよ」

笑いかけた少女が森の果実を指差す。

「俺はまだ食べない」

少女は疑問符を宙に浮かばせ、首をかしげる。

「怖いから好きになれるように変身したいのは本心。でも、相手を恐れて産まれた拒絶反応を、糧に手を伸ばせる程に俊敏に生きれないんだと思う」

後知恵を出せず、のんびりとしか進められない怠け者。それが俺だ。

「だから、食べないだね」

お腹も空かせていないからね。君もいるし、相乗効果で俺の腹は、まんぷくなのである。


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