『ゴーティス・デリュージ・デアボリック』
・『魔術回路の質』:A
・『魔術回路の量』:EX 無尽蔵
・『魔術回路の編成』:やや異常
・『魔術属性』:空
・『性別』:男性
・『属性』:混沌・悪
暴君に属する。
自身が自由であることは大事だが、他者の命や自由には関心がない。
混沌故に指図を受けることを嫌う。
力で屈服させた場合のみ従う。
また、誰かと協力するのは強大な敵と対峙する時のみである。
名誉や自制を弱点として、軽蔑する傾向にある。
◆特徴
・身体が半透明
片目が髪で隠されており隠されているほうは透き通った青目
誰かと会話しているかのように振舞うが、
実際に十二分割した己の精神と会話を重ねている。
宇宙の外から飛来した邪神の知識が豊富。
夢幻を現実が如く語るが故に周囲から見れば狂人としか映らない。
◆使用魔術:『海洋魔術』
858年の歴史を有する魔術。原初の海に由来する。
旧くから生物は海より育まれたとされ、母なる海と称される。
原初の混沌へと接続することで生物の細胞へと干渉が可能。
これにより自らの肉体を深海においても活動可能な身体に創り変えている。
未だ解明されない神秘の宝庫として現代・近代において失われることのない神秘を有する特異な魔術。
水面は境界線と捉えられ、別の世界が存在すると古来から考えられている。
また、海上にて発生する消失は異界へ誘われたとされる伝承が多くあり、
海・海底・深海は死の国、現実とは異なる世界への入り口とされる。
この不可解、未解明であるという神秘を利用することで異界送りを可能とする。
◆礼装
『創誕の種児(クリエイションシード)』
直径4センチほどの青白い赤子のようなもの。
進化、発展を促す種子。ゴーティスが生成する超進化薬。
根源のその先。現宇宙を超えて外へと至り。それでも辿り着くには遠すぎる過程。
見果てぬ世界。知り得ぬ根底。遍く可能性を内包する無限。
この世界とは異なる知識から引き出された
『この宇宙に在らざる存在』によって『人類を発展』させることを目的とした魔術礼装。
人類進化の系統樹に新しい分岐点を造り出す、本来、存在しえない未来を産む脅威である。
◆至上礼装
『宇宙源液((アビスボトル)』
金で装飾された小さな小瓶。その中に入った液体となった極小サイズの不定形宇宙。
現在の宇宙に存在する魔術知識、科学知識、そして外なる世界の知識によって混ぜられた
『この世に存在しているが存在していない』、全く新しい宇宙卵。混沌を内包する箱舟。
その概要は正しく混沌。
小瓶から滴り落ちる雫に触れた存在を物質・非物質問わず、概念をも折り曲げ圧縮・分解する。
『この世界の法則を無効化する』性質を有しており、如何なる状況・環境下においても干渉を受け付けない。
圧縮・分解された存在の視認することのできない生命力や運命力を引き出すことが可能だが、
中身を取り出す度に使用者はこの世界の存在にも、外の世界の存在にも該当しない
世界観が異なる全くの異物に成り果てる。
◆階級
ロード級の権威を有し、一般的な魔術師たちから絶大な羨望と期待の眼差しを受けている。時計塔の重鎮、彷徨海の怪物たちから忌み嫌われている。
一方、アトラス院とは後述の関係により絶大な信頼を獲得している。
封印指定済み。
◆経歴
発端はロンドンを海に沈めかけた行為にあり、これは彼にとっての代儀式とされる。
その際に彼を基盤とする新たな新人類を目指した宗教団体
及び参加していた魔術師たちはそのすべてが海底へ沈んだとされ、深海の更に奥深く、異界、別次元の領域へと誘われ大半が失われる。
その内の数十名生死不明なまま何処かへ消え去った。
◆アトラス院
・深い関りもっており、アトラスの契約書を個人で所有している。
・ゴーティスはアトラス院のスポンサー
(宗教団体とは関係なく資金に恵まれている)
・ゴーティスの演算によって1000年間先の『人類存続』の可能性が10%上昇する。
・種児によって本来訪れるであろう惑星の終わり、死に絶えた星の結末が1.8倍ほど先延ばしされる。
終末を回避する可能性の示唆、人類の可能性を演算・計算・あらゆる手段をもって可能であると指示している。
無論。アトラス院にとっても彼は異端としか映らない。
・不可能だと証明されていることを可能であると提示し、信じ疑わない。
・大いなる脅威へ屈することのない強靭な精神。
・純粋なまでに人類を未来を愛している
アトラス院の在り方を根底から覆すような存在を認めてはならない、
もはやその過程は過ぎ去った。
彼の在り方に正しく、人類の強さを垣間見たのだから。
◆素養・能力
自らの思考を分割する分割思考の使い手、最大12まで思考を分けられる。
分割思考はアトラス院の錬金術師の術技であり、彼もまた錬金術に精通する。
本人にその気はないが他者への洗脳教育・宗教制度の構築を最高峰レベルで行える。
『海洋魔術』を用いることでの他者の身体への干渉・改造が可能であり、
彼の下へ参じた魔術師たちは例外なくこの手術を施されている。
その数は時計塔の半数以上、現在はごく少数に収まっている。
◆行動原理
新人類の果て、根源を超え、外の世界を超え、更なる11次元をも目指す。
人類の集団による成長、発展に通ずるもの全てを肯定する。
◆新人類の特性・条件等(一部抜粋
・事前に『明記』された使用料を物質・非物質・概念問わず代償として支払うことで外なる神から性質と知識を得る。
・『高い変形・自己改造能力』と情報学習能力
・必要に応じて自らの組成や構造を改変、魔術回路や器官等を新造、既存の器官の強化や機能の追加をする事が出来る能力。
・即時即座に環境へ適応・適合、自己進化する
・神に縛られない人類、人類に依存しない神。代償と契約による共存的な共生関係。
・滅ぶ運命がある星ならば外宇宙による干渉があれば、異物が混じるならば運命は観測不可・予測不可となり得る。
・宇宙と同格、それ以上の神秘性を有する深海に順応することで宇宙規模での活動・行動を可能とする。
学習と発展、成長と進化こそが人間である。
根源と邪神の性質の理解はその先へと行くための前提条件。
魔術師としての到達点が出発点
根源到達してからがスタート!宇宙はもちろん11次元の先を目指している。