ケガしたワタルさんがキョジオーンに助けられたあと舐められる

ケガしたワタルさんがキョジオーンに助けられたあと舐められる

miniリュウ

文字もリョナ描写も超初心者で拙い文でオチもないのですが、それでも良ければどうぞ

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暗い森の中、遠い目で星を眺めて浅く息をするワタル

ほつれた自慢のマントの内側から小さなコマタナが心配そうにこちらを見ているのに気がついて、安心させようと微笑みかけるが、実際は途方に暮れていた


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ジョウト地方から遠く離れたパルデア地方に変わったドラゴンタイプのポケモンが居ると聞いて、わざわざスケジュールを空けてバケーションしにきたワタル

そのドラゴンポケモンの生息地に向かう途中、森の中で迷子の困ったコマタナを見つけ群れに戻してあげようと道をそれ、そしてその途中好戦的な野生ポケモンの群れに遭遇してしまった

ポケモンを繰り出して対処すればいいのだが、コマタナを庇いながらだったので動作が遅れてしまい、正面から突進されて跳ね飛ばされて、抱えていたコマタナごと崖から転がり落ちた

幸いにも落下中に突っ込んだ木々が勢いを弱めてくれて、コマタナもワタルも致命傷は負っていない。だが腰に着けていたモンスターボールがいくつか木の枝に引っかかったのか見当たらない、それも狙ったかのように飛べるポケモンの入ってるボールだけ消えている

(まいったな……そうだ!ポケベルで空飛ぶタクシーとやらを…っ)

圏外の表示に力が抜ける。希望が薄れたら今度は腹部の痛みが大きくなっていく

「っう……!」

気がつけば背中も痛い。ポケモンの技を真正面から受け止めて崖から落とされたのだから当然だ、むしろ意識があるだけ運がいい

(バケーションのつもりが、大変なことになったな…)

動けばさらに傷が広がるし、また好戦的な野生ポケモンに合えば最悪。人が通りかかるのを待つか、ワタルのポケモン達が異変に気がついて見つけてくれるのを待つかだ


―――――――――


という流れで、ワタルとコマタナは夜までその場にじっとしていた。

痛みは増しているが眠気も出てきた、野生ポケモンにいつ襲われるかもわからない森の中で寝るのは危険だとわかってはいても、少しだけ目を閉じたくなる

(早く…誰か来てくれ……)

そう願い星を眺めていると、遠くの方から重い足音が聞こえた。それはどんどん近づいてくる、凶暴なポケモンだったらと警戒しコマタナを抱き寄せる

茂みをかき分けて現れたのは、土っぽい茶色い体に四角い塩を段々に積み重ねたポケモン、キョジオーンだ

ワタルを敵とは思っていないようで、むしろ助けようとしてくれている雰囲気だ

『ジオッジオッ』

ワタルの胸元を指さして、両手を広げる

「?……脱げばいいのか?」

キョジオーンが頷くと、ワタルは痛みを堪えながら上半身だけ素肌を晒した。するとキョジオーンは大きな手をワタルの傷口の上に持っていって、指先を擦り合わせてパラパラと塩を落とした。どんどん痛みが引いていく

「おお…ありがとう。優しいんだね、これならすぐに良くなるよ。背中にもお願いしていいかい」

キョジオーンはすぐに背中にも塩を振りかけて染み込ませる。すぐに傷口は塞がるわけじゃないが、それでもずっと楽になった

「ありがとう、もう大丈夫だ。君が来てくれて本当に助かったよ。なにも礼が出来なくてすまないな…」

礼は要らない、と言うようにキョジオーンは小さく手を振って去っていった

(少し安静にすれば動けそうだな…早くカイリュー達のモンスターボールを探してコマタナを群れに返してあげなくては……変わったドラゴンポケモン探すのはまた今度にしようかな)

落ち着いて今後のことを考えていると、ふと腹の塩を塗られた所にむず痒さと微かな痛みを感じて目を向ける

「コマタナ…塩を舐めてるのか?」

嬉しそうに鳴いたコマタナ。くすぐったいがコマタナは腹が減ってしかたないんだろうと我慢する

「……っふ………ぅ…ふふっ」

コマタナは夢中で塩をぺろぺろと舐めているだけだが、ワタルにとっては優しくくすぐられているような感覚で、つい声が出てしまう

(この声で野生ポケモンの眠りを妨げて怒りを買って襲われないといいが…)

「っは……くっ…ふふ………っ……」

コマタナの動きを気にしないようにと思えば思うほど、逆に気になってくすぐったい。声を漏らさないようにと息を止めても感覚が消えるわけではないから変に苦しくなってしまって、反動で息を深く吸う時に丁度弱い所を舐められて大きな声を出しそうになって慌てて手で口を塞ぐ

「っ〜……も、もう……ふふっ…やめてくれ、ないか…っは……はぁ…!」





✨✨おわり✨✨

読んでくれてありがとうございますm(*_ _)m

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