サムライのエネミー

サムライのエネミー


概要

正式名称はI型不定形敵性霊体「SAMURAI」


最古まで遡ると平安時代。サムライの概念が生まれたと同時に出現した、ヒトダマのようなエネミー。

人の精神領域に棲み、その者をサムライたらしめる存在。

性格は寡黙で中立が基本だが、宿主に引っ張られる。


その能力は、人間の宿主と転々とし、

世切流」という形で世代を超えて継承されていく。


通称、「大剣豪」

異能とは本来エネミーの力と言われているが、これはまさにその典型例で、サムライに選ばれた者は、異能者となる。

取得条件は2パターン。

・「世切流」の皆伝であること

・無能力者かつ、妖刀「青天(あまのがわ)」を持っていること。


これにより本来、技でしかなかった剣技が異能として昇華する。

型に関係なく、どんな振り方でも斬撃を放てるようになるため、独自の技を編み出せるようになる。


ただし動物やエネミー、ヒト以外の者を宿主とした場合。甲冑に身を包んだ、外面的なサムライのエネミーとしての姿に変質していく。


歴史

平安時代の用心棒の武士たち。

最初にサムライが宿主に選んだのはそのうちの一つ。威東家だった。(威東家については平安時代Wiki参照)


そして鎌倉時代には征夷大将軍に支える位の高い武士が選ばれる。

その後時代の移り変わりと共に家を転々としていく。


やがて戦国時代の終わり。

大和与一の手に渡った。

だがそれは次代に技を継承することなく宿主ごと処刑され、その命を終える……。




星、絶つ、剣豪

サムライのエネミーは死んだ。そう思ったのも束の間。

消えかけの魂は、"空なる意思"によって現世に繋ぎ止められた。

その代償として使命を課せられる。

「地に落ちた星座を天に召せ」


サムライの在り方は、別のエネミーに意思をねじ曲げられる。


以降は星座異能者を狩ることを目標とし、そのために磨かれた。

「世切流」は「星絶流」へ。

「青天」は「藍牙威苑」へと変わる。


サムライは虎視眈々とその刃で、星座保有者の命を狙う。


イレギュラー発生(ここから本スレ)

はずが、星座異能者の手に渡るという異常事態が発生した。

ペルセウス座保有者、ニコラス・E・エリック。


彼が当時名乗っていた偽名を。わかる人は思い出して欲しい。

そう。


"威東" 最上である。


温羅のエネミーと戦闘中。

サムライは威東家と思わしき人物が、偶然にも高潔な精神と肉体を持っていたがために、惑わされ、その力を授けてしまった。

気が付けばもう遅い。

星座異能者なので契約取り消しを試みるが圧倒的自我の前に、サムライの意思は押し潰された。


イレギュラー死亡(組合編)

予測不能の事態はまだ続く。

宿主にする相手を間違えたと思ったらその宿主は、「剣技」も「妖刀」も抱え落ちしたまま死んでしまった。

それだけで飽き足らず、ニコラスは死後、西野から借りていた異能「再命」によってクローン体である「秤のエネミー」の肉体を媒介にリスポーンして復活した。


つまりどういうことかというと、一度宿主に死なれたせいで、サムライは完全に分断され、宙ぶらりん状態に陥ったのだ。


サムライはもちろん再度接続を試みるが「秤のエネミー」の義体に宿る集合意思によって弾かれてしまう。

そしてサムライは「妖刀」状態のまま……現在。

星の呪いはいつのまにか解かれて「青天」に戻った。



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