コールボーイ海賊2

コールボーイ海賊2

【閲覧注意】刺青囚人総合シコスレ その5

・R-18

・海賊が酒場で出会ったモブ一般人とワンナイトラブする話






 その夜いつもの酒場に行ったらいきなり知らない男に肩を組まれたんだ。そいつは人間離れした高身長で「まあまずは駆けつけ一杯」とグイグイ盃を押しつけてきた。見れば他の客たちもすっかり出来上がっていて、日ごろ抜け目ない店主まで破顔してこっちを見てやがった。意味がわからず少し怖かったが、まあそれが目的で来たんだしとグイッとその盃を空にすると、店から大袈裟な歓声があがった。「いい飲みっぷりじゃねえか、気に入ったぜ」なんて何様かと思うような評価を口にする男にポンポンと背中を叩かれて俺はあれよあれよという間にその酔いどれ集団の一員になった。

 『海賊』と皆が呼ぶその男は何か良いことでもあったのかひどく上機嫌で「こいつは俺の奢りだ」とどんどん俺に酒を飲ませた。いつもは飲まない店主さえもどんな手管を使われたのか赤い顔でフラフラしていた。はてこれで何が何杯目だったかと伝票片手に首を傾げる店主に「空いた瓶の数を後でかぞえりゃいい」と海賊はケラケラ笑っていた。とにかく楽しい酒で、何がそんなに楽しかったのかは何ひとつ思い出せないが、グラスに口をつける前に髪を耳にかける海賊の仕草がひどく艶やかで色っぽく目に映ったことだけは記憶に残っている。そう、とにかく長く美しい黒髪だった。

 気づけば俺と海賊は近所の待合の一室に雪崩れ込んでいた。

 なんでそんな流れになったのかは全く覚えていないが、とにかく俺たちは興奮していた。部屋の襖を閉めた途端その場で互いの唇を貪り合った。いや正確にいえば、俺より一回り大きい海賊の唇と舌に俺のほうが一方的に蹂躙されていた。どちらが飲んだともわからない酒の味が唾液を基酒にクチュクチュと混ざり合い、頭が高い位置にある海賊の口内から俺の口内へとどんどん流れ込んできた。コクコクとそれを飲み下すたびに俺はどんなカクテルを飲んだときよりも強い高揚感を覚えた。

 海賊にどんなモノが生えてるか知りたくて手を伸ばしたら制されて、なんだ今さら湯でも浴びる気かと思ったらいきなり体が宙に浮いた。酔いがそこまで回ったのかと思いきや俺の足は本当に宙に浮いていた。

 「焦んなよ……」

 唇に吸い付かれながらそう言われて体が規則的に揺れる感覚と海賊の髪が一定方向に流れる様子から俺はいま海賊に抱えられて運ばれているのだと気がついた。やがて頭の後ろに柔らかい布の感触がして、海賊の顔の後ろに天井が少し見えたから布団に降ろされたのだとわかった。胸元を寛げられ首筋に海賊の舌が這ったところでようやく俺はハッとして我に返った。

 「待て。俺、こっちの経験は」

 呂律が回ってホッとしたのも束の間、唇の真ん中上下に何かが当たった。たぶんそれは海賊の人差し指だったと思う。

 「しー……俺に任せな」

 吐息たっぷりにそう言って静かににっこりする海賊の顔を見たら何もかもがどうでもよくなった。俺の乳首に歯を立てる海賊の頭を両手で抱えると持っていないはずの母性が疼くのを感じた。あんなデカイ男でも片手で掴めるくらい小さくて母親の乳を吸ってた時期があるんだよな。海賊の舌と手は俺の体温とちょうど同じくらいの熱さで、愛撫がしっとり肌に密着する感じがしてとても心地良かった。徐々に下にさがっていく海賊の頭の後ろを艶やかな長髪が追いかけるように俺の腹の上を滑っていくのが少しくすぐったかったような気がする。二階にあるその部屋は窓から提灯の明かりと外の喧騒が届いていて、俺の恥ずかしい姿を浮かび上がらせたが情けない息を掻き消してくれた。

 ついに俺の股間に辿りついた海賊が布越しに頬を擦り寄せて楽しそうに笑った。

 「ははッ、ガチガチだな?」

 これから起こることをじんじんする頭の片隅で想像した俺はどうしてもそれを見たくなって上体を起こした。あっという間に俺の下半身から全ての衣服を取り去った海賊は、俺のソレを逆手ですっぽりと根元まで包み込むと、大きな手のひら全体を使ってゆっくりと一扱きした。絶対に自分の手のひらでは出せない広い範囲の快感が同時に起こり俺はビクビクと震えて呻いた。

