コハルから引っこ抜く話
"ええっと…ごめん、もう一回言ってもらえるかな?"
「……っ!だから…っ!す、座っちゃったの!たまたま!」
"そんなに挿入るまで気付かなか「きっ気づいたから!びっくりして転んだ拍子になの!」
助けを求める文章に呼び出されすっ飛んで来ると、そこにいたのはやけにモジモジしているコハル。声を掛けると頭から湯気を吹き出しながらふん掴まれ、多目的トイレに連れ込まれて今に至る。
"……で、お尻の中に入って取れなくなっちゃったと"
「…………(コクリ)」
"他の人には相談した?"
「い、いいい言えるわけないじゃない!こんな、こんな…恥ずかしい…こと…」
言っている途中でぷしゅ~、とまた湯気を出しながら顔を覆ってしまった。
聞けば本人曰く、座ろうとした場所に没収品があり、それがお尻に深々と突き刺さってしまったとのこと。…少々、無理がある気もするが。
"それで、私はどうすれば良いのかな?"
「……!……………………っ、て」
"え?"
「取って!欲しいの!」
"…取るって、どうやって"
「手を入れて!つかんで!引っ張るの!……こんなこと、先生にしか、頼めない…から……」
だんだん声を小さくしながら、たすけて、と顔を伏せてか細い声で言う彼女の頼みを、断るわけにはいかなかった。
「その、あんまり…見ないで」
数十秒後。汚れるかもしれないから、と服を脱いだコハル。……なにも全裸になる必要は無いのではないか、という質問を顔を真っ赤に染める彼女にはぐっと呑み込み、
"じゃあ、お尻をこっちに向けて、便座に腰掛けて"
と、そこであることに気がつく。
潤滑剤が無い。キヴォトスの生徒は頑丈とはいえ、痛みは感じる。切れたり、出血はせずとも彼女に痛い思いをさせるわけにはいかない。
買いに行く…前に、一旦どんな状態か見てから行くとしよう。もし他に必要な物があれば一緒に調達できるかもしれない。
"ちょっと触るよ"
コクコク、とコハルが頷くのを確認してから尻たぶに手を当て、そっと開く。そこには
"……!こ、れは…"
きゅっとすぼまる小さな蕾…ではなく。
ひくひくと蠢くそれは、ぷっくりと膨れて縦に裂け目が広がり、若干開いた穴からは少しずつ少しずつ腸液が漏れ出て、ぬるぬるてらてらと周囲を濡らしていた。
潤滑剤の有無は杞憂だったようだが、もはや排泄口というより一種の性器と成り果てた肛門を見て、ごくりと生唾を飲み込む。
"ねぇコハル、これって普段から…"
「言わないで!」
後ろを向いていても耳まで真っ赤になっている彼女に先生は口をつぐんだが、
「エッチなのは駄目、だけど……」
「その、お尻なら、エッチじゃ……ない、から……」
"そう、だね……?"
白状と共に謎理論を展開するコハルを曖昧に流しながら先生は別の疑問を口にする。
"ところで、刺さってるものが見当たらないんだけど"
首を傾げる先生。
「だって、中に入っちゃってるから…」
何を今更というような困惑混じりのコハル。
"……そっか。……そうだよね"
当然と言えば当然の答え。手を入れて引っ張るというのはこういうことだったか。
"……よし、入れるよ"
「……うん、きて」
少し深く息を吸って、同意を取るというよりは自分に言い聞かせるように宣言し、意を決して開きかけの濡れた蕾に指を二本。ずぶずぶと挿れる。
およそ出口とは思えない程にすんなりと入ったが、
「…んぁっ」
"わっ!"
コハルの声と、指に伝わる感じた事のない臓器の感触。二つのことに驚き、
「ぁお゙っ!」
ちゅぽんっ!と。入れた指を思わず引き抜いてしまった。
同時にぷしゅっ!と少女の股から液体が吹く。
"ご、ごめん!"
僅かに頭を震わせながら、少し荒く鼻息をつくコハル。しかし怒るのではなく、恥ずかしそうに小さな声で言う。
「ご、ごめんなさい…私も、人に触られるのは初めてで…びっくりして変な声、出ちゃった…」
「少しずつじゃなくても、大丈夫。入ってるの、先生の手より、お、おっきいし…」
そして告げられる衝撃的な事実。
"…わかった。じゃあ、もう一度入れるね"
"痛かったり、苦しかったりしたらすぐに言うんだよ"
じゅぶ…っと。今度は開いた手を縦に少しすぼめながら中指からゆっくりと挿れていく。
「ん、はぁ。ぉ…っ」
"大丈夫?"
「だい、じょう…ぶっ…っはぁ」
声を掛けながら少しずつ、奥へ。手首辺りまで入ったところで中指の爪がこつん、と異物に当たる感覚がした。
「んっ!」
"これで合ってる?"
