グレイドル・ファーストコンタクト

グレイドル・ファーストコンタクト


スーパーでの夕食の買い出し中、俺の肩に掛けたカバンがゴソゴソと動く

「マスタ~ アレカッテ~」

黒いギョロリとした目の銀色の半粘体の生物がカバンから頭を出す


数か月前、愛用していた『グレイドル』デッキに宿ったグレイドルスライムJr.の精霊である

カードの精霊の存在は知っていたし実際に見かけたこともあるが、自分の元にやってくるとは思いもしなかった


「グレイ、アイスは1日1本の約束だろ 今日の分は朝食べたじゃないか」

アイスコーナーを眺めるグレイ(愛称)の頭をポンポンと撫でる

「ムゥゥゥ~」「あっ!また!」

ズルリとカバンから抜け出したグレイがグネグネと姿を変えていく

「お兄ちゃ~ん、かわいいボクにアイス買って~」「うぐっ...」

妖艶な少女、ヒュプノシスターの姿に変わったグレイが猫撫で声で擦り寄ってくる


「アハハ~、お兄ちゃんってば本当にこの格好に弱いよね~」

勢いに負け購入したアイスキャンディを舐めながら少女姿のグレイが笑う

パソコンの秘蔵フォルダを見られてから、事あるごとに少女の姿に変身するようになったグレイに振り回され続けている

「ペロペロ じっと見てどうしたの?お兄ちゃんもアイス欲しいの~?」

「あ、いや...」

棒状のアイスをしゃぶる口元へ向ける視線に気が付いたグレイが、食べかけのアイスを差し出す

「はい、あ~ん なんちゃって!本当に貰えると思ったの~? アハハ~」

「くっ...」

俺をからかいカラカラと笑う姿につい動揺してしまう

アイスを食べ終えスライムに戻ったグレイをカバンに入れ帰路に着く


まともに女性経験のない自分には擬態した姿とは言えグレイの仕草の一つ一つが刺激が強すぎる



夕食を終えソファーで横になって、グレイと共にテレビを眺めていると

「マスタ~、アレホシイ~ アレデデュエルシタイ~」

たまたま目に入ったCMの最新型デュエルディスクをグレイがねだる

「数世代前のだけど、今使ってるのも十分動くし要らないよ ...おい!?」

腹の上に乗ったグレイが再びヒュプノシスターの姿へと変わる

「ヘタレのお兄ちゃんは~女の子姿のボクに迫られたら断れないのに懲りないね~

もしかして女の子にいじわるされて喜んじゃってるの~? アハハ~」

「ぐっ...、降りろ! あんまりおちょくるとタダじゃ済まないぞ!」

腹に感じる重みと温かさに戸惑いつつ、グレイを退かそうとするが腰の上で身体を捻りヒョイヒョイと避けられてしまう


「ボクなんかにいい様にされてお兄ちゃん情けな~い ...? お尻に何か当たってる?」

「止めろって言っても聞かなかったお前が悪いんだからな!」

全身で跳ね起きると体勢を入れ替え、華奢な少女の身体をソファーに押し倒す

そのままスカートを捲りあげ下着をずらすと、ぷっくりとした女性器が姿を現す

実物は見たことは無いが精巧な擬態に思わず感心する

「...!? お兄ちゃん、何するの?」

「いつもいつも人の事バカにしやがって 今日は勘弁しねぇぞ」

状況が理解できず困惑するグレイを尻目に、既に完全に勃起した陰茎を取り出し秘部にあてがう

こっちにも余裕がないため、前戯もなしに一気に挿入する


「~~~~~っ!?」

「うっ...これは...」

胎内に突き入れられた異物に目を白黒させるグレイに対し、

(気持ちいい...けど、この硬いゼリーに包まれるような感覚は...)

流石のグレイドルスライムでも情報が足りず体内構造までは完璧に擬態できないのか、生身の膣とは明らかに違う挿入感に俺も少々困惑する

本物がどんな具合かは知らないけど

「...まあ、これはこれで良いか」

亀頭だけ残し陰茎を引き抜くと再び最奥まで突き入れる

加減の分からない雑なストロークだが、腰を打ち付ける度にゴチュゴチュと響く粘液の弾ける音に脳の奥が熱くなるのを感じる

きつく締め付ける粘体の壁を無理矢理押し開け女の身体を犯す征服感に男としての本能が刺激される


「ん~~~っ!? お腹...の中かき混ぜられて...変な感じ?」

一突きごとにビクビクと身体を震わせる様子からグレイも快楽を感じているようだが、始めての感覚に困惑し涙を浮かべている

「はあっ はあっ それは女の子の身体が気持ち良くて喜んでる証拠だ」

「んんっ... キモチイイ...?」

未知の感覚の正体を理解しグレイの頬が紅潮していく

「あっ...キモチイイ... きもちいい 気持ち良い!」

抱き潰されながらも必死にこちらの身体にしがみ付いてくる

「お兄ちゃん ボク、気持ち良い!気持ち良いよ!」

快楽を自覚した途端、胎内の粘体の締め付けが強くなる

陰茎を搾り取らんばかりに絡みつく粘体にストロークも一層激しくなる


「あっ あんっ ふあぁぁぁっ んんっ!?」

快楽を受け入れ甘い嬌声も漏れ出した可愛らしい口に唇を重ねる

「んちゅっ ちゅぶっ くちゅっ じゅるるっ ぷはっ!」

互いの唾液を混ぜ合うように舌を絡めたキスに蕩けた顔を晒し合い、名残惜しそうに離れた唇の間にツーッと唾液の橋が架かる


陰茎が限界が近いのを感じ、元からあってないような余裕が吹き飛び腰の動きにさらに力が入る

「あっあっあっ 何か来る ボクの中を何か登って来る!?」

グレイもこれまでで最大の快楽の予感に全身を震わせる

「ぐっ 俺も...限界...イキそう...っ」

「イク? ボクもイクッ!イクッ! イクッッッ~~~!!!」

最奥に突き入れた瞬間、ネットリと絡みつく胎の中に盛大に精が吐き出す

グレイも全身を仰け反らせ胎に叩きつけられる精の快楽にガクガクと打ち震えている


射精の疲労感と快楽の余韻に浸っていたが、ビクビクと痙攣を繰り返すグレイに我に返る

「っはぁ すまん 流石に無茶し過ぎた」

「うへへ~ 気持ち...ヨカッタ~...」(デロン)

見る間に少女の姿が崩れ元の姿も通り過ぎ、溶けた銀色の粘体に変わっていく

「!!!? うわぁぁぁ!!!グレイィ!!!」

その夜、俺は気絶し形を保てなくなったグレイを必死にかき集めることになるのだった



「ワ~イ カッタ~」

結局、押し切られて購入したディスクでの決闘に勝利しグレイがはしゃいでいる

「まあ、新型ディスクは快適だし買って良かったかな」

嬉しそうな様子を眺めていると、視線に気が付いたグレイがまた少女の姿へ変身する

「えへへ~ 楽しいね、お兄ちゃん」

「うぐっ...」

以前より少女らしさが増したグレイに抱き付かれたじろいでしまう


「あ~、女の子にくっ付かれてまたオチンチンおっきくしてる~

デュエルも良いけど、エッチもまたしようね♡」

スカートの端を摘み下着を俺にだけ見せつけながら耳元でそう囁く

「今度はちゃんと内も作ったからね♡ 一緒にもっといっぱい気持ち良くなろうね、お兄ちゃん♡」

期待したような妖艶な笑みを浮かべるグレイに、身体も股間もガチガチになりただ頷き返すことしか出来ないのだった



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