感想 グレースの残り香
閲覧注意
デッドボールさん、感想めっちゃ遅くなってしまって申し訳ない。グレースの残り香も大変良かった。
のどかはあの1夜の後どこか遠くへ行ってしまったというのは両親も一緒に?ってか1人娘が妊娠して父親が誰かも分からないなんてよく受け入れたな…普通何が何でも問いただすのに、それとも誰かはなんとなく分かった上であえて何も聞かなかったはありそう。
それにしても…拓海のやつ…あの1夜のことゆいに話したのかよ…夢のことかもしれないとはいえ普通話さないだろ…秘密にしておけばいいのにわざわざ話すのは勇気があるというか…なんというか…本当良くも悪くも律儀な奴。
六、七年のどかを探して全国回る2人のガッツはさすがだ。
もう雅海とゆいが出会うシーンで胸が苦しくなる…ここで出会わなければ…本当にあんなことにならなかったのに…
せめて出会うにしても拓海そっくりじゃなかったらなぁ…そっくりに育ったからこそあんなことに…のどかに似た顔つきだったらまだマシな世界になってたはずなのに…
>「母さん過保護なんだよ。俺が遊びに行こうとするとすぐに着いてこようとしてさ。俺もう小学生なんだから、子離れして欲しいんだよ。だから勝手に出かけてきた」
そりゃあデリアンダーズ関連のこと考えると過保護になるよね…
>「へー、なんか優雅〜って感じな名前だね。名字は?」
本人にそんな気ないけど、「生きてるって感じ〜」リスペクト台詞好き
>「花寺!」
>その言葉を聴いた瞬間、あたしの体は凍りついたように硬直した。
見てえ!ゆいの凍りついた顔が見てえ!聞き間違いであって欲しいと願う顔も見てえ!
>そんなのダメだよ。
>そう言いかけた言葉は、声にならずに胸に留まった。
>「うん、わかってる。これは、あたしたちだけの秘密」
>答えながら、あたしは無意識に自分の腹部を手で撫でていた。
>のどかちゃんを探していたんだよ。
>そんな言葉が、今は出てこない。
>出したくない。
この辺の一連のやり取り、ゆいのエゴが出てくるの最高に好きだ。「出したくない」って台詞最高に滾る。
>あたしの言葉に、のどかちゃんの瞳が微かに揺れた。
>あたしはそれに気づきながら、気づかないフリをして言葉を続けた。
俺の読解力ではのどかの感情が分からない、でも分からないけど悶えるわ…
ゆい、のどか、お互い大切な友達なんだけど、本音と建前の入り混じったような会話が読んでてゾクゾクする!
>父親から愛されて産まれてきたんだって、あの子にはそう信じて欲しいから
雅海、信じてくれませんでしたね…信じてたらあんな暴挙するわけない…いやでも今後の展開次第ではどうなんだろう?まだ確定しきれないか…
>ゆいちゃんは拓海くんとちゃんと幸せになって欲しいな。お腹の子のためにも、ね?
幸せ…ぶち壊しちゃいましたね…メチャクチャのグチャグチャに…
>あなたはきっと、いつかあの子と巡り逢うだろうって。
>だって、あの子は拓海に身も心もそっくりだから……
うーん…見た目は似てるけど中身はなぁ…この時点では似てんただろうけど、人って環境で性格変わるという良い見本。
そういえばこのSSや氷雪や母と一緒に写真を撮る日もそうだけど、「香り」が雅海シリーズのキーワードになってるのかな?
>運命で繋がった父と子が再会した時、あたしたちがどうなってしまうのかわからないけれど、でも、だからこそ。
ははは…まさかあんなことになるなんてね…とんでもない不幸だった…雅海は拓海を殺し、成長したら今度はゆいに手を出してしまって…ゆみちゃんの世界が壊れた…しかも最新話のゆい…お前…それでいいのかよ…!!!
デッドボールさん、心がザワザワする素晴らしいSSありがとうございました。
いやー…これからの展開知ってる側からすると全てが悲しくなる…本当にせめて雅海が拓海そっくりじゃなかったらなぁ…本当それだけで展開が大幅に変わるのに…凄くため息をつきたくなる…この悲しみ…
あと地味に気になるんですけど…のどかはゆいにちょっとだけ優越感抱いてたりします?
のどかは自分の欲しかったもの望んでたもの全てをゆいは最初から手に入れてたわけですし…
拓海の初体験の相手であり、その子供を産んだのも自分…ゆいよりも先に拓海と肉体関係を結べた…心の奥底でその喜びをどこかに感じてる可能性…
