サニーのトラブル

サニーのトラブル

ベリーメロン

「オーホッホッホッ!今度という今度はギャフンと言わせてやるわ!」


 高笑いをしながらサニーは薬を片手に捕えたキスキルとリィラの前に現れた。

 呆れた表情の二人はまた面倒臭い奴が面倒臭いことするんだろうな?と考えているだろう。


「で、何をする気なんだい?」


 赤い髪をかきあげながら、キスキルはなんだかんだ乗ってやることにした。ムカつくメスガキだがスルーは哀れだと思ったのだろう。


「どーせ、ろくなことじゃないでしょ?」


 次いで気怠げなリィラ。

 こちらは基本的に関心はないようだ。

 そんな二人の興味の無さそうな態度にキレ散らかしたサニーは、持ってきた薬を飲み干して見せた。


「この薬はねぇ!飲んだら……」


 言いながらスカートを捲りあげる。黒いスパッツが丸見えになるが彼女は気にしない。

 その股間には少女である彼女には不釣り合いな膨らみが出来ている。

 目が点になる二人にサニーは高らかに笑う。


「このふっといので、アンタたちをわからせてあげるわ!ネットで見たみたいに!」


 生意気な女をわからせるには犯すのが一番!そんな悪影響しかない本を読んだサニーはそれを実行するらしい。ふたなり薬まで用意して。


「ふーん?で、太いのって?」

「……ちっさ、お子様ちんちんじゃん」


 冷ややかな目線を受けるサニー。

 疑問符を浮かべながら自分に生えたはずのそれを見たが、明らかにサイズが思っていたものと違う。


「な、なんでぇ!?ネットだとおっきいのばかりなのに!」

「そりゃ、誇張されてるに決まってるじゃん」

「メスガキは生えても粗チンと……」


 好き放題にボロクソに言われるサニー。だがここまでして、引き下がるわけにもいかない。


「か、関係ないわ!これでアンアン言わせてやるもん!」


 そう言ってキスキルとリィラに襲いかかったサニーだったが……



「ひゃひぃいいい!?ゆるひっ……ひゃらぁぁあああっっ!!」

「んっ……最初は威勢良かったのにねぇ?」


 キスキルに上に股がられ、小さなそれを膣で飲み込まれる。そのまま激しく上下されればすぐに限界を迎えてしまう。


「はひゅうっっっ!あっ♡やあっ♡」


 みっともなくキスキルのナカに精液を吐き散らす男根。キスキルはといえば舌舐りをしつつ、何度目かの射精を楽しんでいるようだった。


「ほらほら、まだまだアタシは元気だぞー♪」

「ひああっっっ♡」


 サニーの男根はどうならクリトリスが変化したものらしい。どういうわけか睾丸までできているが、その下には女性器がキチンと残っている。

 それをキスキルは手慣れたように掻き回し、サニーに女の快楽も与えていく。そうすれば男根はまた固さを取り戻すのだ。


「アタシらをわからせるんだっけ♪」

「あっ……しゅごぉ……」


 男と女の快楽両方に振り回され、情けない顔を晒すサニー。いつもは糞生意気なメスガキの蕩け顔に、キスキルは嗜虐的な笑みを浮かべながら再び腰を振り始める。


「そら出せ♪」

「はひぃっっ♡」


 愛液と精液がぐちゃぐちゃに混じり合うナカで、サニーはキスキルのナカで再び果てていく。もはや何度搾り取られたのか、数えることはできていない。


「じゃ、次は私ね」

「はいはーい」


 今度はいつの間にか入れ替わっていたリィラに股がられる。彼女も快楽に振り回されるサニーを見て昂っていたのだろう。

 サニーから生えているソレをいとも容易く受け入れていく。


「……流石に萎えてきてるわね?じゃあココとか?」

「ひゃうんっ♡」


 己のナカに入ってきたモノの固さが物足りないリィラ。彼女はくすくすと笑いながらサニーの薄い乳房を揉みしだき、その先端を摘まむ。そうされるだけでサニーの男根は愚かにも固さを取り戻すのだ。


「あっ♡固くなってきた♪」

「んぅっ♡やめへぇっ……きゃうっっ♡」


 すっかり勃起したサニーの乳首を指で弾いて遊ぶリィラ。サニーの制止の声などは完全に無視だ。

 同時に男根を激しく締め付けながらのストロークを繰り返され、敏感な部分への同時にもたらされる刺激に思わず甘い声を上げてしまったサニーだが、それは余計リィラの加虐心を煽ってしまう。


