ゴロー遺体バレ&アクルビ転生バレ
ゴロー先生の遺体を家族4人で見つけてしまった神木家の夜
ヒカル「…僕は君との間に出来た生命の責任を取る、てポーズを取ったけど最初は『普通』の人ならそうするんじゃないか?な模倣行為だった。僕は求められたら応える人形なところがあったからさ…君が求めている答えを出力しただけだった。」
アイ「なんとなくわかってた。だから一度ヒカルに別れを切り出そうかと思ったよ?私。だって『家族を作る』て言う望みは叶ったし。なのに、君が言ったんだよ
『僕も家族にして欲しい』て。互いに家族に憧れを持って欠けたモノを求めて傷を舐め合う関係だったけど…嬉しかった」
ヒカル「『それじゃダメだ、子どもと君達が幸せにならない』て教えてくれたのが先生だった。
優しい人だった。僕には兄みたいに接してくれた。」
アイ「私もそう…散歩に付き添ってくれたりお腹の子ども達に良い音楽や体操とか教えてくれたよ」
ヒカル「…あの日、先生亡くなったのは僕のせいかも知れない。先生に無邪気にお願いしたんだ。
『カブトムシやクワガタ取りたい』なんて…」
アイ「偶然だよヒカル…責めないで」
ヒカル「僕は…」
アクア「明かす、べきなのか?僕は…」
ルビー「パパ、ママ…私2人に話たいことあるの」
ヒカル「ごめん、情け無い姿見せたね…どうしたんだい?」
アイ「ルビーショックだったね…大丈夫?」
ルビー「実は私ね…前世の記憶があるの…治らない病気にかかって親からも見捨てられてこの病院で入院してた。明日が来るかどうか分からない暗い光のない世界にいる気分だった。そんなところにいる私に寄り添ってくれたのがゴローせんせだった…ママ…アイの話もいっぱいしてね、アイドルになる夢の話もしてね…夢の話ができることがとても嬉しかった…その時恋もして16歳になったら結婚の話考えてくれるって約束して…結局私は16歳になる前に死んじゃったけどせんせに看取られて寂しくなんかなかったんだ…ゴローせんせ…うぅぅぅ…」
ヒカル「ルビー、ずっと独り、耐えてきたんだね…もう我慢しなくて良いよ」
アイ「ルビー、よしよし…」
ルビー「ごめんね…抑えきれなくて…パパもママもつらいのにごめんね…」
ヒカル「謝らなくていいんだよ、ルビー。つらい思いをしてたんだね…」
アイ「話してくれありがとう、ルビー。そっか…ルビーもゴロー先生と面識あったんだね…」
ルビー「今まで黙っていてごめんなさい…話すのが…また離れられるのが怖かった…ごめんなさい…」
ヒカル「うん、うん、大丈夫。どこにも行かないよ。」
アイ「そうだよ。私達はルビーの一生の味方だよ。」
アクア「(今が全て明かす時だな)…皆が思ってるほど悲しい物語じゃないよ。」
ルビー「アクア…?」
アクア「俺も実は前世の記憶があるんだ…前世の俺は
…医者をやってた。」
3人は驚いた様子でこちらを見る。
アクア「親がいなくて愛が分からなかった僕にさりなちゃんは愛を教えてくれた。まっすぐに好きと言ってくれて本当に嬉しかった。ヒカル君とアイちゃんは僕を頼ってくれた。『自分を大切にしろ」って叱った形にはなったけどね。でもそれがちゃんと伝わってた。短い間だったけど全部大切な思い出になってる。今までもこれからも。」
ヒカル「まさか…」
アイ「もしかして…」
ルビー「嘘…」
アクア「僕自身の不注意で一度は死んじゃったけど…皆とまたいっしょに会えて…雨宮吾郎は今幸せだよ。」
そう言い終わるとルビーがアクアの胸に飛び込んできた。続いてヒカルとアイもアクアを抱きしめた。
ルビー「せんせ…!せんせ…!!」
ヒカル「吾郎先生…ずっとお礼を言いたかった…!」
アイ「吾郎先生…!私達は今こんなに幸せだよって言いたかった…!」
アクア「うん…うん…うん…」
カミキアクアは噛みしめる。今日までのことを、今日のことを。
ルビー「お兄ちゃん…せんせ、覚えてる?16歳になった時の約束」
アクア「ああ、覚えてる。16歳になったら…」
ルビー「良かった!結婚してくれるよね!!約束だったもんね!」
ヒカル「あく、え?ちょ、先生?」
アイ「先生?アクア?お母さん、混乱してるんだけど…」
ルビー「お兄ちゃん結婚しよう!」
アクア「」
ーーーなんやかんや誤魔化したが、家族の距離が完全にバグった。
ルビー「お兄ちゃん、せんせ♪」ベタベタ
ヒカル「アクア、何かして欲しいことあるかい?先生としてのお願いでも構わないですよ」
アイ「アクア、今日はケーキ買いに行こうね。」
姫川「久しぶりに家に来たら…弟を中心に全員ベタベタしてる…なんだこれ」
アクア「みんな色々反動がね…」
ヒカル「大輝、君も来るかい?」
大輝「ええー…本当分からない。分からないけど…アクア、後ろからおまえを抱きしめたら良いのか?」
アクア「大輝兄さん⁈」
大輝「いや…すまん。少し羨ましく思った」
大輝(…暑いな。だけど)「あったかいな」
ヒカル「この暖かさ、忘れないよ僕は」