 「見てな。俺と寝たがるやつは皆これをやりたがる」

 そう言うと海賊は俺の背中に回り込み後ろから抱きかかえた。てっきり咥えてくれるものと思い込んでいた俺は初め海賊が何をしようと俺の股間で手を動かせているのかわからなかった。しかし薄明りのなか目を凝らしていると急激にソコから初めての感覚が上がってきて俺は一気に理解した。そしてあまりの僥倖に感動した。

 海賊はその長く美しい髪を俺のソレに巻きつけて扱いていた。

 その質感は細くしなやかな線が幾重にも輪状に重なった上質な織物のように滑らかで、繊細な襞のひとつひとつが俺の形に沿ってうねり、俺の快楽のためだけにその姿を自在に変えていた。微々たる刺激が数の暴力で絶え間なく襲いかかってくるようなとてつもない快感だった。

 「どうだ?」

 耳に口づけながらそう問うてくる海賊の声はやはり楽し気だった。もはや俺は酒に酔っているのか海賊に酔っているのかわからなくなっていた。良すぎる。もったいないもったいないと思いはしたものの、肩からしなだれかかってくる髪越しに乳首をそっと撫でられただけで俺の肌はもう限界だった。

 自分でもびっくりするような声が出て俺は射精した。ぐったりと海賊にもたれかかりながら己の股間を見下ろすと、亀頭に巻きついた黒髪の隙間から白い精液が滲み出てくるのが見えた。間違いなく人生で最高の射精だった。

 「良かったか?」

 俺の前に回り込んで膝に乗りながらそう尋ねる海賊の体はずっしりと重かった。腿の上に腿の筋肉がぴったり密着する感触がして、海賊が下に何も履いていないのがわかった。俺は息がまだ整わず、首を縦に振るので精一杯だった。それを見て海賊は満足そうににっこりし、俺の首に腕を巻きつけて唇を啄んだ。

 「次はお前が俺を良くする番だぜ」

 ゴリッと俺の臍あたりに硬い何かが当たった。そういやこいつ拳銃なんか持ってたなと唇を繰り返し啄まれながらボンヤリと思い出したが、海賊に手を導かれ、ソレをぎゅっと握りこまされて目が覚めた。

 「デ、デケエ……!」

 思わず心の底からの感嘆の声が漏れた。それは海賊のモノだった。デカそうだと期待してはいたがソレはそれ以上だった。海賊は大きな手を俺の手に添えてソレを扱きはじめ、切なく息を吐いた。それを聞くうちにまた硬くなってきた俺のモノをソレと一緒に握らせると、海賊はもう一方の俺の手をとってやはり股間に導いた。

 「両手使ってくれ……」

 唇の間に舌を割り入らせながらそうお願いしてくる海賊の声はそれまでになく苦しそうで、俺はひどく興奮してしまい、海賊の希望通りに夢中でソレを扱いた。片手で十分の俺のモノと両手でやっとの海賊のモノを具合良く一緒に扱くのは難しかったが関係なかった。海賊の息は荒くて、絡ませ合う舌からはようやく酒の味が抜けて海賊本来の味がわかるようになっていた。俺はもう目先の快楽だけじゃなく、海賊そのものが欲しくなっていた。

 ふいに海賊が俺の唇に唇を寄せるのをやめた。その腕がもう俺の首に巻きついていないことに同時に気がついた。離れていく海賊の顔は髪に隠れていて表情がよくわからず、俺は急に不安になった。俺は海賊のシャツすらまだ脱がせていなかった。

 「教えてくれ。俺は何をしたらいい?」

 もう自分で考える頭が全く残っておらず無様に俺はそう尋ねた。

 「……言っただろ?」

 そう言って海賊は俺を押し倒した。長い髪がサラサラと頬にかかって、一瞬、椿がポトッと落ちる心象が俺の頭を過った。だが海賊は俺のモノを右手で掴んで腰を浮かせると、垂れる髪を左手で片方の肩にまとめて寄せて、艶やかに微笑んだ。

 「俺に任せな」


 ここから先は俺と海賊だけの秘密だ。あいつ本当は店主を酔わせたら仲間と店を襲うつもりだったらしい。だが何か良い情報を掴んだとかでご機嫌になり計画は取りやめ、逆に景気よく店に大盤振る舞いしてたんだと。良い客だか悪い客だかわかんねえなって混ぜ返したら実際どうしてああなったか記憶がねえって肩をすくめてた。その情報のおかげで明日は大仕事だという割には追い酒をやめねえから明日に響くぜって忠告したんだが、飲まなきゃその明日すらねえのさって少し暗い顔してたな。

 俺も相当酔ってたんでね。あんたが気にしてる妙な刺青とやらは残念ながら記憶にねえ。

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