「女の子なのか、男の子なのかわかりにくいことなってるわね?」

「ひぃぃっっ♡やめてよぉっっ!?」


 女としてイジり回される快楽と、男として搾り取られる快楽。

 サニーは涙目になりながら懇願するが、それが聞き入れられるはずもない。

 むしろリィラは楽しげにサニーを追い詰めていく。こうなった彼女はキスキルも引くほどのサディストだった。


「あひぃっ♡」

「あー、また出た?とんだ雑魚チンポね」


 小馬鹿にするように囁く。ナカに出されるのなんて誰も気にしてなかった。

 そうしてキスキルとリィラに揃って弄ばれ、男根がうんともすんとも言わなくなった頃。

 様子を見に来たルーナはだらしなくヒクヒクとびくつくサニーにタメ息をついた。


「もう出にゃいぃ……たたにゃいからぁ……ルーナぁ……たしゅけてぇ……」

「ハァ……団長、だから言ったのに」

「だってぇ……」


 ネット漫画とリアルは違いますよ?と軽く止めたルーナだが敢行したのはサニーだ。

 呆れたようにルーナはサニーの元に近付いてく。やっと助かったぁ……とサニーは安堵しかけるが。


「ひゃひぃっっっ!?」

「こうすれば勃ちますよね?」


 ずぷん♡とルーナの細く靭やかな指がサニーの肛門に侵入していく。本来なら排出するだけの場所なのに、逆方向に無理矢理侵入されていく感覚にサニーは混乱していた。


「なんれぇっ……おしりなんかっ……ひぎっっ♡」

「殿方はこうすると勃つんです♪」

「にゃ、にゃにいっへっ……あっ♡」


 ぐちゅぐちゅ♡とナカでかき混ぜられ、身体が熱くなる。気持ち悪い筈の排泄感に、何故か快感を感じてしまう。


「やらぁっ♡おひりやらってばっ……ひああああっっ♡」

「ほら、元気になりました」


 淡白に伝えるルーナ。その言葉通り、サニーの男根はまた固さを取り戻してしまっている。


「むりぃ……もうむりだからぁ……」

「ちなみに、こんなモノも」

「お、いいねぇ♪」

「ふーん、面白そう」


 サニーが根を上げたので軽く休んでいたキスキルとリィラは、ルーナの見せるソレをニヤニヤと眺めていた。

 ルーナが持ってきていたバッグの中にはちょっとした「オモチャ」がはいっていた。

 前穴に挿し込むバイブ。

 乳首を弄ぶためのローター。

 お尻を弄ぶための……

 それらが並べられていくのをサニーは顔を青くしながら見ていることしかできない。いきり立つ男根とは裏腹に腰はとっくに抜けている。

 このオモチャは全てサニーの勃起を継続させるためのモノだと、嫌でもわかってしまう。


「む、むり……ひゃぅっっっ♡」

「無理じゃありません♪」


 ルーナの蜜壺が限界を迎えても勃起したサニーの男根を飲み込んでいく。愚直に反応し快楽を求めるソレにサニーは振り回されることしかできない。

 同時に女の子の部分も苛められ始めれば、サニーは口を魚のように開閉した。


「やめへぇっ……おかひっ……おかしくなるかりゃぁっ♡」

「いいですよ、壊れてください」

「ひああああっっ♡」


 どぴゅっとだらしなくルーナのナカに精液を吐き出し、男女両方の絶頂を同時に迎えるサニー。しかしそれでも責め苦は終わらない。

 キスキルとリィラも再び参加してきて、ルーナも含めた三人にひたすらに遊ばれていく。

 何度も精液を搾り取られ、意識を失っても無理矢理起こされて、ふたなり化の効力が消えるまで犯され続けた。





「……」


 あれから数日は経ったが、さしものサニーも部屋に籠りきりになることとなった。

 捕えていたはずのキスキルとリィラはいつの間にか脱走してるし、ルーナに文句をつければ「でも気持ち良かったですね」と軽く言い切られる始末。

 色んな大失敗に流石のサニーも堪えたようだ。

 とはいえこれ以上塞ぎ混むのも彼女のプライドが許さない。


「仕返ししてやるわ!」


 ふんぞり返って部屋を飛び出ていつものようにルーナとこれからの算段を交わす。

 やっと戻ってきた日常にホッとしつつ逆襲してやる!と意気込むサニー。

 そんな彼女の元に、写真付きのメールが届いた。まさかのキスキルとリィラからのメールだ。

 また小馬鹿にして!と苛つきながらもメールを開き、写真を見てサニーは固まった。

 写真の中の二人はニッコリ笑いながら棒を持っていた。

 よくよく見ればそれは妊娠検査薬。そして二人が手にしているのは陽性反応を示す結果の出たそれ。


「…………は?」


 呆然と呟くサニー。

 メールにはこう添えられている。


『O☆ME☆DE☆TA♪』

『セキニン取ってね、パーパ♪』


 キスマークを添えられたメールにワナワナと震えるサニー。

 女性である自分が薬で生やしただけのもの。それで妊娠なんて……と信じたくない光景に思考が停止する。


「おや、団長。顔が真っ青ですね」

「な、なんでもないっ!」


 隣にいたルーナに話しかけられ、慌てて現実逃避するサニー。されど再び見たルーナの手には、あの二人が持っていたものと同じ妊娠検査薬がある。その結果は……


「陽性ですね」

「!?」

「つまりオメデタです」

「!?!?」


 心底嬉しそうな笑顔で祝福してくるルーナに、サニーは言葉を失う。

 どう見ても冗談を言っているようには見えない。本気で喜んでいる。

 もはや「父親」が誰かなんて火を見るより明らかだった。


「おめでとうございます、パパ♪」

「ち、違うもん……あたしはパパじゃないもん……」

「ではどちらでしょうか?ママですか?」


 ルーナはどこまで本気なのかわからない。というか冗談を言うタイプでもなかった。

 サニーはくらくらとする頭に耐えきれずへたり込む。


「頑張ってくださいね」


 軽い気持ちでふたなり化の薬を飲んだら三児の父(母)になっていた。

 キャパオーバーのサニーが気絶するまで数秒もかからなかったという。

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