ケイラク君の素材は人間である説

ケイラク君の素材は人間である説

吊られたエルフ


 43話にて登場したケイラク君と経絡(経天・経獄)の関係について思ったことがあるから書いておくなの


 クオンツの中でもコハクが開発した経絡のツボをつく針撃の型だけどその便利さゆえにあるものを連想したなの

 それはゲームのバグ技で呼び出すデバッグモードなの(前もって言っておくけどなのは別にゲームの内部とかバグに詳しいわけじゃないから間違ってるかもなの)

 人型相手であればバフ・デバフかけ放題なうえに延命や即死攻撃まで可能なあたりにそれを感じてもらえるとありがたいなの

 これを言い換えれば人型相手なら内部数値に干渉できるということなの

「人型相手であれば内部数値に干渉可能」という仕様は破格なの

 どれぐらい破格かと言えば作中のマヌル(攻撃力・与ダメージ1固定)が攻撃力のことを考えなくてよくなるレベルなの

 ゲームならバランスブレイカーもいいところなの まぁチート(仕様)だし仕方ないなの

 これを「経絡(経天・経獄)干渉=デバッグモード説」とするなの


 ではここでケイラク君の話に移るなの

 ケイラク君はどういう仕様か「経絡が表面に可視化されている」うえに「経絡をつくと鳴き声を出す」という機能があるなの

 言うなれば高機能サンドバッグなんだけどファンタジー入ってる分機械が見当たらないクオンツの里でどのように二つの機能を実現させているのか作中では説明がないなの

 ここでなのは一つの仮説を立てるなの

「ケイラク君の素材は人間である」説なの


 ではなぜケイラク君の素材が人間であると言うか、その根拠を挙げていくなの

 それはケイラク君に備わった二つの機能である「可視化された経絡」と「経絡への攻撃に反応」にあるなの

 機械を仕込んだ人形で代用できそうな機能ではあるけどクオンツの里に機械がないことは前述(>>15)の通りなの

 では天然素材で作ることになるわけだけど例えば石材・木材を使うとすると問題があるなの

 それは人間用の経絡がそれらの素材には通っていないことなの

 ゆえに「可視化した経絡を刺激することによって反応を返す」という機能が成り立たなくなるなの

「人型用の経絡をもち、経絡への刺激に反応する天然素材」

 この素材に求められる条件が、ケイラク君の素材は人間であることの根拠のひとつなの


 ケイラク君の素材が「人型用の経絡をもち、経絡への刺激に反応する天然素材」であることを前提としても、その素材が人間であると断言することはできないなの

 なぜなら「人型であれば経絡とツボは類似する」という台詞をもとにすると、人型であれば魔物であっても条件には含まれるからなの

 その上で、ケイラク君の素材が魔物でも、またクオンツでもない人間である根拠を提示するなの

 ケイラク君の素材について、

「クオンツではない」とする根拠は、クオンツの体質にあるなの

 クオンツは大きな苦痛に対して単なるダメージではなく石化という反応を起こすなの

 これは本体の体積・質量に変化をもたらすと同時に硬化を起こすなの

 その高度は金属の針を突き立てられない…だけでなく、経天・経獄を押すことすらままならないなの

 ゆえに経絡への衝撃に反応することもないということでケイラク君の素材として不適格なの

 ケイラク君の素材について、

「魔物ではなく、人間である」とする根拠は…実はないなの

 人型の魔物と人間は経絡がほぼ同じと言及されたがためにそれらを分けて考えることはできないなの

 なので前言を撤回するなの

「ケイラク君の素材は外敵(人型魔物・人間)である」とさせてもらうなの



「経天・経獄デバッグモード説」「ケイラク君の素材は外敵(人型魔物・クオンツ以外の人間)である説」

 これらを続けて書いたのには理由があるなの

 ケイラク君の素材について考察している割に、ここまではその形状に言及していないなの

 おおよそ人型をした猫っぽいイキモノをかたどったケイラク君を見て「素材は人間」などと言ったら正気を疑われるなの

 その上で提唱させてもらうのは

「ケイラク君はコハクが経天・経獄を使用して外敵を改造した成れの果てである」という説なの

 この説には重大な欠陥があるなの

 それは「経天・経獄を用いて人体改造ができる」という描写がなされていないことなの

 それでもケイラク君にはコハクの手が入ったという証拠があるなの

 それはケイラク君のデザインにあるなの

「人型を対象とする」という前提で作られている人形であるはずが、

・「クオンツの特徴である獣耳」

・「手足の長さに対する胴体の太さ」

・「手足や首といった末端部位の区切りの甘さ」

といったデザイン上の欠陥を抱えているなの

 これらの特徴は一言で言えば「絵的にヘタクソ」なの

 絵がヘタクソなクオンツであり経絡に通じている者……コハクによって作られたものであることは明らかなの

「ケイラク君はコハクの手によって作られた」

 この前提は上で上げた説の空白を別の形で補完してくれる材料なの

「経天・経獄を用いて人体改造ができる」という空白を「針撃の型はコハクが開発者である」という事実によって埋めることができるなの

・「開発者であるコハクしか知らない事実がある」

→「それは例えば経絡のツボを操作することによって人体を改造することができるというものかもしれない」

→「ただしそれらは明かされることはない」

という理屈なの

「これが事実だとすればなぜコハクはその技術を使わないのか?」という疑問が出ると思われるなの

 これについては「クオンツには使うだけ無駄だから」と答えることができるなの

 先の文においてクオンツがケイラク君の材料に向かないことを示したなの

 これは「「経絡のツボを突けない硬度に変質する」という体質そのものは変えることができない」ということの実例と言うことができるなの

 なのでコハクは同族に対して人体改造を施す理由がないのだと考えられるなの



 以上「ケイラク君と経天・経獄の関係性」及び「ケイラク君の素材は人間である説」なの

 信じるか信じないかはあなた次第ですなの



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