こんこん、と指先で異物を軽く叩いて聞いてみる。
「はぁ…はっ。うん、それで合ってる。はやく…とって。おねがい」
"わかった。ちょっと待ってね…っ!"
ぐぐっ…と手をさらに入れて取ろうとするが腸液で滑ってしまい、うまく掴むことが出来ない。
「んおお゙ぉ゙っ!せっ、先生ぇっ!ぎゃくっ逆!押し込むんじゃなくて取ってぇ!」
"ごめん!わかってはいるんだけど…!"
腸内に入っている異物は余程大きいのだろうか。押されて奥に入った拍子にぼこり、と少女の腹の少し横が蠢き形を変える。
「あ゙あ゙あぁ駄目っ!壊れちゃうお腹がぁおかしぐなるうぅ゙!」
"ごめんね…!もうちょっとだけ、待って…っと!よし掴んだ!"
体内での格闘の末、ようやく中の異物を掴む。
「あ゙っお゙ぉ゙っはっ、はやっ早く取ってぇえ!」
ずっ…と持ったまま手を引くと出口で詰まる。今取り出そうとしているのは異物に更に大人の手が追加された大きさ。引っ掛かるのも当たり前だ。
"でも、このままだと裂けるんじゃ"
「だいっじょうぶ、っあ、だからぁっ!」
数秒の逡巡の後、覚悟を決める。
"……、抜くよ!"
だがそこで少女は気付いた。気付いてしまった。先程、たった二本軽く挿れた指を抜かれただけで達してしまったのだ。腹の中を半分以上は占めていそうなディルドを、それも手首ごと一気に引っこ抜かれてしまったら…自分は、一体どうなってしまうのだろうか?
「先生、ゆっ…!」
ゆっくり、という少女の願いはしかし間に合わなかった。
ずるるるるるるっっっ!と身長150cm足らずの少女の体内に収まるとは到底思えないような、コハル自身の腕よりも太い物体が引き抜かれる。
「あ゙あ゙あ゙あああ゙っ!あおおお゙ぉぉぉ゙だっ駄目ぇえええ゙っ!」
50cmはあろうかという長さの極太ロングディルドが容赦なく大腸を、結腸を、直腸を、肛門を余す所なく磨り上げながら出る感覚に視界がヘイローがチカチカと瞬き、ジョロジョロと無意識に股間から尿が断続的に漏れ出る。
凄まじい快楽と排泄感に塗り潰された、まるで永遠のように感じる数秒間。
それが終わった後に残されたのは、白目を向いてよだれを垂らし、股からもはや判別がつかない液を吹きながらがに股で便器へ抱きつく十五歳の少女の姿だった。
腸液でねとねとのディルドを横に置いて先生は声を掛ける。
"だ、大丈夫?"
どう見ても大丈夫そうではない状態だがそれ以外にかける言葉が思いつかない。
「……っぁ、っかひゅ…はぁ、はあっ」
返事もままならず、掠れた息を吐くだけのコハルであったが、突然その身をビクリと震わせる。
「っあ!嫌ぁっ!降りてきて、出ちゃ、せんせぇ見ないでええぇぇぇ!」
"…え?"
次の瞬間、だらしなく口を開きヒクヒクとしていた肛門がもこり、と盛り上がり内部で息を潜めていた少女の拳より一回り大きいボールが次々と出てきた。
「──────────────────っ!」
"っコハル!?"
声にならない声を上げて腰をがくがくと震わせ、目を白黒させつつもせめて意識だけは失うまいと便器にしがみつくコハル。
必死に尻を閉じようとする少女とは裏腹に開ききった肛門は直腸をも巻き込みながらぼこぼこと間抜けな音を立ててボールを産み落としていく。
六、七、八…気づけば数えていた先生の前で九つ目を吐き出した所で肛門から直腸を数センチ飛び出させたまま疑似的な排泄行為は止まった。
"…えーっと……これで、全部?"
「…なんこ?」
"なんこ?"
「だから、出てきたのは、何個?」
"九つ…うん、今出したので九個目だね"
「……そう」
息も絶え絶えのコハルはすぅ~、と深呼吸するように鼻から息を吸うとおもむろに左手で尻たぶを軽く引っ張って肛門を、てろんと情けなく飛び出た直腸をよく見せるように差し出す。
「…んっ…ふぅ……あと、いっこ」
"…へ?"
「あといっこ、この辺にあるから。とって」
空いた右手で腹の横辺りをなぞる。少女が指し示すその位置は。
"……肘まで挿入っちゃうよ…?"
「いいから、とって」
右手の方も反対側の尻たぶに添え、両手でぐばぁ…っと尻を広げるコハル。
"…大丈夫、なんだね?"
念を押すように、確認を取る。
「うん、だいじょうぶ。だから」
はやく、と少女が言う前に先生が飛び出た直腸を押し戻すように拳をずぶり、と沈み込ませると。
キヴォトスのトイレ、その一室に。
嬌声が、響き渡った。