クロノス編 本編

クロノス編 本編


探偵事務所に行方不明者の捜索の依頼が来る

それはリアル脱出ゲームから人が帰ってこないというものだった

それと同時に『執事』がギムレットに接触する


執事「直接お会いするのは初めてですね」

「禅空寺翔様」「ギムレット様、とお呼びした方が良いですかな?」

「私は貴方に個人的なシンパシーを抱いているのですよ」

「この『不老』。私にとってはギフトでしたが貴方もそうとは限らない」

「もしその状況を変えるチャンスがあれば」

「掴みますかな?」脱出ゲームのチケット


今回の犯人、ラビリンスドーパントは攻略者に

報酬…その人が欲するもの、必要な物に導く能力があるという

─────

ギム「いや乗らないが」

礼音「いやなんで!?」

ギム「連中の狙いは『クロノス』だ」

「手に入らなくても僕の身に何かあればこちらのマイナス」

「何より最優先は『依頼人』だろう?」

「その依頼に注力するべきだ」


2人は考えの違いで喧嘩になってしまう


麻衣「ど、どうなっちゃうの…?」

「夏葵ちゃんは思い出したことがあるって飛び出しちゃったし…」


フィリップ「…もう自分を許して良いんじゃないか?翔」


地下室の研究の山

フィリップ「ずっと翔は僕達の為に力を尽くしてきてくれた」「もし贖罪のつもりなら」


記憶力がいいのも考え物だ


ギム「ずっと!!!」

「『あの日』の光景が忘れられないんだ」

(血を流す夏葵)

「理屈では自分のせいではないとわかっていても…僕の感情は違った」

「そういうの、翔太郎なら解るでしょ…?」

「それにあの日の約束も果たせなかった…!」

翔太郎「…お前まさかまだあの事!」


数年前

翔太郎『2人の面倒頼むな』

『何かあったら『2人の事を守ってやってくれ』』

『頼んだぜ。『ギムレット』!』

ギム『もう。子供扱いしないでよ』

『それじゃあ行ってきます』


ギム「守るどころか傷つけた」

「これをどう償えばいい?」


「償わなくていいよ!!」

夏葵「私は大丈夫って、あの時言ったじゃん…!」

「…これ!」古ぼけたペンダント


ギム「───」

あぁ、色々ありすぎてすっかり忘れてた

あの日僕達は『宝探し』ゲームをしてたんだ

僕が作った地図で、僕が作ったクイズで

僕が作った『お宝』を探すゲーム

探偵の練習。という遊び


夏葵「私、見つけたよ」「遅くなってごめん」

「私、許すから。許しがいるなら何度でも許すから」

「ギムと、みんなとちゃんと『生きて』いきたいよ」

「ダメかな、翔兄ちゃん」座り込む


──何をやってるんだ僕は


ギム「ごめんな?」頭撫で

「そんな顔、させたく無いのに」

「この僕が忘れていた事を思い出させるなんて、本当凄いよ」

「不甲斐ない兄で、ごめん」

「でもどうか…まだ自分を赦せない事を許して欲しい」

「一緒に、『罪』を数えてくれるかい?」


礼音「数えるよ。幾らでも」

ギム「礼音」

「あの日、ギムを助けに行こうって言ったのはアタシだ」


礼音「アタシの罪は、身の程知らずだったこと」

「傷ついた夏葵に何も出来なかったこと」

夏葵「私の罪は、不用意にギムに近づいたこと」

ギム「僕の罪は、罰を求め、罪から目を逸らしたこと」


ギム「やろう。『クロノス』奪還作戦だ」

「勿論依頼人が最優先、だ」


礼音「あ、後でアタシの宝探しのヒント頂戴!」


フィリップ「…良かった」

翔太郎「…俺達も出来る事をしておくか」

「手伝ってくれるか?照井親子」

春奈「勿論!」

照井親子「「つまらない質問をするな」」


──────


ギム「『迷宮』の中では通信が出来ない可能性が高い」

「だからこれだ」

(聴こえる?)

礼音「おお凄い!」ベルト巻き


ギム「僕の脳波も拾えるようダブルドライバーを調整した」

「半データ人間の僕だから出来る事だ」

「必ず!これが終わったらこの機能はカットするから…!」うごご

春奈「じ、自分が『間に入る男』になった事に苦しんでいる…」


夏葵は外で待機

潜入は礼音とギムという布陣で迷宮攻略に挑む一同

多くの試練を乗り越えてるも2人は別の場所に転移、別行動になってしまう


ギム(おいおい、これが『報酬』の最短ルートだというのか)

(まさかここは!)


箱舟内部

ギム「敵の本拠地…!」

「これは…」メモリのジャンク

「ガイアメモリの研究所か」

(かつて父達が行った方法、行けるか?)

「出来なきゃ「詰み」か」

「やってやるよ…!」工具を集める


礼音「…よう数年ぶりだな」

「やっと見つけたぜ『迷子の翔君』」


クロノスゾーン内部

クロノスドーパント「…」


礼音(あぁ、ヤバい)

(少しは成長したと思ったのに)

(『怖い』…!!)震え

「でも『絶対』目を逸らさない」


ギム(僕とクロノスは未だ繋がったままだ)

装置にメモリ挿す

(それを利用しデータを込める)

(チャンスは一度きりだ!)


仁「…おい、なんで装置が動いている!」ルアー!

栞「…」クリオネ!

利休「侵入者!?『ラビリンス』の馬鹿何やってやがる!!」シーラカンス!


(礼音)

礼音(ギム?)

(どうか僕を導いて欲しい)

礼音(…そんな事が出来るの?)

(必ず)


ギム「『死神』と相乗りする勇気、あるかい?」

礼音「半分力貸して良いよね?相棒?」

夏葵『行っちゃって!!』


ドアぶち破り

ルアー「まさか!!?『運命の子』!!」

3体飛び掛かり

シーラカンス「何する気だ!!!」


ギムにダブルドライバーが現れる


ギム『変身』 クロノス!



全てが精神体であったギムは丸ごと礼音の元に転送された


利休「…クソが!!」

栞「…凄いですね、彼」


クロノス!! ジョーカー!!


クロノスドーパント「…!!」


???『そうか反応するか』

『君も僕を求めていた訳だ』


仮面ライダーW クロノスジョーカー

ギム『行こう礼音』『今日だけは』

礼音「アタシとギムで『W』だ!」


戦闘の末、メモリブレイクに成功

ギム『体を守ってくれてありがとう。』

『帰ろう。僕達の家へ』


礼音「空間が…」

ギム『時空の振り戻しだ』

礼音「…本当に変身解除して大丈夫なの?」

ギム『大丈夫。なんとかする』

『最後は気合だ』『礼音は行方不明者の側にいてあげて』

礼音「えぇ…」

「…じゃあ『また後で』」

『ああ、『ギムレットには早すぎる』だ』


礼音「それと!」

「ありがとうね。これまでも、これからも」

「『翔兄ちゃん』」


「…え?泣いてる?」

『泣いてない』

変身解除


礼音(…!右目濡れてる)

「泣いてんじゃん。」


礼音「ギムはどうなったんだ」外で待機

「…!誰だ!」


「向かえにきたよ」


礼音「…?…?…!!!?」

「ま、まさか!?」


「言ったでしょ?」

青年ギムレット「『ギムレット(別れ)には早すぎる』、だ」


第 話 『Cを取り戻せ/ギムレットには早すぎる』


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